イラク抵抗勢力、サマーラでヘリ6機撃墜、米イラク合同軍147人殺害
武装勢力109人を殺害し市内をほぼ制圧したとイラク駐留米軍が発表した
サマーラであるが、イスラム・メモの特派員報告が1日深夜伝えたところによ
ると様相はまったく異なる。
4月のファルージャでの包囲戦を除き、9月30日の夜は占領軍にとって占
領以来最悪の夜となった。
30日と1日のサマーラでの戦闘劇は30日午後4時に、新イラク軍とイラ
ク国家防衛隊を引き連れた米占領軍が、抵抗勢力が約3ヶ月前から支配してい
る市内から抵抗勢力を追い出すために、市の北と南、西に向かった時に始まっ
た。
市の包囲を完了し、攻撃態勢を整えた米軍を驚かせたのは、抵抗勢力によっ
てバラド、ドルーイーヤ、サルサールの3地域から包囲されていたことだ。包
囲した抵抗勢力は以下の重火器(ミサイル、ロケット弾)の砲弾を浴びせた。
ターリク(射程距離33キロ)、カラーダ(24キロ)、大カチューシャ(1
1.3キロ)、小カチューシャ(8.3キロ)、迫撃砲(9.2キロ、口径1
20ミリ)、通常の砲弾(7.2キロ、口径120ミリ)である。
抵抗勢力の各部隊はこれらの地域からサマーラに向けて進軍しており、米軍
は射程距離内に入った。米軍は抵抗勢力を叩くために、ヘリコプターの援護を
要請したが、抵抗勢力の容易い餌食となり罠に嵌った。作戦を実施しようとし
た地域は、農業地帯で身を潜めるのが容易で、近くから敵を識別できたのだ。
7時25分から次々にヘリコプターが撃墜され始めた。まずブラック・ホー
ク1機が血祭りに上げられ、続いてコブラ1機、更にもう1機のコブラが撃ち
落された。米軍は市内に入ろうとして、シヌーク機で市の西側から降下しよう
としたが、これも撃墜された。機中には10人の兵士が居た。その後、2機の
アパッチが市の北側で撃墜された。
抵抗勢力はエイブラムス戦車4両とジープ型軍用車両ハンビー7両、装甲車
2両を破壊、イラク兵82人、米兵65人以上を殺害した。
その後米軍は、ヘリコプターを戦場から引き上げ、F16とF14戦闘機で
町を8時間連続して爆撃した。何トンもの誘導弾や誘導ミサイルのほかに、1
発が3000発の子弾に分裂するの大型クラスター爆弾13発と、大型、中型
のナパーム弾9発(一発は2000発の子弾に分裂)が投下された。
その後、住民が殲滅されるのを避けるために抵抗勢力は町から、ドルーイー
ヤやムケイシーファ(発音不確か)方面に向けて撤退し始めた。米軍とイラク
軍が市内に入った後に、抵抗勢力は合同軍を包囲し始めた。そのため大方の米
軍は市外に退いた。
同市に居る本紙特派員によると、抵抗勢力は市の7割を、米軍は3割をそれ
ぞれ制圧しており、戦闘は継続中。米軍は市内への医薬品などの支援品が入る
のを禁じている。
民間人の殉教者は115人に増加したが、破壊された住居があるため今後更
に増えるだろう。子供や女性を含む154人の民間人が負傷した。抵抗勢力側
の殉教者は23人から25人。
http://www.islammemo.cc/news/one_news.asp?IDnews=45740