〜松井稼頭央〜
・紹介
西武の数少ないスーパースター。の割には人気がないような。
走れる→守って走れる→打って守って走れる→打って走れてちょっと守りが危ない選手へと変貌を遂げた。
メジャーへの去就が噂されるが、どうせ田口になるとファンのほとんどが思っているのでたいがいの人は反対。
・打撃分析
初球からガンガン打ってくると一般的に言われているが、初球HRが多い(4本)だけでいわゆる「初球打ち」はそう多くなかった。
また今年は長打力が非常にアップし、現時点で21本もホームランを打っている。
そのうち先頭打者ホームランが5本にも達し、これはパリーグトップ(おそらく12球団でも)。ちなみに二位はモー村。
本塁打までは行かなくとも先頭打者ツーベースというケースは非常に多く、1回の攻撃で無死二塁と言うケースをやたらよく見る気がする。現時点でツーベースは谷の記録を抜くペースだ。
長打率は6割オーバーだが、その分三振も多い。
バッティングの特色としては左打席=ミート、右打席=パワーといわれるが
最近はどっちもあまり差がなくなってきている。というより左打席での本塁打の増加が顕著。
凡退パターンはPOPか三振。その中でも空振り三振が特に多いような。
フォーク系の変化球に弱いイメージがある。タイミングをはずされた時のスイングは見てられないほど不細工。
おそらく読み系の打者か?
ちなみに固め打ちが得意で、たいがいは猛打賞か3タコのどちらか。投手との相性の問題だろうか。
走塁技術はいまさら述べるまでもない。伊原と松井のコンビ、これ最強。
昨年は盗塁成功率10割と言うすごい記録を作ったが、今年は企図数24で失敗が5。ほとんどが牽制でつり出されたもの。
また昨年は得点圏打率が悪くカスヲ呼ばわりだったが、今年は打率.314の得点圏.288と昨年よりは少しマシ。
西武打線を称して「打円」と言った人がいるが
伊東、木浩が出た時にはそれを返す役割としてその「打円」のポイントゲッター部門の一人でもある。
東京ドームは苦手。
・守備
上手いことは上手いし守備範囲も広いのだが少し雑。時々信じられないエラーをする。
肩も強いので好プレーも多い。やはり身体能力の高さだろう。
〜小関竜也〜
・紹介
入団四年目で新人王を取ったことでちょっと有名。
しかし地味。とにかく地味。なかなかな活躍をしているのだが、いかんせん地味。
実家は佐野で有名なラーメン屋。スターを目指して今日も精進している。
・打撃分析
左打者で、バッティングは基本的にシュアだが、初球POPが多いのが気になる。左投手をあまり苦にしないようにファンには思われているが、実は結構苦戦している。
低めのボールはきっちり転がしている印象があるのでおそらく半端に高めのボールを半端に振ってしまうのだろう。
ヒットゾーンはセンターからライト方向か?意外に引っ張りが多い気もする。また、2塁打が多い(20本)
たぶん、来たボールに対応型の打者。
35も犠打を記録しているが、いわゆる犠打専門ではなく、きちんと3割ヒッター。
なんでこんなに犠打が多いのかといえば、たぶん得点圏打率が低いから(.244)
データを見ると、初球を待ってからの打率が高い。頼むから初球は打つな。
松井はブンブン振り回してかなり三振が多いので、小関が事実上1番の役割を果たしていることもある。
「打円」でいえばチャンスメーカー。春先からどんどん調子を上げている。
・守備分析
無難。ライトまたはセンター。肩は弱くはないが別にすごく強肩というわけでもない。
外野手の連続守備機会無失策記録を初出場時から続けていて、途切れはしたものの現時点では記録保持者。
ただその記録は無難に取れる打球しか追わないからだという事は言ってはいけない。
〜宮地克彦〜
・紹介
遅咲きの人。高校時代はエースで投手としてプロ入りしたものの
すぐに外野手転向。芽が出るまでえらい時間がかかった。
そもそも二軍ではそれなりの好成績を残すものの、上ではパッとせず、
さらに東尾前監督に嫌われていたふしがあるので余計に定着できなかった。
下では首位打者を取ったこともあったような。しゃべりに日公の岩本臭がプンプンする。
