米、ヘビメタ攻撃 武装勢力に効果!? 大音響で「精神的苦痛」らしい
【ロサンゼルス=岡田敏一】イラクのファルージャで戦闘中の米兵が、軍用車
などからメタリカやAC/DCといったヘビー・メタル・バンドの曲を大音響
で鳴らし、イラク武装勢力に精神的な苦痛を与えるという心理作戦を展開して
いる。メタリカのメンバーは米のラジオ番組に出演した際、この作戦について
「文化が違うので、武器になるのだろうか…」と困惑まじりのコメントを述べ
た。
米音楽系メディアなどによると、この“メタル攻撃”は今春ごろから始まっ
た。イスラム文化圏にはヘビー・メタルやハード・ロックといった音楽がなく
、アラブ人にとってはこれを大音響で長時間、流されるとかなりの精神的苦痛
になるという。その一方、米兵には戦場で士気を高めるのに大きな効果がある
。
豪州出身の大物メタルバンドAC/DCや米国のメタリカをはじめ、レッド
・ツェッペリンやジミ・ヘンドリックスなど、一九六〇年代から八〇年代に活
躍したハード・ロック・バンドの曲もひんぱんに流されるという。
楽曲を使われている当事者のメタリカのボーカル兼ギター担当、ジェームス
・ヘットフィールド氏(41)は今月初め、出演したラジオ局で「米国でも、
この種の音楽が好きな人たちの家族にとって、一日中聴かされるのは拷問のよ
うなものだけど…」などと話した。
http://www.sankei.co.jp/news/041127/kok082.htm