外相、首相靖国参拝で中韓との首脳外交に影響示唆
町村信孝外相は23日午前、テレビ朝日の報道番組に出演し、小泉純一郎首
相の靖国神社参拝を受けた今後の中韓両国との外交日程に関し「客観情勢と
して今年は厳しさが増してきた」と述べ、年内に予定していた首脳会談など
の日程調整が影響を受けざるを得ないとの認識を示した。
外相は「首相には事前に日程説明をしてあった。首相はすべてを含んで適
切に判断したんでしょう。対外的な配慮と首相自身の考え方のバランスを頭
の中でどうとらえたかだ」として、首相の判断を尊重する立場を強調した。
これに先立つフジテレビの報道番組で外相は、中国国内で過激な反日デモ
を抑制しようとの動きが見られることについて、小泉首相がスーツ姿などで
私的参拝を強調したことなどを踏まえ「中国政府も抑制的に対応しようと思
われたのか。配慮はあったのではないかと推測される」と指摘した。〔共同
〕 (14:05)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20051023STXKA008023102005.html