南北朝鮮を直接結ぶ初の電話サービス開始へ
北朝鮮と韓国を直接結ぶ初の電話サービスが両国で提供される。(IDG)
北朝鮮と韓国を直接結ぶ初の電話サービスが5月下旬から両国で提供
開始される。韓国の電気通信会社KT Corp.が3月25日明らかにした。
このサービスを提供するのはKTと、北朝鮮国営のKorea Post and
Telecommunications(KPTC)。KTの加入者線と、南北朝鮮が合同で開発
した国境北部の開城工業地区内の回線との間で利用できる。
KT広報のスージー・ナム氏によれば、この電話サービスは5月31日に
スタートし、通話料金は1分当たり40セント。加入者が同サービスを利
用するには100ドルの登録料と、月額10ドルの利用料を支払う必要があ
る。韓国では誰でもこのサービスに申し込めると同氏。
朝鮮半島では第二次世界大戦の日本の敗戦を受けて38度線で分断され
た1940年以来、南北を直接結ぶ電話サービスが提供されていなかった。
新サービスは、国境近くにあるKTの交換機と、開城にあるKPTC施設を
結ぶ回線によって実現する。接続できるのは工業地区内の回線のみ。開
城市のそれ以外の回線や、北朝鮮国内のほかの地域にはこのサービスで
は接続できない。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0503/26/news004.html