2003年03月08日
イラク問題:ブリクス委員長、査察継続望む姿勢 安保理で報告
【ニューヨーク佐藤由紀】イラクの大量破壊兵器を調べている国連監視検証査察
委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は7日午前10時半(日本時間8日
午前0時半)から、国連安全保障理事会外相級協議で査察報告を行った。ブリクス
委員長は「イラクの協力は完全ではない」として兵器関連文書の追加開示などを
求める一方、イラク当局による弾道ミサイル「アルサムード2」の廃棄を評価、
近くイラク人科学者に対する初の国外聴取を要請すると述べ、なお「数カ月間の
査察」継続を望む姿勢を示した。エルバラダイ国際原子力機関(IAEA)事務
局長は、核関連の査察は重要な進展をみたと述べた。
(中略)
焦点の米国は、イラクが査察に十分に協力しなければ決議の「重大な違反」に
当たると主張してきたが、6日になって短期間の査察延長に応じることを検討
する柔軟姿勢を示し始めた。
ttp://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200303/08/20030308k0000m030179000c.html