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マジレスさん:
200 名前: 芥川龍之介 投稿日: 2001/02/11(日) 19:40
>星蛙さん
束縛のある時に貴方が幸福を感じるのなら、その束縛が貴方の幸福の形なのです。
自由のある時に貴方が不幸を感じるのなら、その自由が貴方の不幸の形なのです。
皆さんの参考のために、私が生前に考えた幸福論を引用しておきます。
『完全に幸福になり得るのは白痴にのみ与えられた特権である。
如何なる楽天主義者にもせよ、笑顔に終始することの出来るものではない。』
最も幸福な人とは、幸福を別段必要としない人でしょう。
しかし、そんな人はいません。
ですから、この世で最も幸福な人とは、畢竟幸福に絶望した人なのです。
『人生を幸福にする為には、日常の瑣事を愛さなければならぬ。
人生を幸福にする為には?――しかし瑣事を愛するものは瑣事の為に苦しまなければならぬ。
庭前の古池に飛びこんだ蛙は百年の愁を破ったであろう。
が、古池を飛び出した蛙は百年の愁を与えたかも知れない。
人生を幸福にする為には、日常の瑣事に苦しまなければならぬ。』
これこそ正にパラドクスと云うものですね。
まだ相談に乗れる時間ではないので、さげておきます。
芥川!