six@寂しがりやのスレッド 〜その1〜   

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とある編集社へ行った。
劇団員になった友人がいた。
久しぶりにしゃべった。

感想を聞かれて内容が理解できない、
設定が突拍子もなく変わってしまうので判らない。
独特の迫力と、なんとなく死ぬ事に意を後付けするような内容だと感じたと答えた。

彼は笑っていた。自分ももう百回以上、読んだが判らないと・・・
それだけ判ってくれれば良いって。
観にきた人にどう思われたかとりわけ気になるようだった。

劇団員は情熱がなくなるのじゃなくて経済的に苦しくなってみんな辞めるって。
チケットのノルマは今回35枚で一枚4000円!ざっと14万円になるね。
捌けない物は自己負担になる。
貯蓄も使い果たし、時間的にできるバイトも限られ、稽古も忙しい。
究極的に割に合わないもんだ。
でも好きでやってるんだろうし、演じる彼を観てると充実してるんだなって思う。

彼は売れないと意味が無いって言っていた。
他の友人にはなんで売れないのにやってるんだといわれたそうだ。
僕は「売れなくても自分が良ければそれででいいじゃん。」
彼はそれで安心したと答えた。

そんなので良ければいくらでも言うさ。本当にそう思ったんだし。