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しかし、ある日のことです。私がいつものように麻由美を虐待しようと尻尾を引っ張ると麻由美は後ろ足の爪でひっかいてきました。
私はひっかかれて出血しました。このとき私はついに最後の1匹麻由美も殺すことを決意しました。
尻尾を引っ張って思いっきり床に叩き付けます。それでも麻由美は体をひるがえし平気な顔をして私をあざ笑うようにこっちを見ています。今度は麻由美を自転車で踏みつけます。麻由美はギャーと叫びますが踏み続けます。そのうちぐったりして動かなくなりました。
麻由美は死にました。おとなしくしていれば虐待しつつも殺さなかったのに、私をひっかいたがために1年足らずの短い生涯を終えたのです。死骸はガスコンロで火葬しました。
私に何だかんだやる奴は子猫だろうと容赦なく処刑する。それが私の定説だ。