鬼畜米英日軍の損害を心から祝うスレ【98個大隊壊滅】
「ゆみ――どこ、どこにいるの? ねえ、さむいの――もっと、わたしのちかくにきて」
「あんっ、お姉さま、そこ、はっ――」
祥子の長身がぬるりと起き上がり、子猫のように祐巳にじゃれつくのを見て、聖は自分の
中の欲情がしおしおと萎えしぼんでいくのを感じた。くすりと笑い、再び祥子と絡み合い
はじめた祐巳に、聖は小さくつぶやいた。
「あとは、若い人同士」
それだけ言い残し、聖は音衾をするすると開けて部屋から出た。途端に底冷えするような
空気が裸の聖を包み込み、彼女の二の腕に盛大な鳥肌を立てた。
「わっ……やっぱ寒いわ」
しんと静まり返った廊下で身震いをして、聖は手早く衣服を身に付け始める。熱気の篭っ
た部屋で過ごしていたからわからなかったが、なにしろ年が明けたばかりの真冬の夜なの
だ。こんな状況下で、温めあう相手もいないのに全裸で過ごしていられるほど、聖はおめ
でたい感覚の持ち主ではなかった。
一分と経たずに厚手のパジャマを着終えた聖は、長々と息をついた。気の遠くなるような
長さの廊下をぴたぴたと歩いていき、よりにもよって縁側の上がりかまちに腰を落ち着け
る。冷え切った外気を大きく吸い込んで、もう一度、深く深く息を吐き出した。ぼんやり
と夜に沈んだ庭を見つめながら、聖はぽつりと、
「……あーあ、似合わないことしちゃったかなあ」
「まったく同感だ。余計なこと、とも言えるね」