大塚光二亡き後の西武においては貴重なムードメーカーだろう。
・打撃分析
粘る時とアッサリ凡退する時の差が激しいような気が個人的にはしていたが、
データを見る限りでは、平行カウントもしくは追い込まれてからの打数が多い。
初球打ちの打率が実に5割にものぼるので、もっと初球から打ってほしいものだ。
ヒットはたいがい渋いヒット。センター前とかが多いかな。バントはそこそこ上手い。
しかし今シーズン唯一のHRは満塁HR。
普通の球団での2番の役割か。「打円」理論で言うとつなぎ役。
足はそこそこ。6月ヘタレだったのでたいがい叩かれたが、7月は3割オーバーと好調である。
ちなみにチャンスには弱い。左投手の時はほとんど出ないが、実は左は苦手にしていない。
東京ドームは比較的得意にしている。
・守備分析
ガッツのあるプレー。結構上手いと個人的には思っている。
〜アレックス・カブレラ〜
・紹介
言わずと知れた不動の主砲。
昨年のほうが打っていたイメージがあるが実は今年のほうが安定している。
母親(ママレラby斉藤一美)が来ると打つのだが子供のラモン君が来ると打てなくなる。
性格は基本的に陽気だが、結構ヘソを曲げやすい。
原井選手と大の仲良しで、遠征先の部屋まで同じ。
・打撃分析
まぁストライクを投げて当たれば飛んでいくだろう。意識して右打ちをすれば右中間へツーベースが簡単に打てるのだがなかなかやってくれない。
超アッパースイングで空振りするとベンチまで音が聞こえるほど。そのせいで腰が悪い。
ローボールヒッターで完全なボール球でもスタンドイン、また中途半端な高めももちろんスタンドイン、非常に厄介な打者。
本塁打数はローズについで2位だが、実は本塁打率は8.9打席に1本でダントツ1位である。
高めのボール球を放っておけば三振したのは昔の話、今は結構ボールを見れるようになりました(四球は51も選んでいる)。
むしろカブレラのバットをかいくぐって2ストライクまでこぎつけさえすればほとんど打てなくなる(2−3除く)。逆にボール先行時には打率はハネ上がる。
カブレラを封じる為にはとにかくイライラさせること。かなり近めのインハイなどを徹底、絶対に甘い球を放らなければ
イライラして勝手に無茶振りを始める。そうなったら伊原や広橋、金森が何を言ってもきかない。
逆にストライクゾーンなら何を放っても危険。特に変化球に無類の強さを発揮するため、細心の注意が必要な打者。
あと、見ればわかると思うがデッドボール厳禁。基本的には怒らないが怒ると・・・
しかし今年退場になったのは犬猿の仲のミラバルに死球を食らった時だけなのでよほどイライラしてなければ殺されはしないはず。
あと意外に足が速い。少なくとも鈍足では絶対ない。意外に左投手に弱い。
東京ドームが大得意と思われているが、今年はそうでもない、むしろ苦手。チャンスには比較的強い。
・守備分析
どうだろう。本気出せば結構上手いと思うのだが、気を抜いた守備が多すぎる。
失策9はちょっと・・・しかもこの人がエラーするとたいがい試合の行方を左右するので非常に困る。
シリーズぐらいは真面目にやってほしい。
〜和田一浩〜
・紹介
野球の話題よりも何よりもまず頭がネタになる選手。
しかしその実力は一昨年ぐらいから評価されていた。その前はやたらと非力なバッターだったのが、突然パワーアップしたのは何だったんだろう。
昨年も本塁打率から言えばカブレラ、マクレーンについでチーム3位で、今年の飛躍が期待されていた。
しかしながらまだ1年通じて満足に働いたことがないという不安点も残る。
いつも一生懸命なプレーはいいのだが、そのせいで怪我が多く、結果としてチームに逆に迷惑をかけたりしている。
・打撃分析
パワーだけではなく非常にバットコントロールがうまい。
へんてこりんな振り子(シンクロ打法?)を操るだけのことはあって
かなり柔らかいバッティングをすることができる。ヒットゾーンはライトからレフトまで幅広い。
ただし、HRはやはりレフトに多い気がする。意識して打ち分けているのだろうか?
