何も、何も間違ってはいない・・・。
長瀬は何も言い返せなくなっていた。
だからって人を殺していいのかよ!?
そんなお決まりの台詞を吐いてみようとも思ったが、
“生きたい”という強い意志を含んだ言葉に比べたら、ひどく陳腐なものに感じられた。
「生きるってことすらも思いつかなくて、その上どうしたらいいか分かんない?」
井ノ原は、鋭い視線で長瀬を睨みつけた。
「だったら答えは簡単だよ。お前は、死ぬしかない。
生きたいとも思わない甘ったれた奴に、生きる資格なんてねぇんだよ。」
長瀬はそのまま、あっけなく井ノ原に殴り倒された。
井ノ原は長瀬の荷物を手に取ると、中をガサガサとあさる。
と、中から出てきたのは小さなギターのピック。たったそれだけだった。
「・・・んだよ、またこんなくだらねぇモン。」
苛立ちに顔を歪めると、ナップザックをそのまま放り投げる。
長瀬はまるで人形のように抵抗する気力も失い、倒れたまま動こうとしない。
その時だった。
「長瀬!!」
その声に、井ノ原がゆっくりと顔の向きを変える。
息を切らしてそこに飛び出してきたのは長野だった。
「井ノ原・・・お前、何してんだよ・・・。」
長野にそう問われて、井ノ原はひどく残念そうにため息をついた。
「坂本くんに続いて長野くんまで、そんなつまんない質問するんだね・・・。
何で俺の邪魔すんだよ。一番俺のこと理解してくれてると思ってたのに。」
「どう、どう理解しろって言うんだよ・・・人を殺そうとするお前をか?
井ノ原ならやりかねないって?仕方ないねって?そう理解して欲しいのか?!」
少し考えてから、井ノ原は黙ったまま静かにサブマシンガンを構えた。
今日は映画(原作)にもある台詞を使わせていただきましたが
もう一つ、使えたら使いたいと思っている台詞があります。
誰が、どんなシーンでそれを言うことになるのか
お楽しみに、と言える程でもないのが悲しいですが(w
使えるといいなぁ・・・という希望的観測@書き溜めです。
書き溜めさん乙彼〜ライス。
俺様の言葉にゾクッときますた。
博様やられちゃうのかえ?
何様に続き、同G対決にドキムネ!!
書き溜めさんガンガレー!
4ケ所読んでますが、もしかして凸死ぬの初めてか…
凸らしい死に方だったな。>レクイエムに反応
バララララッと音がして、地面に倒れたままの長瀬の身体が踊る。
「長瀬っ!!!」
急いで駆け寄る長野。井ノ原からの攻撃を想定してのことだったが、
何故か井ノ原は黙ったまま、その長野の行動をジッと見ている。
だが、長野にはそんなことを気にしている暇はない。
「長瀬!長瀬、しっかりしろ!」
「うあぁぁ・・、な、がの君?」
弱々しくそう呟くと、長瀬は苦痛に顔を歪めながらも口をパクパクと動かした。
「う・・・あぁぁ・・。」
まだたくさん言いたいことがあるのに、うまく声が出ない。
まだやりたいこともいっぱいあるのに、もうどこも動かない・・・
悔しくて悔しくて、涙が溢れた。
「俺ね、俺もやっぱり生きた・・い、っスよ・・・。死にたくない、死にたくないよお!」
最期の力を振り絞ってそう泣き叫ぶと、長瀬の頭がガクンと力を失った。
【長瀬智也 死亡 残り15人】
「生きたいって、今頃気付いても遅いんだよ。」
背中から聞こえる、その聞きなれた低い声。
長野はやりきれない思いでいっぱいだった。
自分らしくしろ、と言われて。
やり残したことを自分なりに精一杯考えて、長瀬を追ってきた。
それなのに、自分は長瀬を助けることすら出来ず、しかも、
その長瀬に手を下したのは長年一緒に過ごしてきた井ノ原だった・・・。
「井ノ原、最後に一つ聞いていい?」
長野が、井ノ原に背中を向けたまま静かな声でそう尋ねた。
「何?長野くん。」
「お前、生きたいんだよな?」
井ノ原から言葉は返ってこない。返事をするまでもない、というように。
「生きたいと思うのも自由だ。お前の勝手だよ、井ノ原。
その代わりちゃんと背負って生きてけよ。長瀬の命も・・・出来れば僕の命もね。」
「あ?」井ノ原が聞き返すと、長野が静かに立ち上がった。
『死にたくない、死にたくないよぉ!』
長瀬の泣き叫ぶ声が頭から離れなかった。
――ごめん、ごめんね長瀬。命譲ることは出来ないけど・・・。
「・・・一緒に死んでやることくらいなら、俺にも出来ますよね?錦織くん。」
一言そう呟き、瞳を閉じて深呼吸すると、静かに天を仰いだ。
井ノ原はそんな長野の背中を黙って見つめていた。
と、次の瞬間、長野はぐわっと振り返ると
何か銀色に光るものを手に井ノ原目がけて突っ込んで来た!
