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人間の思考とは「脳の機械的な活動の結果に過ぎない」と考えるのが妥当だ。
人間は、自分で自由に思考していると思い込んでいるかもしれないが、それはただの勘違いだ。
それをはっきり示そう。
まず、脳障害者の事例でみられるように、思考が脳の物理的な破損により乱される事から
思考が物理的な活動である事がわかる。
また、麻薬やアルコール摂取者の事例でみられるように
思考が薬品等の化学物質により乱されることから思考が生化学的な活動である事がわかる。
これらのことから はっきりしていることは脳の内部でしか思考がされないということであり
脳の物理的構造の変化が思考に直結すると言うことだ。
つまり、「脳の構造が許す範囲でしか思考が成立しない」ことを意味する。
「脳から離れた霊がいて、それが思考している」という妄想は、完全に否定される。
肉体である脳が壊れたら、ワタシの思考は確実に消える。
したがって、ワタシという感覚は、この世界から「消滅」する。