461 :
ぽぴーちゃん:
俺も人並みに盆休みには実家へ帰った。
親はあたたかく迎えてくれたが、同時にさまざまな小言も並べてきた。
そのほとんどは、確かに正論かもしれないが、今の俺にはどうしようもないことばかりだった。
まともに取り合っていないような態度を取りつつ、しかし
精一杯に自分自身を正当化しようとした。
その中で俺は自分でもちょっと驚く発言をした。
俺は俺なりに身を粉にして勉強、部活動、就職活動をして一流大学、一流企業へと進んできた。
何でここに来てまだあんた達にそこまで偉そうに指図されなきゃならないのか。
あんた達はそういった類の苦労は何にもしてきてないじゃないか。
生き方が違うんだよ。いくら話をしても噛み合わないんだよ。と。
他人がそれを言ってるのを聞けば虫酸が走る台詞だと思う。
でもそれが自分の口から自然にこぼれた。
そして間違ったことを言った気がしない。今振り返っても。