【うなる!】産経の賛戦報道をチェキすれ10【大向こう】

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394国連な成しさん
訪中した民主党の岡田幹事長が北京で記者会見し、小泉首相の靖国神社参拝
を批判したという。靖国問題で日中首脳の相互訪問が中断していることにつ
いて、「(日本は)明らかに間違っている」とし、「中国は自制している」
と持ち上げたそうだ。
 ▼一国の首相が祖国に殉じた人びとの霊を弔うことは当然である。弔い方
について外国にとやかくいわせないこともまた当然である。その問題をいま
論じる余裕はないが、日本の野党責任者は外国を訪問すると決まって日本の
悪口をいい、自国の政府を批判する。
 ▼この悪い習慣が一向に改まる気配がない。日本人が贈り物をする時、
「つまらぬものですが」とへりくだるように、外国では自国を批判すること
で相手の機嫌をうかがう習性があるらしい。これは一種の叩頭(こうとう)
外交にほかならない。
 ▼そうでなくても民主党は依然として大人になり切れない“モラトリアム
政党”であり続けている。自衛隊イラク派遣をもしいま日本が取りやめれば
どうなる? 日米関係はおかしくなり、安全保障は崩れる。国際的に孤立し、
国の信用を失うことぐらい中学生でもわかる想像力の範囲ではないか。
 ▼韓国政府は三千人のイラク追加派兵を閣議決定したが、国会の過半数を
占める野党のハンナラ党もその必要性を認めている。韓国世論は二分してい
るようだが、こと国の針路を決める外交となると政党は足並みをそろえる。
これが成熟した国のあり方である。
 ▼自衛隊派遣にしても、水際まではいくら議論してもいい、反対してもい
い。しかしいざという時は一つになって敬意と感謝をこめ、無事を念じて気
持ちよく送り出す。それができるか、できないか。本当の“二大政党時代”
を占う民主党の試金石である。