朝日新聞の世論ミスリード

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■NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」 幹部呼び指摘
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http://www.asahi.com/national/update/0112/006.html

 01年1月、旧日本軍慰安婦制度の責任者を裁く民衆法廷を扱ったNHKの
特集番組で、中川昭一・現経産相、安倍晋三・現自民党幹事長代理が放送前日に
NHK幹部を呼んで「偏った内容だ」などと指摘していたことが分かった。NHKは
その後、番組内容を変えて放送していた。番組制作にあたった現場責任者が
昨年末、NHKの内部告発窓口である「コンプライアンス(法令順守)推進委員会」に
「政治介入を許した」と訴え、調査を求めている。

 今回の事態は、番組編集についての外部からの干渉を排した放送法上、問題
となる可能性がある。

 この番組は「戦争をどう裁くか」4回シリーズの第2回として、01年1月30日夜に
教育テレビで放送された「問われる戦時性暴力」。00年12月に東京で市民団体が
開いた「女性国際戦犯法廷」を素材に企画された。

 ところが01年1月半ば以降、番組内容の一部を知った右翼団体などがNHKに
放送中止を求め始めた。番組関係者によると、局内では「より客観的な内容にする
作業」が進められた。放送2日前の1月28日夜には44分の番組が完成、教養番組
部長が承認したという。
293国連な成しさん:05/01/13 02:37 ID:???
 翌29日午後、当時の松尾武・放送総局長(現NHK出版社長)、国会対策担当の
野島直樹・担当局長(現理事)らNHK幹部が、中川、安倍両氏に呼ばれ、議員会館
などでそれぞれ面会した。

 中川氏は当時、慰安婦問題などの教科書記述を調べる研究会「日本の前途と
歴史教育を考える若手議員の会」代表、官房副長官でもあった安倍氏は同会
元事務局長だった。

 関係者によると、番組内容の一部を事前に知った両議員は「一方的な放送は
するな」「公平で客観的な番組にするように」と求め、中川氏はやりとりの中で
「それができないならやめてしまえ」などと放送中止を求める発言もしたという。
NHK幹部の一人は「教養番組で事前に呼び出されたのは初めて。圧力と感じた」
と話す。

 同日夕、NHKの番組制作局長(当時)が「(国会でNHK予算が審議される)
この時期に政治とは闘えない。番組が短くなったらミニ番組で埋めるように」
などと伝えて番組内容の変更を指示したと関係者は証言。松尾、野島両氏も
参加して「異例の局長試写」が行われた。

 試写後、松尾氏らは(1)民衆法廷に批判的立場の専門家のインタビュー部分を
増やす(2)「日本兵による強姦や慰安婦制度は『人道に対する罪』にあたり、
天皇に責任がある」とした民衆法廷の結論部分などを大幅にカットすることを求めた。
さらに放送当日夕には中国人元慰安婦の証言などのカットを指示。番組は40分の
短縮版が放送された。
294国連な成しさん:05/01/13 02:37 ID:???
 このいきさつを巡り、NHKで内部告発をしたのは、当時、同番組の担当デスク
だった番組制作局のチーフ・プロデューサー。番組改変指示は、中川、安倍両議員
の意向を受けたものだったと当時の上司から聞き、「放送内容への政治介入だ」
と訴えている。

 一方、中川氏は朝日新聞社の取材に対し、NHK幹部と面談したことを認めた
上で「疑似裁判をやるのは勝手だが、それを公共放送がやるのは放送法上公正
ではなく、当然のことを言った」と説明。「やめてしまえ」という言葉も「NHK側が
あれこれ直すと説明し、それでもやるというから『だめだ』と言った。まあそういう
(放送中止の)意味だ」と語った。

 安倍氏は「偏った報道と知り、NHKから話を聞いた。中立的な立場で報道され
ねばならず、反対側の意見も紹介しなければならないし、時間的配分も中立性が
必要だと言った。国会議員として言うべき意見を言った。政治的圧力をかけた
こととは違う」としている。

 番組内容を事前に知った経緯について両議員は「仲間から伝わってきた」などとし、
具体的には明らかにしていない。

 NHK広報局は「(内部告発に関しては)守秘義務がありコメントできない。
番組は、NHKの編集責任者が自主的な判断に基づいて編集したものだ」としている。
295国連な成しさん:05/01/13 02:38 ID:???

 〈憲法21条〉 (1)集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、
これを保障する。(2)検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを
侵してはならない。

 〈放送法3条〉 放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、
何人からも干渉され、または規律されることがない。


(01/12 08:52)