第3及び第4担保は、アラブ(イラク)のナジャフ(シーア派聖地)とペルシャ(イラン)のコム
(シーア派聖地)との間に、世界中のシーア派の覇権を競う伝統的・歴史的な闘争を蘇らせることだ
。そのためアーヤトッラー・アリー・シスターニと、イランのイスラム政権の土台である「イスラム
法学者による統治原則」を拒否している彼の学派を米国は支援し、イラクで発生すると予測されるス
ンナ派対シーア派の闘争を、大中東全域での全面的なスンナ派対シーア派闘争に拡大しようとしてい
るのだ。
それにより、諸目的を一挙に達成できる。つまり、スンナ派原理主義諸組織の矛先を、米国とその
同盟国のアラブ諸国から遠ざけ、シーア派に向かわせ(状況に応じてその逆)、現在の闘争を、西洋
とイスラム間の文明の衝突から、イスラム文明自体の内部衝突に転換するのだ。
このような担保には、成功に導く十分な要素が備わっているのだろうか?少なくともワシントンは
自信があるように見える。来る選挙がシーア派とその他勢力間に、また恐らく、激しい宗教的、政治
的、世俗的分裂に自分たち自身が苦慮しているシーア派諸組織間に、闘争を炸裂させれば、無論米国
の考えが正しいことになろう。
米国のこの自信を打ち砕く唯一の可能性は、イラクの祖国に対する帰属意識を、党派主義的、宗派
主義的な帰属意識の上位に置き、同時に近代的で民主的な新イラク国家の基盤像を提示する、イラク
人の歴史的な実力指導者が出現することだ。
www.iraq4allnews.dk/viewnews.php?id=74662
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報告者のサード・モヘユーはレバノン人と思われる。米国がイスラム過激派を裏で支援する十分な理
由がある。
アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/