>>6 嘘つくなよ。共産主義者 四月十日の朝日の社説
>必要になれば撤退の決断もためらうべきではない
■イラク人質事件――脅迫では撤退できぬ ――――――――――
自衛隊を3日以内にイラクから撤退させよ。そうしなければ人質を殺す。それが犯人
の要求である。小泉首相はこれを拒む考えを明確にした。与党だけではなく、民主党
も脅迫に応じるべきではないという方針を確認した。 ―――――――――― 私た
ちはイラク戦争に反対し、自衛隊の派遣にも反対してきた。これは今も正しいと考え
ている。恐れた通り、米国主導の占領はうまくいかない。衝突の拡大で、自衛隊の撤
退に踏み切らざるを得ない時期は遠くないかも知れない。
そもそも自衛隊を派遣していなければ、こんな事件も起きなかっただろうと考える
と、いたたまれない思いだ。
――――――――――
もし今、ここで犯人たちの脅迫を受け入れたらどうなるだろうか。「日本は無法な
要求に弱い国だ」というイメージを広げ、同じような人質事件を誘発しかねない。他
の国を標的にした犯行に弾みをつけてしまう恐れもある。
自衛隊の派遣は、その是非はともかく、日本が法律に基づく手続きをへて決めた
ことである。それがこうした卑劣な手段でねじ曲げられることは、やはりあっては
ならないことだ。
――――――――――
陸上自衛隊が駐留するサマワも憂慮すべき状態だ。イラク特措法が前提にした状
況とはかけ離れていくばかりである。宿営地にこもらざるを得ない自衛隊に、効果
的な復興支援ができるだろうか。
イラクの現実が特措法にかなったものかどうかを、いよいよ厳密に検討しなけれ
ばならない時である。必要になれば撤退の決断もためらうべきではない。