彼も追い込まれると打率ががくんと下がる(2−3除く)。
また、東京ドームが大得意。夏以降調子を上げてくるので(すでに7月の打率は4割近い)、これから期待できるかな。
・守備分析
守備は捕手から本格的に転向したのが今年ということもあり多少不安もあるが(昨年までは外野守備練習をほとんどやってなかったらしい)
ガッツあふれるプレーを多々見せる。しかしそれが原因で北九州のダイエー戦で激突、ケガしたので
やはりけがなく行ってほしいものだ。肩は強いような気がする。
〜大友 進〜
・紹介
97年、松井・木大成とともに俊足ヤングレオトリオ(w として売り出す。
当初はバッティングセンスを高く評価され、10年は1番センターは安泰等と言われていたが結果はごらんの通り。
松井より素質は全然高く評価されていたのだが大きく水をあけられてしまった。その原因はフェンス激突(うろ覚え)で肩をやったとき、
完治していないのに東尾前監督に強引に使われ、それでおかしくなったと言われている。
また、松井のスイッチ転向成功で図に乗ったコーチが大友までスイッチにしようとしてそれでバッティングをおかしくしたとも。
いずれにせよなんだか「つぶされた」という感じしかしない選手。ゴールデングラブのころが懐かしい。
・打撃分析
7月になって大きく調子を落とした。
打撃に関しては非力な印象が強く、新作のパワプロでなぜパワーがCになっているのかは永遠の謎。
ただしミンチー(M)が先発の時には牙をむき、オープン戦では3打席連続アーチをぶっぱなし、西武本スレを爆笑の渦に巻き込んだ。
あげく「スラッガー」などというあだ名までついたのだからいかにミンチーに対して強いかが知れよう。
いずれにせよ、今年は対ミンチー要員と言うことである。その他は特にない。来年はぜひシュアなバッティングを取り戻してほしいものだ。
・守備分析
センターで2年連続ゴールデングラブは伊達ではない。足も速く肩も強く、守備要員としては天下一品・・・のはずだったのだが
肩を痛めてからはその肩も普通になってしまった。
今年はレフトでの起用が多いがどうもあまりレフトを得意にしていないようで、大友らしからぬミスがみられた。
伊原監督の中ではセンター守備は宮地>大友(もしくはレフト守備大友>宮地)と思っているふしがあるが
やはり大友はセンターで見たい気がする。
〜トム・エバンス〜
・紹介
阪神からやってきた人。橋本とのトレードの際には「なんで橋本出すんだよ!」
「エバンス守備ダメなんだろ?どうすんだ!」などと言われていたが結果はごらんの通り。
性格は非常に生真面目でやらかすと落ち込んでバットが手につかなくなる。
また、彼女がベネズエラ人だかなんだかでスペイン語がしゃべれる為、
マックがいなくなって寂しがっていたカブレラの話し相手になってあげた、そんな愛すべき軍曹。
・打撃分析
入団当初は打てばヒットのラッキーボーイ、エバンスが来てから破竹の九連勝(しかもエバンスの活躍に負うところが大きかった)と
大活躍していたがこのごろは打率も2割台後半に落ち着いてきた。というより7月に入ってから絶不調(7月.179)。
しかしエバンスは西武スレで別名「セバンス」と言われているぐらい「せ(=積極的に四球を選べ)」が上手く、
現時点で6打席に1度はフォアボールを選んでいる。出塁率はカブレラについで確か2位(.393)で結果として塁に出ることは多い。
また、いいところでタイムリー・ホームランも打つので得点圏打率もそれなりにいい(7月は下がったが)。
比較的待って打つタイプだが実は早いカウントから打ったほうが成績はいい。特に初球打ちの打率は4割を記録している。
東京ドームは得意だが西武ドームを意外に苦手としている。
・守備分析
阪神ファンには酷評された守備だが、西武に入団してからはその好守で何度もピンチを救っている。
肩も比較的強いイメージがあって、マクレーン・鈴木健と比較的守備の拙い選手が多かった西武の三塁手陣にあっては頼もしい。
彼が来てから守備固めの上田が三塁ではなく一塁に入るようになったのもそれに由来するところだろう。