「・・・っ??!!」
それが刃物か何かだと判断した井ノ原が、慌ててサブマシンガンを撃ち鳴らす。
すると、弾け飛ぶように後ろに倒れた長野から、キラリと光る何かが落ちた。
――・・・フォーク?
それを見た井ノ原が、驚いて長野を見る。長野は動かない。
(こんなもので、こんなもので襲い掛かってくるなんて・・・。)
「長野くんは死にたかったの?」
井ノ原は、信じられないといった表情で呆然と立ち尽くしていた。
「何でこんなことすんだよ・・・。馬鹿じゃねぇの?」
しばらくフォークを見つめていた井ノ原だったが、それを黙って拾うと
ポケットの中にそっとしまって、その場から立ち去った。
「あれ、井ノ原くん、だよな・・・?」
二宮が歩いていた時、林の奥の方で何か物音がした。
その方向へ歩いてきてみたらそこには長瀬が倒れていて、井ノ原と長野がいて・・・。
そして次の瞬間、井ノ原が長野を撃った。
井ノ原が立ち去るのをぼーっと見送った二宮だったが、
ハッと我に返ると草の間から飛び出した。
「長野くん!!」
その近くに横たわっている長瀬にも近寄ってみたが、既に息絶えている。
「なんっすかこれ!長野くん!!長野くん?!」
二宮は大声で叫び続けた。
――坂本くんと井ノ原には、いいネタになると思ってたのになぁ・・・。
長野は、二宮の声を遠くに聞きながらそう思う。
――無駄だったじゃん、オールナイトニッキ。
まぁいいや。あの世で、ついでに茂くんと太一にも聞いてもらおっと・・・。
【長野博 死亡 残り14人】
二宮の腕の中でどんどん温もりを失っていく長野の身体。
それを直に感じながらも、二宮にはもう何がなんだか分からなかった。
これが、このゲームなのか?
こういう事をするのがこのゲームなのか?
この島で初めて実感する、初めて知った現実だった。
『何を見ても、信じてやれよ。』
木村の言葉を思い出す。
「・・・これも信じなきゃダメなのかよ。やっぱ辛いっすよ・・・木村くん。」
二宮の声が、低くくぐもった。
すいません、今日はここまでって打ち忘れました。
続きはまた明日(今夜?)です。
書き溜めさん、乙です。
博様のオトコマエっぷりに涙がでますた。
博様が死ぬところ初めて見たわ。
組長の姿想像してしまった…
書き溜めさん毎日乙です。
博様男前ーっ(泣
オールナイトニッキ、無駄じゃないと思いたい。
凸に続き博様が死ぬのも初だね。
荒氏の傘、歪、Vの番長、時の紫、副将はまだどれも死んでないな。
乙です。博様に末っ子ーー゚・(ノД`)・゚・。 ウワアアアアン
俺様の今後も気になりまつ。
海の風に吹かれ、その香りをいっぱいに吸い込みながら、
木村拓哉は目の前に白くそびえる建物――灯台を見上げていた。
時計を見ると、14時すぎ。
12時の放送で太一の名が呼ばれた。
あの手紙を書いて、誰かを招集したその本人。
その太一は、ここにいるのだろうか。
死んだ人間がいると分かっていて、そこに踏み込むのは勇気のいる作業だった。
心を落ち着かせるためにふぅ、と大きく息を吐いた。
階段を昇り始めると、カンカン、という渇いた音が石作りの灯台に響き渡る。
ドアを開けるのにこんなに気合を入れるのは生まれて初めてだった。
勢いよくドアを開けた瞬間、鼻をつくその臭気だけで部屋の異常さが分かった。
血なまぐさい臭いに顔をしかめて部屋を見渡すと、
まるで赤いペンキを撒き散らしたかのような模様があちこちに出来ている。
「な、んだよコレ・・・。」
と、机の下から誰かの足が見える。それが中居だと分かって驚く間もなく、
その先にあった二つの死体が木村に言い知れない恐怖と衝撃を与えた。
来るんじゃなかった、見るんじゃなかったと激しく後悔した。
