<ヤフーBB>パスワード、使いまわし常態化 (毎日新聞)
ブロードバンドサービス「ヤフーBB」の460万人分の顧客情報が流出した問題で、
運営会社「ソフトバンクBB」(東京都中央区)内で顧客情報のデータベースに接続
する権限が与えられたパスワードやIDを、権限のない社員や委託業者が使い回す
状態が日常化していたことが警視庁捜査1課の調べで分かった。同社は情報漏えいが
発覚した1月中旬、接続権限のあるパスワードを半分以下に絞り込むなど管理強化に
着手したが、同課は管理体制の甘さが恐喝未遂事件の背景になったとみている。
同社の顧客情報はホストコンピューターのデータベースで一元管理されている。
アクセスは、接続が認められたIDとパスワードを与えられた社員が専用のパソコンを
使って行うシステムになっていた。しかし、実際には3、4人のグループで共有したり、
使いまわしが職場内で日常化していた。同課は「権限が与えられた社員が不在時に、
業務をカバーするために共有しているうちにまん延していった」とみている。本来なら
パスワードが漏れた場合を想定して、定期的に行われるはずの変更作業もほとんど
行われていなかった。
同社によると、昨年11月時点でこの権限が与えられていたのは135人で、このうち
93人が外部の委託業者。人材派遣会社からの委託社員も含まれ、中には身分を
把握しないでパスワードを与えたケースもあった。
同社は、ヤフーBB代理店の「エスエスティー」副社長、湯浅輝昭容疑者(61)の
持ち込んだ138人分のリストによって情報漏れが確認された1月中旬になって、
委託業者の接続権限者を大幅に減らし計58人に絞り込む措置を取った。
[毎日新聞2月29日] ( 2004-02-29-00:53 )
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/yahoo.html?d=29mainichiF0229m085&cat=2