(9/4)米政権、「対応遅れ」批判かわしに懸命・主要閣僚被災地へ
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt90/20050905AS2M0500305092005.html 【ワシントン=吉田透】ハリケーン「カトリーナ」の被災地対策の遅れに
米世論の批判が強まるなか、ブッシュ政権はこれをかわそうと懸命に
なっている。4日にはライス国務長官のほかラムズフェルド国防長官、
チャートフ国土安全保障長官ら主要閣僚が被害の大きいメキシコ湾岸を
訪れ、政権が対策に全力を挙げていると訴えた。ブッシュ大統領も5日、
2度目の被災地訪問を実施する。
アラバマ州出身のライス長官は、被災地で多くの黒人が取り残されている
背景に人種差別があるのではとの批判が出ていることに真っ向から反論。
「大統領をはじめ、だれ1人として被災者を人種によって放置したことはない」
と強調した。
米NBCテレビに同日出演したチャートフ長官は、被災地対策のまずさの
責任をとって辞任する考えがあるのかを問われたのに対し、「今は緊急事態
のさなかだ。事後検証に気を取られれば、今後の対応に備えられなくなる」
と質問を受け流した。
必死だな。w
ハリケーン被災地、遺体収容作業難航・略奪者と銃撃戦も
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050905NTE2INK0405092005.html 【バトンルージュ(米ルイジアナ州)=猪瀬聖】米南部を襲った大型ハリケーン
「カトリーナ」の犠牲者の収容作業が難航している。軍や消防士などによる救助・
復旧作業が4日、本格化したが、遺体が閉じこめられている家屋の多くはなお
水没している。
遺体安置所の1つ、ルイジアナ州セントガブリエルの刑務所だけで1000―2000
の遺体が運び込まれているもよう。市内の8割が冠水した同州ニューオーリンズ市
を訪れたチャートフ国土安全保障長官は収容作業について「(水の中を)1軒ごとに
確認する必要があり、一夜でできるものではない」と長期化の見通しを示した。
市内では4日、略奪行為をした5人と警官らの間で銃撃戦があり、警察側は4人を
射殺した。残りの1人は重体という。被災地では治安面の混乱が続いている。
生存者の救出は時間との戦いの状況だ。ハリケーン上陸からほぼ1週間が経過
し、汚水などで同市の環境は一段と劣悪になっている。救助隊や警官の疲労も
極限に達し、ネーギン市長は救助隊員から複数の自殺者が出たことも明らかにした。
(13:33)