死んだという事実だけを受け止めるだけで精一杯だったと言うのに、
わざわざそれを見に来た自分を恨んだ。
だが、その木村を更にゾッとさせたのは、微かに聞こえてきた笑い声。
「・・・三宅?!」
その声の持ち主は、木村がそれまで気付かなかったのがおかしいくらい近くにいた。
三宅は、坂本と太一の死体から少し離れた壁に寄りかかって座り、
両足を投げ出して、一人でケラケラとかすれた笑い声をあげていた。
「お前、何してんだよ・・・。まさかこれ、お前がやったんじゃないよな?」
三宅の目に、木村の姿は映っていない。
空(くう)を見つめてただ笑い続ける三宅の瞳は、空虚で、光すら映していない。
どこか別の世界を彷徨うかのように、左右に身体が揺れている。
(やばいな、こいつ・・・。)
この惨状の犯人ではないことは、めぼしい武器がないことからも予想はついたが、
何よりも今やばいのは、その三宅の様子の異常さだった。
「こんなとこにいたらそりゃおかしくなるよ・・・三宅!おい、分かるか?三宅!」
側に駆け寄って肩を揺するも、全く反応しない。「オイ!」
しびれをきらした木村が、我慢しろよ、と三宅の頬を思いっきり殴った。
座ったまま、その身体だけがバン!と横に勢いよく倒れる。
・・・すると、笑い声がピタリと止んだ。
声をかけようと思ったが、その前に三宅が自分でゆっくりと起き上がった。
それに合わせて、木村も一緒に立ち上がる。
殴られた衝撃のせいか、まだボーッとしている三宅の様子を静かに伺っていた木村。
「三宅、大丈夫か?」
木村が優しくそう声をかけると、三宅はハッと気付いて自分のいる場所、
そして周囲を見渡す。すると、またその様子が一変した。
「うわぁぁぁぁっっ!!!!」
何かを思い出したように、大声で叫びながら両手で頭をかきむしる。
――こいつは殺されるのを見てたのか?だったらこの部屋はダメだ・・・。
「おい、もういいから何も見るな!」
行くぞ、と木村がその腕をつかむ前に、三宅はすごい勢いで部屋を飛び出した。
カンカンカン・・・
階段を昇る音が聞こえてくる。
――やっべ・・・。
木村は焦ってその後を追った。カンカンカン・・・と二つの音が共鳴する。
螺旋になっている階段を必死になって登ると、木村の視界が開けた。
強い風が木村の髪を激しく揺らした。
あと数段昇れば、灯台の頂上だ。
「来るな!!」
たぶんそう言われるだろうと思った。木村はそれ以上近づこうとはしなかった。
「死ぬ気か?お前。」
木村に顔を向けたまま、三宅が白い鉄の手すりをギュッと握っている。
「来んなよ!あっち行けよ!!」
涙目でキッと木村を睨みつけながらそう叫び続けた。
その視線を受け止めながら、木村は一瞬の隙をついて一気に階段を駆け上がる。
驚いてよろけた三宅の首に後ろから腕を巻きつけると、そのままグイッと上に引き上げた!
「う・・うぅっ・・。」
腕をつかんでもがく三宅を、力任せに手すりの方へと押し出す。
木村が腕を放すと、手すりから乗り出した三宅の上半身が、
ぐいん!と重力に引き寄せられた。
「うわぁぁぁぁぁっ!!!」
その身体が落下する寸前で、ガッと木村の手が三宅のシャツの襟元をつかむ。
危機から免れ、再びこちらへと引き戻された三宅の膝はガクガクと震えていた。
支えをなくし床にペタンと力なく腰をつく。
顔は既に涙や汗でぐちゃぐちゃだった。
「バカな事すんなよ・・・。な?」
ため息まじりにそう呟き、三宅の顔を覗き込む。
だが三宅はその視線を受け止めもせずに、震えながら小さな声を漏らした。
「井ノ原く、ん・・信じてたのに・・皆をあんな風に・・・。」
木村は、そんな三宅の肩をつかむと何回も揺さぶった。
「落ちそうになって、怖かっただろ?!死にたくないって思ったろ?!
