イラクは泥沼化しましたね 2

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322国連な成しさん
イラク首都周辺、6月は他殺事件急増 前月より千人多く
http://www.asahi.com/international/update/0705/021.html

 イラクで宗派対立が深刻化するのに伴って、6月に首都バグダッド周辺で見つかった他殺体が2775体に達し、
イラク戦争後最悪だった5月をさらに1000体以上も上回ったことがわかった。5月に正式政府が発足し、
治安改善を期待されたにもかかわらず、スンニ、シーア両派の衝突は住民同士の殺し合いへとエスカレート。
暴力が際限なく拡大している実態が浮かび上がった。

 バグダッド中央遺体安置所によると、6月中に登録された他殺体は同所と市内3病院で2418体。5月の
1398体を大幅に上回った。また過激派が活動を活発化させるディヤラ州でも357体が収容された。42体が
頭部を切断されていたほか、多くが両目をつぶされるなどの拷問を受けていた。

 遺体が100体を超した日は、首都だけで12日にのぼる。特に、ディヤラ州でイラク・アルカイダ機構の
ザルカウィ容疑者が米軍に殺された2日後の10日には、最高の235体(同州との合計で323体)に上った。

 現地報道は実態を反映していない。たとえば6月28日の死者は全土で9人と伝えられたが、当日の他殺体は
99体あった。

 29日の首都での遺体発見は23署管内にまたがった。従来の武装勢力や民兵によらない小規模な殺害が
各地で頻発している様子がうかがえる。

 一方で、大規模な拉致も続く。21日に中部タジで64人の工場労働者が拉致され、シーア派の11人が殺害された。

 シーア派のマリキ首相は6月末に「宗派融和計画」を発表。囚人の釈放や政治プロセス参加の呼びかけでスンニ派
武装勢力との和解を進め、敵をアルカイダ系過激派に絞る作戦を打ち出した。

 それでも、反発するシーア派の暴走が始まった。シーア派初の武装勢力「アッバス旅団」の「旗揚げ宣言」が2日、
レバノンのテレビで放映された。「我々はもう十分我慢し、政治プロセスにも期待してきた」と訴え、「忍耐」は
限界だとして、独自の武装闘争を打ち出した。