〜伊東 勤〜
・紹介
22年の長きにわたって西武のホームベースを守りつづけてきたある意味「西武ライオンズ」の精神。
近年は衰えが激しかったが(特に肩)、やはりそのリードは中嶋あたりと比べると格段の差が見られる。
ただ、年を取るにしたがってリードが若干臆病になり、
「ウラのウラは表」的な理由で意外にスコーンと打たれたりもする。
一説には、富岡ら将来を嘱望されていた投手が結局開花しなかったのは伊東が偉大すぎて萎縮するからだ、なんてのも。
西武ライオンズ次期監督。ただし伊原が名采配を振るいつづければ就任はちょっと先になるかもしれない。
・打撃分析
典型的なプルヒッター。流すことが出来ないんじゃないかと思うぐらい引っ張る。
捕手一筋で40歳になってなお本塁打7本はさすがだが、さらにすごいのは8番に座って打点40というチャンスでの強さだろう。
得点圏打率は実に.369。打率が.253なのだからこれは素晴らしい。
ほとんどスタメンで出場していながら(打数233)この成績は立派の一言。中嶋、野田にも見習ってほしいものだ。
正直筆者は昨年まで伊東限界説を取っていたが、これは素直に謝るしかない。
7月に入り打撃がさらに好調(7月.320)、ばてないようにがんばってほしいものだ。
しかし東京ドームは苦手としている。やはり勝手知ったる西武ドームでは打撃もよい。
・守備分析
本日の試合でパスボールするなど、捕球力は減退の一途。特に38ぐらいから目に見えてボールをこぼすようになってきた。
シリーズでもこのへんをつかれるとツライかもしれない(98年対横浜日本シリーズのように)。
肩もかつての伊東を知るものにとっては寂しいほど弱くなっていたが今年は比較的刺しているイメージがある。
リードは慎重かつ大胆。しかし先述のように裏をかきすぎて打たれることもある。
また、彼のリードには一種独特の威圧感があるらしく、「伊東さんのリードに首は振れない」のを微妙にいやがる選手もいる。
石井貴などがその代表格だろうか。
まぁいずれにせよ日本シリーズでは彼がスタメンマスクをかぶる機会が多いのはほぼ間違いない。
伊東のリード対巨人打線は、なかなかの見ものである。
〜高木浩之〜
・紹介
二人いるタカギの高木のほう。品川庄司の庄司に似ているほう。
田辺と、玉野と、黒田と、赤田と、時には原井とスタメンセカンドを争ってきた。
昨年まではケガがあったり、どうにも打撃がうまくいかなかったりと
イマイチ固定されるまでにはいたらなかったのだが今年は開幕からほぼ固定。
たまに平尾が入ることを除いてはほぼ全試合スタメンセカンドである。
解説者が見た目だけでやたらと「俊足」「俊足」と言うが実は見た目に反して足は速くない。
・打撃分析
伊東と共に得点圏マニアの一角をになう。その得点圏打率は実に.400。
今年は打撃も好調で打率も.280と素晴らしい成績を残している。バッティングはセンター返し。
課題は左投手を露骨に苦手にしているところか。
追い込まれると全く打てなくなるのも厳しいので、早めに打ってでたいところだ。
東京ドームを非常に得意にしているので、シリーズでは期待したいところ。
伊原監督がいかに彼に期待をかけているかは次の一言でわかる。
「ウチには2番を打てる選手は小関、高木浩と何人かいる。高木浩は2番タイプだ
ということもわかっている。しかし、しょうがないじゃないか、他に9番を打てる
選手が高木浩しかいないんだから。」
時にはポイントゲッター、時には松井につなぐチャンスメーカーとして、
伊原西武には不可欠な存在なのである。
・守備分析
足は速くないが守備は堅実である。特に球際に強い印象がある。
実はサードも守れるのだが久しく守っていない。
〜犬伏稔昌〜
・紹介
伊原好みの苦労人。昨年までの通算成績は出場8試合、本塁打1本で30過ぎと
まさにいつクビになってもおかしくない存在だったが、今年は伊原監督に出会い開花。
左殺しの職人として代打、左投手限定三番として大活躍中である。
