金正日―胡錦濤会談、6か国協議推進で一致
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040421-00000013-yom-int 【北京=竹腰雅彦】 新華社電などによると、中国共産党対外連絡部は21日、
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が19日から21日まで、胡錦濤総書記
(国家主席)の招きで中国を非公式訪問したと発表した。
金総書記は胡総書記との会談で、北朝鮮の核問題について、「6か国協議の
プロセスに積極的に参加し、協議の進展に貢献する」と話し、今後の協議に柔軟
に応じる姿勢を強調した。だが、発表は、北朝鮮の核問題に対する原則的立場に
変化があったかどうかには触れておらず、発言がどこまで実効性を持つかは不透明
だ。金総書記は21日午前、北京から専用列車で帰国の途に就いた。
首脳会談で両総書記は、6か国協議の推進で一致。協議議長国・中国の胡総書記
は、安全保証の要求など北朝鮮の「理にかなった懸念を重視すべきだ」と指摘した。
金総書記は、「我々は最終的な非核化の目標を堅持しており、対話を通じ問題を平和
的に解決する基本姿勢に変化はない」と述べた。その上で、核問題解決に向け、「引き
続き、忍耐強く柔軟な姿勢をとる」と表明した。米朝の意見対立で遅れている同協議
作業部会の早期開催に応じる可能性を示唆するものとみられる。
ただ、北朝鮮はこれまで、核計画の「凍結」と引き換えにエネルギー支援などの見返り
を要求し、「完全かつ検証可能で不可逆的な核放棄」を求める米国と真っ向から対立
している。党対外連絡部の発表は、こうした北朝鮮側の立場に変化が見られたかどうか
については一切言及していない。
続
一方、党対外連絡部は、首脳会談について、「双方は友好的でうち解けた雰囲気の
中、互いの国内情勢を報告し、中朝関係の一層の発展や国際・地域情勢、核問題に
ついて意見交換し、広範な共通認識を得た」と評価した。金総書記は「都合の良い時期
の訪朝」を要請、胡総書記は承諾した。会談には金総書記側近の姜錫柱(カン・ソクチュ)
第1外務次官と金永春(キム・ヨンチュン)朝鮮人民軍総参謀長も同席した。
中国は北朝鮮に対し、エネルギーなど新たな無償援助の供与を表明した。
金総書記は北京滞在中、ほかの政権高官や江沢民・中央軍事委員会主席らとも
それぞれ個別に会談した。
金総書記は一連の会談で、中国の急速な経済発展に賛辞を送った上で、「農業や
都市建設など多くの方面で、我々は互いに学ばなければならない」と述べ、困窮する
国内経済改革への意欲もにじませた。金総書記は、北京に近い経済都市・天津を訪問
した。また、共に訪中した朴奉珠(パク・ボンジュ)首相は、都市近郊農村の発展モデル
となっている北京市郊外の韓村河地区を視察した。
温家宝首相は、金総書記に対し、「中国企業と北朝鮮側の様々な形の協力を積極的
に奨励する」と話し、北朝鮮への積極投資を図る考えを示した。
(読売新聞)[4月21日23時33分更新]
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