>>412-413 金正日総書記の中国訪問の主眼は、「日本の経済封鎖の脅しの無効化」を、
探りにいくことであったと、分析できた。
中国の援助は、米日のようなひも付き援助ではなく、自力更生の思想に
もとづく、友好的な援助である。
金総書記が、成功した農場を見学に行ったということから、50人程度の
農業指導員が北朝鮮に行き、新農法を伝授していき、食料不足問題を自力で
解決するなどの実のある援助がなされるのではないかと観測する。
また、中国の国家独占資本が、北朝鮮に「工業投資」をすることも決まったようだ。
日本はまたしても、中国に先を越された。というより、資本の回転を続けられる
国を、ひとつまるごと中国に持っていかれた、という点で、もはやとりかえしの
つかない国策ミスをしたと思う。
中国の国策は、中朝、韓蒙越、カンボジア、ラオスなどによる「中華経済圏」の樹立
である。おそらく、これらの地域でのアメリカと日本の権益は、徐々に奪われていく
と思われる。
中国の国独資は、それぞれの国に、いくぶんかはバランスのとれた分業様式を
もたらしていくと考えられるからだ。