子供のミルク代が買えないほどの生活だっただけにハングリー精神が旺盛で、
「2軍に落ちる時はクビになる時。左投手が打てなくなるのが怖いから右打者とは対戦したくない」
と語る。西武ドームのダイエー戦、吉田修から放った代打逆転サヨナラ3ランは見事、私は泣いた。
・打撃分析
もっぱら対左投手のみの成績である(対右打数9、対左打数94)。
打率は.291まで下がったが、得点圏.348はやはり脅威。左であればどんな投手でも打つ。
しかし研究されてだんだん打率は下がっている。6月に至っては月間打率が1割を切ったほどだ。
走者がいないと実は.214しか打っていないのだが走者が出ると走者一塁でも無類の強さを発揮する。
東京ドームは日公に得意にしている佐々木がいるにもかかわらず打率が低い。少し心配である。
・守備分析
ほとんど守備にはつかない。捕手登録だが今年は一度も捕手は守っていない。
日本シリーズでもしスタメン出場するとしたら守るところがないのだがどうするのだろうか。
おおいに心配である。
〜木大成〜
・紹介
二人いるタカギの木のほう。彼女がビルから落ちたほう。
桐蔭→慶應大とエリートコースを歩み、事実西武でもプリンス扱い、捕手から打撃を買われ一塁に転向、
優勝した年はマルティネスを追いやり三番ファーストでほぼ固定、チャンスにも強い絶好の三番だった。
・・・が。舞台はここで暗転する。捕手から外野に転向させるのが大好きな西武が彼に魔の手を伸ばしたのだ。
東尾監督により外野に転向させられ、また捕手時代からの持病(腰か膝、どっちかは失念)を再発させ、
以降良くて左の代打、もしくはずうっと2軍ぐらしという辛酸を舐める。
まぁ、元はといえば「.280を打っている限りどんな外国人が来てもファーストは固定」という
東尾監督との約束を守れなかったからなのだが、とにもかくにも外野転向が一つの転機になったことは間違いない。
伊原監督には三番ファーストを期待されていたが怪我で出遅れ、
さらに最近ようやく復活したのに相変わらずPOPばかりで進歩の跡がない。
未だ期待している人も多いのだがどうだろうか。
「スカウト」という綽名が現実の肩書きにならないように祈るばかりであるが。
・打撃分析
POP屋。以下省略。ただ今シーズン唯一のヒットは東京ドームで生まれている。
全く打てる気がしないので、日本シリーズでは出ないかもしれない。
・守備分析
ファーストの守備は上手い。外野の守備にはセンスがない。
〜鈴木 健〜
97年優勝の立役者。この時は得点圏打率が圧倒的1位、
おまけに優勝決定サヨナラホームランまでかっ飛ばし、清原の穴を見事に埋めて見せたのだが
それ以降どんどん打撃がおかしくなった。
昨シーズンは特にひどかったのだが、9月初めに堤オーナーからメガネを薦められ、かけたとたんに9月.360を記録した。遅い。
本人いわく「車を運転してても標識などが見えなかった」と言っているのだが、
そんな状態で2割そこそこ打っていたことのほうがすごいと思うのは私だけだろうか。
・打撃分析
ことしも彼本来の成績が出せているとは言いがたいが、唯一その片鱗が見えるのは得点圏打率。
打率が.238とさんざんながら得点圏打率は.316である。よってポジションは代打だろう。
また、左投手は恐ろしく打てない。
悲しくも彼の野球センスが垣間見えるのは空振り三振が少ないことだ。
バットに当てる技術だけはいまだにトップクラスだと思うのだが、残念ながら当てた後の事は責任が持てないらしく、
たいがいボールはセカンドのグラブに吸い込まれ、そのまま一塁手に転送される。
そのあまりにも比類ないバットコントロールに敬意を表し、西武実況では彼のことを「芸術家」と呼ぶ。
セカンドゴロではなく、ライト前ヒットを打ってほしい。
・守備分析
決して上手くはないが、まぁ目も当てられないほどひどくもない。
しかし、決して率先して使いたいとは思わない守備ではある。
〜スコット・マクレーン〜
昨年は39本のホームランを打ち、ツインバズーカの一角を荷ったのだが
今年は手首をいためて長期離脱中。
