広汎性発達障害(PDD)における社会性の障害の分類
積極・奇異型
他人には積極的に関わろうとしますが、やり取りが一方的なタイプです。
高機能自閉症やアスペルガー症候群に多く見られますが、
相手の感情やニーズには全く関心を寄せず、あくまで自分本位の関わり方を貫き通すので、
他者からは奇異に見えます。
相手の反応を気にする事無く、自分の好む話題を延々と話し続けたり、
質問攻めにしてくる子供がいますが、まさにこのタイプの典型的な様相です。
中には、自分の好む回答の仕方で相手が応えるまで、
同じ事を繰り返し喋り続けるケースもあります。
文科省サイトから抜粋
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/01/04013002/010.htm 高機能自閉症
○興味や関心が狭く特定のものにこだわること
・強いこだわりがあり,限定された興味だけに熱中する。
・特定の習慣や手順にかたくなにこだわる。
・反復的な変わった行動(例えば,手や指をぱたぱたさせるなど)をする。
・物の一部に持続して熱中する。
【高機能自閉症における具体例】
・空想の世界(ファンタジー)に遊ぶことがあり,現実との切り替えが難しい場合がある。
・ある行動や考えに強くこだわることによって,簡単な日常の活動ができなくなることがある。
○その他の高機能自閉症における特徴
・常識的な判断が難しいことがある。
文科省サイトから抜粋続き
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/01/04013002/010.htm ◎実態把握のための観点(試案)
ADHD(注意欠陥/多動性障害)及び高機能自閉症
C.観点
○行動上の気付き
・本人のこだわりのために,他の児童生徒の言動を許せないことがある。
○コミュニケーションや言葉遣いにおける気付き
・会話が一方通行であったり,応答にならないことが多い。
(自分から質問をしても,相手の回答を待たずに次の話題にいくことがある。)
・周囲に理解できないような言葉の使い方をする。
・場面や相手の感情,状況を理解しないで話すことがある。
・人に含みのある言葉や嫌味を言われても,気付かないことがある。
・場や状況に関係なく,周囲の人が困惑するようなことを言うことがある。
・誰かに何かを伝える目的がなくても,場面に関係なく声を出すことや独り言が多い。
○対人関係における気付き
・口ゲンカ等,友達とのトラブルが多い。
・邪魔をする,相手をけなす等,友達から嫌われてしまうようなことをする。
・自分の知識をひけらかすような言動がある。
・自分が非難されると過剰に反応する。