>続き。
日本は四季の変化が感じやすい国土であり、かといってそんなに自然環境が厳しいわけでもない。
だから万物との融合・調和を重んじる精神性が作られ、熟成されたのです。
「和をもって尊しとなす」
欧米を含む多くの国は、旧約聖書が源泉の宗教思想を深層意識に抱えた民族が多いです。
旧約聖書は、厳しい自然環境の中から生まれました。
つまり自然界を敵に回し、克服することで、厳しい生存競争を勝ち残ろうとするわけです。
しかし日本人には、そういう生き方は合いません。
競争主義、個の能力主義ではなく、かといって個を殺す全体主義でもなく、
個を尊重しながらも全体を活かす精神。
それを取り戻さない限り、日本はますます骨抜きになってしまうでしょう。