イラク統治評が米軍の封鎖戦で硬化、即時停戦訴え
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040410-00000115-yom-int 【バグダッド=岡本道郎】米国によるイラク占領統治が正念場を迎えている。
ファルージャなどスンニ派三角地帯での戦闘とシーア派反米指導者ムクタダ
・サドル師支持者による騒乱が続く中、イラク統治評議会は10日、米軍の
ファルージャ封鎖戦の激烈さに態度を硬化、即時停戦を訴える声明を発表する
事態に至った。
サドル師一派とファルージャの武装勢力が連携するなど、シーア、スンニ
両派の連帯の動きも出てきた。邦人を含む外国人誘拐事件も頻発するに至り、
統治評議会としても、事態の収拾を急がなければ騒乱が全土に拡大、6月末の
主権移譲も不透明になるとの重大な危機感を抱いたものだ。
「米軍の行為は不当で到底受け入れられない」
元外相で統治評議会でも親米色が最も強いアドナン・パチャチ氏は9日、
かつてない厳しい口調でファルージャでの米軍を非難した。
米軍は同市での米民間人惨殺もあり、「報復同然」(統治評議会筋)の
容赦ない掃討作戦を展開、市民に400人以上とも言われる多大な犠牲が出
ている。これに「国民の代表」を自任する統治評議会の主要メンバーとして
反発したものだ。(続く)