【野党の評価割れる 民主は批判、共社は歓迎】
22日の日朝首脳会談をめぐる野党各党の評価は、民主党と共産、社民両党で大きく割れた。民主党の岡田
克也代表は党本部で記者会見し「日本国首相がわざわざ相手国へ行っていったい何を交渉したのか、何を引
き出したのか全く見えない」と酷評。「安否不明者の調査は期限の約束は何もなく、(核問題も)具体的な
進展はなかった。人道支援と5人の帰国がリンクしていたことは明らかで、今後の拉致問題の交渉に悪い先
例を残すことになりかねない」と指摘した。藤井裕久幹事長も「経済協力だけが先行した。訪朝は失敗だっ
た」と批判した。
これに対し共産、社民両党は「不正常な日朝間の関係を正常化していくものだ」(市田忠義共産党書記局長)
などと基本的に歓迎した。
社民党の福島瑞穂党首も那覇市内で記者団に「5人の方々が帰国されるのは本当に良かった。曽我ひとみさ
んの家族の問題は大至急解決し、ばらばらになることを避けなければならない。北朝鮮の人々を救済するこ
とは必要で、物資が困っている人に届くように期待する」と述べた。
http://www.sankei.co.jp/news/040522/sei115.htm