たったの10試合しかでていないので何とも言いがたいのだが・・・
早く復帰し、元気な姿を見せてほしい。
〜打撃成績〜
昨年は39本の本塁打を打ったものの、
規定打席到達者の中で打率が最下位と、脆さが目立った。
今シーズンの開幕10試合は好調、タイムリーも3本と好調だったのだが、
すでに三ヶ月以上も離脱しており、打撃勘も体力も落ちていることだろう。
シリーズに出るかどうかは微妙だが、出ても額面どおりの働きは期待できないかもしれない。
・守備分析
鈴木健とどっこいどっこい。守備だけ見るならば確実にエバンス>マクレーンである。
〜清水雅冶〜
・紹介
中日からやってきた走塁仙人。36歳になっても守備、走塁は未だ衰えない。
今年は守備走塁コーチ兼任である(言い忘れたが伊東は総合コーチ兼任)。
・打撃分析
また今年は対左投手の際にはスタメンでも起用され、.266とまずまずの成績だ。比較的待って打つことが多いのだが、待たないほうがいい結果が出ている。
最近のバント失敗が気になるところだ。
・守備分析
上手いの一言。足も速い。外野守備のポジショニング、捕球技術、送球、全く衰えは見られない。
〜上田浩明〜
・紹介
守備だけで生き残ってきた内野守備固めのプロフェッショナル。
足が短く、守備は一見ドタドタしているのだが単に上手さから言えばやはり群を抜いている。
今年はカブレラの代わりに6番ファーストでスタメン出場するなど、西武史上最貧弱打線形成に一役買った。
・打撃
昨年はケガでDHの松井に代わってショートスタメン、プロ入り初の猛打賞など頑張ったのだが
今年はやはり守備専門の成績。少なくとも打撃では戦力とは言えない。
・守備
上手いの一言。足はそんなに速くないがよく代走で出てくる。
先日守備固めとしてセンターに入り、ファンをひやひやさせたが無難にこなした。
〜原井和也〜
・紹介
箕島高校出身。ということで東尾前監督に好んで起用されたが
それだけの実力があるかというとかなりの疑問符がつく。
東尾監督のサイト「higasio.com」ではファンからの質問に
「なぜ原井選手を使うのですか、えこひいきはやめてください」という質問がファンからの代表的な質問として掲載されたほど。
昨年までは2軍に落ちるとチームが5連敗する「祓いの呪い」があったが今年は大丈夫だった。顔が情けない。
・打撃分析
どうして右打者なのに成績がセカンドゴロばかりなのか理解に苦しむところだが、
今シーズンはバント屋として活路を見出した。しかし大してうまくないことに伊原監督も気づき、
ほどなくして2軍に落ちた。しかし守備固めとしてはしぶとく上田につぐ2番手としているため
シリーズでは上がってくるかもしれない。できることならやめてほしい。
・守備分析
正直そんなにヘタではないのだが、いかんせん飛び出しが遅いため取れる打球をヒットにしてしまう。
セカンドとしては致命的だがサード、ファーストとしてなら・・・そこまでして使う理由もないが。
〜垣内哲也〜
・紹介
和歌山出身の和製大砲ゆえに「ミカンの大器」と球団内ですら呼ばれているらしいが、
やはりまだ未完のままの気がしてならない。
練習では華麗なスプレーヒッティング、スタンドイン連発なのだが、
どうしても実戦では才能をいかんなく発揮しているとは言いがたい。
ミカンの大器垣内哲也の才能が花開く日は果たして来るのか!来ないに1000ミカン。
・打撃分析
とはいえ、対左では今年はなかなかの成績を残している(対左.328)。
しかし元清原の応援歌で「♪チャンスに強いぞかーきうち」と言われている割に
得点圏打率がたったの.233しかない。
金田(Bw)を得意にしているのでオリックス戦の成績がいいが、
東京ドームの成績もそんなに悪くはない。
まぁ対左代打の2番手と言ったところか。
・守備分析
ヘタだといわれるが、そんなにヘタではない。
足も決して遅くはない。ただ、あくまで「垣内にしては」という枕詞がつく。
まぁ他に守備固めが誰もいなくなったら出してもいいかもしれない。
ライトとレフトは無難にこなす。