【人間的料理】産経の賛戦報道をチェキすれ26【オムレツ】

このエントリーをはてなブックマークに追加
286国連な成しさん
 「イラク戦争」とかけて「電車の中で化粧をする若い女性」と解く。こう書くと突拍
子もないなぞかけのようだが、社会心理学でいうと、まんざら無理でもな いらしい。
少々こじつけになるが、まあ聞いて下さい。

 ▼臨床心理士・矢幡洋氏の新著『自分で決められない人たち』(中公新書)による
と、精神医学の分野に「選択的非注意」という概念がある。ようするに、他人がどう
見ようとそんなことに気がつかないようになる。周囲の人間を完全に無視できる心理
状況だそうだ。

 ▼電車の中で人目もはばからず一心不乱に化粧をする女性などは、他人は知っちゃ
あいない。自分とは異質なものを一切視界に入れない。それは“ネオ依存性”という
もので、実はそれがいま日本の社会を蝕(むしば)んでいる。自分では決断できない
リーダーもその部類に入るという。

 ▼ところで国連のアナン事務総長は国連総会での一般演説の冒頭で「世界中で法
の支配が脅かされている」と述べた。 アナン氏は具体的に名前はあげなかったが「法の
支配」を脅かしているのはだれか。 その中にはおそらくブッシュ米大統領が含まれている。
287国連な成しさん:04/09/28 22:13 ID:???
 ▼そのブッシュさんは大量破壊兵器の所持を理由にイラクへ攻め込んだことになってい
るが、結局大量破壊兵器は見つからずパウエル国務長官は「発見することはないだろう」
と議会で証言した。 議会証言したというのは思わず本音が出たということではない。 そ
れどころか「政権内部でも大量破壊兵器の発見は絶望的との見方が強く出ている」と
いうとなのである。

 ▼いってみれば、限りなくシロに近いネズミ色なのだ。にもかかわらず、大統領は自らの
過誤は「一切ない。 イラク戦争は正義の戦争だった。」といい続けている。これでは 説
明責任を果たしたことにはならない。なるほど。国際社会の目など知るものか、と電車
の中で化粧する女性と同じかもしれぬ。

 ▼では我が国のリーダーはといえば、政府がイラク戦争をいち早く支持したことについて
依然「正しかった」として譲らない。 国民の約半数が自衛隊派遣に反対であるにも関わ
らず未だに治安が悪化するサマーワから自衛隊を引き揚げるつもりも毛頭ないようだ。 
国民の目など知るものか、とこれも電車の中で化粧する女性と同じかもしれぬ。