>>190 産経新聞では、読者にはっきりと分かる形で謝罪記事を出すことになった。
それが、九月七日付朝刊の「読者に深くおわびします」「教科書問題『侵略』→『進出』誤報の経過」という七段の囲み記事である。
本文では、「日本テレビ」という実名を出さず、「X社」としたが、文部省記者クラブの「各社分担・持ち寄り制」という慣行が全社の一斉誤報につながったことを詳しく書いた。
さらに、翌八日付でも、「教科書問題 中国抗議の土台ゆらぐ」「発端はマスコミの誤報からだった」という七段の囲み記事を掲載し、中国が日本の新聞報道をもとに抗議してきた四点の“検定結果”について、いずれも根拠がないことを説明した。