今度はここかな。コピペで潰されたスレから今日の産経抄をサルベージ。
今日も今日とてダブルスタンダードを恥じない悪文が垂れ流されておりました。
平成17(2005)年7月21日[木]
http://www.sankei.co.jp/news/column.htm ------------------------------------------------------------------
かの中国は「党が軍を支配する」というのが大原則のはずだった。ところが、中国
人民解放軍の朱成虎少将が「米国への核攻撃も辞せず」と欧米紙記者に発言して、
おとがめなしだ。
▼もちろん、発言には「米国が台湾海峡での武力紛争に軍事介入し、中国を攻撃
した場合」という前提がついた。それにしても、少将の威嚇発言は正気の沙汰(さた)
ではない。耳を疑った記者団は「驚きのあまりほとんど返答に窮した」(ウォールスト
リート・ジャーナル紙)らしい。
▼それでも、少将に撤回の機会を与えようと「米国が中国本土を攻撃するとはありえ
ないシナリオでは」と水を向けている。少将あわてる様子もなく、「核兵器による報復は
正当化される」と意に介さない。
▼日本なら永田町は上を下への大騒ぎだ。テレビや野党が騒ぎ出し、自民党内からも
解任論が飛び出す。実際に昭和五十三年に栗栖弘臣統合幕僚会議議長が、日本が
奇襲攻撃を受けたら「逃げるわけにいかないから戦う」といっただけで解任されてしま
った。栗栖氏の指摘は日本には法律がなくて反撃できないから、「超法規的行動になる」
という真っ当なものだった。
▼ところが中国は、軍部が「核攻撃」を口にしても、共産党から何の沙汰もない。
かつての主戦論者には、喬良空軍大佐のように小説に託して自説を述べるだけの
自制があった。ところが、いまの人民解放軍は党の意向を気にもかけない。
▼台湾問題で、シビリアンならぬ党のコントロールが利かなくなるのは由々しき事態
だ。米国防総省が十九日発表の「中国の軍事力」に関する年次報告に対して、
中国が「米国は中国脅威論を意図的にあおっている」だなんてよしてくれ。「核攻撃」
発言の方がよっぽど怖いぞ。