さらば小泉純一郎!
国民の生命を無視する冷血、傲慢、厚顔宰相を許さない
著者: 天木直人 (元外務省レバノン大使)
イラクで拘束された5人に対する小泉純一郎首相の態度を見て、私の彼に対する嫌悪感は極限に達した。
もっとも強い立場の国家権力を握った人間が、
もっとも弱い立場の名もない若者を率先して非難するのを見て、絶対に許せないと感じた。
さらに呆れたのは、権力に追従する連中がいっせいにその小泉発言に荷担したことである。
日本はなんと卑しい国になってしまったのか。
言葉は荒く無責任で、刃向かう者に容赦ない攻撃を加え、異なる意見に耳を傾けず、
知識に対する謙虚さを忘れている小泉首相がこの国の指導者を続ける限り、日本中のあらゆるものが劣化していく。
小泉首相を「わかりやすい」「おもしろい」と支え続けて、
大きなものを失いつつあることに気づいていないのが、今の日本の姿ではないのか。――<まえがきより>
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2124440&x=B