トマス・ハミル氏の生還を祈るスレ

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147国連な成しさん
ハミルは自分の家族を守るために、それがイラク人から反感を買うとは知りながら、
危険な仕事を選択した。他に選択肢は無かった。彼は、家族を守りたいだけだった。
しかし、彼の予想通り、イラク人はハミルを許さなかった。民間人とはいえ、米軍の
占領統治に協力するものは、すべて敵だった。ハミルはイラク人に捕らえられ、車に
乗せられるときに死を覚悟した。普通の人間なら、取り乱し泣き叫ぶかも知れない。
しかしテレビカメラを目にしたハミルは悟った。俺のこの姿は、あるいは子供が見る
最後の父親になるかも知れない。ハミルは名前を聞かれて、毅然として答えた。

「ハミル・・・・・・・トーマス」

彼は立派だった。イラク人を軽蔑することも、憎む事も、死を恐れることも無かった。
無論、自分の過ちを棚に上げて政府を批判したり、ミジメな命乞いをもしなかった。
自分の名前を淡々と告げる彼の目は、愛する子供の顔を見つめていた。彼は戻ら
ないかもしれない。しかし、彼が立派な男であったことは、その子供たちの脳裏に
ハッキリとした記憶として残るだろう。ハミル、君が無事に生還することを、心の深い
ところで祈っている・・・・・・・。