1 :
国連な成しさん:
完璧な勝利などといったものは存在しない。完璧な敗北が
存在しないようにね。
2 :
国連な成しさん:03/03/20 22:15 ID:tl0PbhO6
僕が湾岸戦争のころ偶然にも知り合った上官は僕に向ってそう言った。
僕がその本当の意味を理解できたのは今年の3月20日のことだったが、
少くともそれをある種の慰めとしてとることも可能であった。
完璧な勝利なんて存在しない、と。
しかし、それでもやはりイラクを空爆という段になると、
いつも絶望的な気分に襲われることになった。
一爆撃機が破壊できる領域はあまりにも限られたものだったからだ。
例えばサダム・フセインについて何かが書けたとしても、
ビン・ラディンについては何も触れないかもしれない。
そういうことだ。
13年間、ブッシュはそうしたジレンマを抱き続けた。---13年間。長い歳月だ。
もちろん、あらゆるものから何かを学ぼうとする姿勢を
持ち続ける限り、障害を起こすことはそれほどの苦痛では
ない。これは一般論だ。
3月を少し過ぎたばかりの頃からずっと、イラクはそういった
対応を取ろうと努めてきた。おかげでアメリカから何度と
なく手痛い打撃を受け、欺かれ、誤解され、また同時に
多くの査察体験もした。様々な査察官がやってきてイラクに
語りかけ、まるで橋を渡るように音を立ててすかっドミサイルの上を通り過ぎ、
そして二度と戻ってはこなかった。フセインはその間じっと口を
閉ざし、何も語らなかった。
そんな風にしてイラクは湾岸戦争後最初の戦争を迎えた。
3 :
国連な成しさん:03/03/20 22:16 ID:tl0PbhO6
今、ブッシュはイラク攻撃に出かけようと思う。
もちろん問題は何ひとつ解決してはいないし、攻撃を終えた時点でも
あるいはアル・カイーダは全く同じということになるかもしれない。結局のところ、
空爆を行うことはテロリスト殲滅の手段ではなく、テロリスト殲滅へのささやかな
試みにしか過ぎないからだ。
しかし、正直に状況を語ることはひどくむずかしい。
僕が正直に語ろうとすればするほど、ブッシュの信用度は闇の
奥深くへと沈み込んでいく。
弁解するつもりはない。少くとも開戦演説で語られていることは
現在のブッシュにおけるベストだ。つけ加えることは何もない。
それでもブッシュはこんな風にも考えている。うまくいけばずっと
先に、何年か何十年か先に、イラクの新しい油田を発見すること
ができるかもしれない、と。そしてその時、ドビルパンはフランスに還り
ビン・ラディンはより汚い爆弾でテロを始めるだろう。
fin
5 :
国連な成しさん:03/03/20 22:17 ID:q9y5TKM2
>>1 勝利のとこと敗北のとこ、逆のほうがよくない?
6 :
国連な成しさん:03/03/20 22:17 ID:q9y5TKM2
文学ヲタってすごい暇なんだね。
7 :
むらかみ:03/03/20 22:22 ID:pjXT35rQ
はいほー
イラクに双子はいるのかな?
9 :
:03/03/20 22:23 ID:???
また類似スレだね?ヤレヤレ。
「踊るしかないのよ」と野良猫姫は言った。「それもとびっきり上手く踊るの。
みんなが感心するくらいに。空爆の続く限り」
オドルンダヨ。クウバクガツヅクカギリ。
思考がこだまする。
「僕には理解できない」
「踊るのよ」と彼女は言った。「それ以外に方法はないの」
踊るんだよ、と僕は口に出して復唱してみた。
僕は二十秒ばかりそこに立ちすくんで、口を半分開けて、彼女をただじっと見つめていた。
そしてそれからまっすぐ延ばせば月にだって届きそうなくらい長く深いため息をついた。
僕はすごく驚いたのだ-----ごく控えめに表現して。
11 :
国連な成しさん:03/03/20 22:41 ID:rTHr1BDI
僕は、熱心にイラク情勢を伝えるラジオニュースのアナウンサーの
ヒステリックな声にうんざりして、ボリュームを絞った。
そして、お腹の空かしている彼女のために、ローストビーフサンド
ウイッチを丁寧に作りはじめた。
僕はこういう事の関しては驚くほど手際が良いのだ。
12 :
国連な成しさん:03/03/20 22:46 ID:tl0PbhO6
僕は独裁者についての多くをサダム・フセインに学んだ.
ほとんど全部,というべきかもしれない.
不幸なことにサダム・フセイン自身はすべての意味で不毛な独裁者だった.見ればわかる.
演説は聞きづらく,ウダイはでたらめであり,クサイは稚拙だった.
しかしそれにもかかわらず,彼は毒ガスを武器として戦うことができる数少ない非凡な独裁者の一人だった.
13 :
国連な成しさん:03/03/20 22:55 ID:rTHr1BDI
「ねぁ、戦争ってなんで起こるの?」
ベッドの中で、きみどりが聞いてきた。
「上手くいえないけど、***みたいなものだよ」
ふーん、もうすでにこの話題には興味がなさそうに、きみどりはとりあえ
ず相づちを打った。
「じゃあまだ次の戦争は始まってないんだね」と羊男は言った。
僕は「始まってない」と言ってから少し考えて「まだ始まっていない」と言った。
「でも、そのうち始まるよ。人間は本当は殺しあうのが好きなんだ」
ねぇ羊男。ここはひどい世界だよ。
15 :
逆:03/03/21 01:57 ID:73ixm3QA
それは立派な大義名分ではなかったと思う。
よく調べてあるとはいえなかったし、打算に満ちていた。でもトレンディーだった。
僕はブッシュの演説のテキストをデスクトップに貼り付け、コーヒーをもう一杯飲んだ。
僕はブッシュのことを考えた。生まれながらに暴挙の影に満ちたあの愚かなブッシュのことを。
ブッシュにこの時代を任せるしかないのだ。
「トレンディーなんだ」と僕は声に出して言ってみた。
しかし無意味で馬鹿馬鹿しい。どうかしてる。
もう2度と1にスレッドなんて建てる資格なんて無いんだ
16 :
逆:
ぐぁ、ラスト1行ミスった。。
いるかホテルで吊って来ます