友人に小銃撃たせる 東富士演習場で陸自装備品 容疑者の自衛官逮捕
2000.03.13
陸上自衛隊の保有する小銃を部外者に撃たせたとして、同隊東部方面警備隊は
13日、富士学校総合研究開発副部長の1等陸佐、秀島浩展容疑者(53)と、千葉県御宿町、自営業、
伊藤勝久容疑者(49)ら3人の計4人を銃刀法違反の疑いで逮捕した。
調べによると、飛島容疑者は第1空てい団普通科群長だった1994年11月16日、東富士演習場
(静岡県)の射場に友人の一般人3人をいれ、陸自が装備する89式5.56ミリ小銃を貸して撃たせた疑い。
4人は乗馬仲間だった。
陸将ら初の停職に 24人を処分 調査委
2000.04.27
1994年11月に起きた陸上自衛隊幹部の違法射撃事件で、防衛庁と陸上
幕僚監部調査委員会は27日、陸幕人事部主導の隠ぺいを認める報告書を公
表。同日付で陸将の停職を含む24人を処分した。陸将の停職処分は初めて。
処分は西部方面総監(当時、陸幕人事部長)、天野良晴陸将(56)と第9師
団長(同、陸幕人事計画課長)、鈴木通彦陸将(53)を停職20日▽当時、東部
方面警務隊長で3月に警務隊長から陸幕付に更迭された池田順市陸将補(5
8)を停職10日。3人は辞意を表明しており、陸将2人は後任が決まり次第引
責辞任する。このほか、当時の第1空てい団普通科群長で1佐の秀島裕展被
告(53)=銃刀法違反で起訴=が懲戒免職で、秀島被告と一緒に猟銃を撃っ
た2佐と3佐が停職3日など、処分別では免職1▽停職5▽減給3▽戒告5▽
訓戒1▽注意5▽口頭注意4の24人となった。
負傷者は35人、いずれも軽傷 陸自車両と観光バス衝突事故 足寄
【足寄、本別】二十六日午前、十勝管内足寄町茂足寄の国道241号で、
乗客四十人を乗せた夕張鉄道(本社・夕張)の観光バスと陸上自衛隊の
七tトラックが正面衝突した事故は、本別署のその後の調べで、負傷者が
乗客や自衛隊員ら三十五人に上るがいずれも軽いことが分かった。 同署は、
自衛隊トラックが対向車線にはみ出し衝突したことから、業務上過失傷害の
疑いもあるとみて、運転していた第五師団美幌駐屯地第101特科大隊所属
の五十嵐清曹長(51)のけがの回復を待ち、事情を聴く方針。 一方、事故
原因について、自衛隊北部方面総監部は同日、自衛隊車両の前に、追い越
してきたRV(多目的レジャー車)が急に割り込んだため、衝突を避けよ
うと急ブレーキをかけたところスリップ、対向車線にはみ出しバスに衝突
したと発表した。しかし、同署によると、バス運転手は、そのようなRVは
見なかったと話しているという。
足寄の正面衝突、自衛隊トラックが対向車線はみ出す
【本別】二十六日午前、十勝管内足寄町茂足寄の国道241号で、乗客
四十人を乗せた夕張鉄道(本社・夕張)の観光バス(横山信雄運転手)
と陸上自衛隊の七tトラックが正面衝突した事故は、本別署のその後の
調べで、自衛隊のトラックが対向車線をはみ出したため、バスと衝突した
ことが分かった。けが人は、乗客や自衛隊員ら三十五人に上るが、いずれ
も比較的軽いという。
負傷者は乗客乗員三十三人が骨折を含むけがをしたほか、自衛隊車両を
運転していた
第五師団美幌駐屯地第101特科大隊所属の五十嵐清曹長(51)
が足に、助手席の同、奥村忠夫一曹(48)も顔を切るなどした。本別署は
業務上過失傷害の疑いもあるとみて五十嵐曹長の回復を待ち事情を聴く
方針。 一方、事故原因について、自衛隊北部方面総監部は同日、自衛隊
車両の前に、追い越してきたRV(多目的レジャー車)が急に割り込ん
できたため、衝突をさけようと急ブレーキをかけたところスリップ、
センターラインをはみ出し対向してきたバスに衝突したと発表した。
しかし、同署によると、バス運転手はそのようなRVは見なかったと
話しているという。
自衛隊ダンプ横転、砂利落下しタクシー客ら2人けが−足寄
【足寄】七日午前九時二十分ごろ、十勝管内足寄町旭町の国道241号の
交差点で、左折しようとした陸上自衛隊の大型ダンプ(七t)が横転、
信号待ちをしていたタクシーと衝突、ダンプが積載していた砂利がタクシー
の上に落下し、タクシーのフロントガラスが割れるなどした。この事故で、
タクシー運転手(49)と女性客(70)=いずれも同町内=が右肩などを打撲
する軽いけが。ダンプに乗っていた二人の自衛官は無事だった。 本別署に
よると、自衛隊のダンプがハンドル操作を誤り、バランスを崩した可能性が
あるとみて調べている。北部方面総監部によると 自衛隊のダンプは、第三
施設団(恵庭市)所属で、足寄分屯地(足寄町)内の道路工事のため、然別
演習場(十勝管内鹿追町)から約五立方mの砂利を運んでいる途中だった。
同町の国道241号では、二十六日にも自衛隊車両が観光バスと衝突する
事故があったばかり。タクシーの車体のおよそ半分がトラックの砂利に
埋もれた事故現場の周辺の住民は「自衛隊の事故が続き、不安だ」と話して
いた。