あいつらもきっと同じように死にたくないって思った。けどもう死んだ。
でもお前はまだ生きてんだぞ?!だったら最後までしっかり生きろ!」
「う・・うぅっ・・・」
木村の怒鳴り声に、三宅の顔がみるみるうちにくしゃくしゃっと歪む。
「ごめ・・・なさい。」
そう一言こぼすと、今までこらえていたものがこみ上げ、グッと喉が鳴った。
「分かったから、全部吐け!全部吐き出せ!」
三宅の嗚咽を聞きながら、その背中をさすってやる。
そうしながら、その確かな温もりを手のひらに感じた。
そして下の部屋に転がっていた仲間、後輩の冷たい身体・・・。
木村は、こみ上げてくる悔しさに唇を噛み締めた。
乙です。
・・・木村カコエエのう・・・
書き溜めさん今夜も乙です。
狂った☆コエー。
けど、キム様に拾われてヨカタね。
できればバンチョに会わせてやりてぇ。
キム様&☆…泣けました。
普段交流なさそうな異Gのメンバー間のドラマが
読めるというのもすごく(・∀・)イイ!!
会社で読んで涙こらえるのが大変ダヨ(w
いつもワクワク読ませていただいておりまする。
ところで、各バトロワ姐さんと愛読者のみなさまに質問つーか、ご相談です。
小説物ということで、1スレあたりのメモリの消費量が多いわけですが・・。
(書き溜め姐さんで現在150KB、通常のスレで900後半まで使って
130〜160KBぐらい)
恐怖の夏ということもあるので鯖負担も考えて、
こまめなお引っ越しをしたほうが良いように思われるのですが、
いかがでしょ。
237さん、ご意見ありがとうございます!
今、ちょうど折り返し地点なので
引越しするなら丁度良い機会かもしれないですね。
この先の進行を考えると(続くシーンなどもあるので)
できれば今日の更新分から次スレにしたいと思うのですが
どこかいいリサイクルスレありますかね・・・
なる程、確かに艶かしい・・・(w
カナーリ下にあるスレですね。
じゃあこれからそちらに移動いたします。
239さん、ありがとうございました。
軽い集計と、ご案内含めて今準備中ですので
もう少しお待ち下さい。
600レスくらいまで余裕で大丈夫だと思うけど。
保守保守
ほしゅほしゅ
しゅっしゅっ
hoshu〜
代打屋さんのスレどこ逝った。
249 :
ななしじゃにー:02/09/29 17:21 ID:Ku3ajC6X
age
250 :
ななしじゃにー:02/10/01 13:58 ID:mHpsKEk1
プ
251 :
ななしじゃにー:02/10/15 15:32 ID:NcfPSjlh
名作です
桜井1人、やたら輝かしいな・・・
ほっしゅ
254 :
ななしじゃにー:02/12/13 23:10 ID:FH7vyc3U
255 :
ななしじゃにー:02/12/13 23:45 ID:gQUtdZ5u
>>1
城島はウソクサイ・・・。
ここは既に学歴スレじゃないっつーの。よく嫁。
ll
258 :
山崎渉:03/01/09 21:33 ID:66pPGzQg
(^^)
259 :
山崎渉 :03/01/30 14:19 ID:sE84EGZ0
(^^)
hosu
262 :
ななしじゃにー:03/02/25 22:47 ID:/JTiBxdY
263 :
ななしじゃにー:03/02/25 22:48 ID:aJQiVBb5
―――復讐○仕返し○特殊探偵○悩み事相談○駆込み寺―――
●復讐・貴方に代って恨み晴らします!★★★別れ工作★★★
騙された・捨てられた・弄ばれた・相手に誠意がない・債権トラブル・
不倫疑惑・証拠収集・★★★仕返し代行★★★悩み事相談★★★
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リンク⇒危険な裏情報
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◆復讐・リンチ現場特撮24時◆危険!!!
264 :
ななしじゃにー:
微妙に間違い探しだな