俺びっくりドンキー。お前なにドンキー?

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初めてびっくりドキュソに行ったときは驚きの連続でした。
美味しい不味いの前になんとオーダーを聞きにきたのがなんとノルマン=コヴォルノフ公爵ではないですか。
第7次全球戦争で星一徹と37時間にわたる激闘の末に
「お兄ちゃん、・・・・・だめぇ」と言い残して
三軒隣の後家さんと熱海にタバコを買いに行ったまま三日も帰れなかった人が、今、庵っちの目の前で
「思ひではいらないか?」とハスキーボイスで耳元でささやくように訊いてくる光景を誰が予想できるだろう。
庵っちは感激で声を震わせながら
「紹興酒を熱燗で一本とメリケン100%を手捻りで500円分と食後に塩を少々お願いします」と言うのが精一杯で
BUBKAの裏表紙にサインを貰うのすら忘れてしまいました。

昨日の出来事なのに、いい思い出というよりは、なぜ「ドンキー」ではなくてはいけないのか?
そんな気がしてならないノルマンディーが加速していく夜でした。