【中国】 中国の自殺者が急増 2004年9月29日
北京市心理危機研究センターの調査で、中国で毎年少なくとも25万人が自殺していることが分かった。
自殺未遂は200万人。中国各紙が13日までに伝えた。
世界保健機関(WHO)によると、世界の自殺者は約100万人で、4人に1人が中国の自殺者となる。
調査によると、自殺者は都市部より農村部に多く、女性は男性の3倍だった。
同センターは貧困や失業などの社会的圧力や、根強い男女差別などが原因と分析している。
中国全体の死因で自殺は5位だが、15−34歳の若い世代ではトップ。
専門家は産児制限策「1人っ子政策」の結果、親にでき愛され、
挫折経験の乏しい若者が増加し「現実逃避し、自殺に走るケースが増えている」と指摘した。
年間3万4千人が自殺している日本と比べて、人口比では中国のほうがやや少ないが、
日本で自殺者が増加したのには不景気により、経営難に苦しむ経営者や失業して将来を見失った人が多いのに対して、
中国では毎年経済が高い成長率を維持しているのにもかかわらず自殺者が急増している。
また日本では男性の自殺者が多いのに対して、中国では女性の自殺者が多い。