12月に「フレッツ・ADSL」開始/NTT東西

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108名無しさん@そうだ選挙にいこう
NTT、DSLに本格参入 来月から月額4000円台で

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 NTTの電話回線を使って高速インターネットに常時接続できるデジタル加入者線(DSL)に、NTT東日本と西日本が来月、本格参入する。料金は月額4000円台になる見通しで、来月初旬に発表する。東京23区や大阪市で新サービスを始め、全国に広げる。総合デジタル通信網(ISDN)に力を入れるNTT側は、DSLに参入するベンチャー企業の動きを妨害したとして独占禁止法違反の疑いで公正取引委員会の調査を受けるなど、DSL普及に消極的だった。こうした姿勢への批判や、情報技術(IT)の進展に押された形だが、今度は巨大企業の参入がベンチャー企業に影響を与えそうだ。
 DSLは、家庭に引かれている既存の電話線(銅線)で電話と同時に高速インターネットを使える技術。ISDNも既存の回線を使えるが、DSLは10倍以上のスピードで動画や音声のデータを自由にやりとりできる。

 NTT東西の新サービスは、「フレッツADSL」(仮称)。定額で、いわゆる「つなぎっぱなし」接続ができ、パソコンの立ち上げとほぼ同時にインターネットを利用できる。

 現在のISDN常時接続で使う「地域IP網」というネットワークを利用。2002年度をめどに県庁所在地やそれに準ずる都市に広げる計画だ。

 NTT東西は昨年末、東京都内と大阪市の一部でDSLの試験サービスを開始。月額4300円に回線接続料800円を加えた5100円(インターネットのプロバイダー料は別)で提供してきた。

 本サービスではともに値下げを検討、500円前後安くなりそう。現在のISDNの常時接続料より安く、また、プロバイダーとの組み合わせによってはベンチャー企業の場合より安い。ただISDNからの切り替えには別に費用が必要だ。

 NTT東西はISDNの常時接続を展開、利用数は20万回線余りにのぼる。一方、DSL接続サービスを提供するベンチャー企業に非協力的で、郵政省の行政指導も受けている。

 NTT東西の参入に、東京23区でサービス開始にこぎつけたベンチャー企業は「派手な広告を出せるNTTは脅威」と話す。

 政府のIT戦略会議は戦略草案で、5年以内に少なくとも3000万世帯が高速インターネット網に常時接続できることを目指すとした。これを実現するにはDSLの普及が欠かせない。しかし、現状は3000回線程度にとどまっている。(03:04)
http://www.asahi.com/1122/news/business22001.html