1 :
はじめまして名無しさん:
誰かきたら書き始めるね
どうぞ
3 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:00:27.15 ID:zLa7g8SB0
まずスッペクからで
現在24歳
東京住み
フツメン
彼女無し
兄弟なし
4 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:01:26.41 ID:zLa7g8SB0
適当に書くからわかんなかったらいってね
5 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:03:51.39 ID:zLa7g8SB0
まず俺は地方で生まれた。
物心ついた時から父はいなかった。
まああんまり気にしなかったけど・・
とりあえず1、2歳ぐらいまではいたっぽい・・(写真で)
6 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:06:53.95 ID:zLa7g8SB0
そして子供の頃は母に育ててもらった。
あとおばあちゃんにも。
じいちゃんはいなかった。そして父の方の祖父と祖母も知らないまま育った。
7 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:08:00.31 ID:zLa7g8SB0
とりあえずあんまり覚えてないけど幼稚園までは普通に生活していた。
8 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:10:33.17 ID:jpgnMCNd0
それで?
9 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:11:29.39 ID:zLa7g8SB0
そして小学校に入った。
小学1、2年の頃はごく普通の生活を毎日送っていた。
でも母は毎日夜中に帰ってくる生活だった。
ほとんど家にいた記憶はない。
そんな中ばあちゃんに育ててもらった。
10 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:13:45.46 ID:jpgnMCNd0
そのあと何かあったん?
11 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:14:35.85 ID:zLa7g8SB0
でも小学校3年になるとばぁちゃんが急に倒れてしまった。
それも夜中でばあちゃんが寝ているとき、ずっとうなされていて俺が起きて気がついた。
12 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:16:08.89 ID:zLa7g8SB0
あの日は、今思うとかなり焦ってたと思う。
あんなに元気だったと思ったのに・・・・
13 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:19:37.22 ID:zLa7g8SB0
でもその時あった知識で救急車は知っていた。
家にあったボロい電話で俺は119に電話した。
いろいろ住所や親御さんは?など向こうから言ってきてパニックだった。
母は、当然仕事でいなかった。
14 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:22:23.57 ID:zLa7g8SB0
とりあえず家の近くにある建物やお店を言って救急車を呼んだ。
30分くらいたって救急車が来た。
その間とても時間が長く感じた。
ばあちゃんにひたすら声をかけ続け、手をずっとさすってあげた。
15 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:24:30.27 ID:zLa7g8SB0
救急隊の人がタンカをもって3、4人っだったかな?たしか、、
家の中に入り込んできた。
そして救急車に一緒に乗り込んだ。
16 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:29:11.72 ID:zLa7g8SB0
中は異様な空気だった。
みんな必死に声をかけておばあちゃんを治療していた。
俺は号泣していた。
そこにいた看護婦さんが俺に(パパとママは?)
などと言ってきた。
俺は母は仕事だといった。
看護婦さんのびっくりした顔を今でも覚えている
そしてほかの白衣の人たちと顔を合わせて何か話していた
泣きながらも俺は内心とても怒っていた。
17 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:30:36.48 ID:zLa7g8SB0
絶対に不憫だの可愛そうだのめんどくさいなど思っていたに違いない。
とりあえずメモしておいた母のケータイ番号を教えた。
18 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:33:28.47 ID:zLa7g8SB0
病院について診療室にばあちゃんは運ばれていった。
ベンチで小学生の俺はずっと待っていた。
すると若い医者がオレンジジュースを俺に差し出してきた。
「心配しないでね。今ママも来るからね。」
などといって隣で座って一緒に待っていてくれた。
19 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:36:09.49 ID:zLa7g8SB0
そして母が走ってこちらに来るのを目にした。
その時とてもほっとした。
母は「お母さんは大丈夫ですか?」などと言いその医者と話していた。
そして二人で別室に向かった。
俺は安心したせいかベンチで横になって寝てしまた。
20 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:38:09.23 ID:zLa7g8SB0
目を覚めると朝だった。
俺は一瞬学校に書かなければと思ったが病院の中だということを気がついた。
そして母が近にいた。しかしその目は腫れぼったかった。
21 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:39:29.99 ID:zLa7g8SB0
「お母さんどうしたの?」
などと俺が言うと母は泣きながら
「おばあちゃんね天国に旅立っちゃった・・」
22 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:41:02.49 ID:zLa7g8SB0
と言って母は泣いていた。
それを聞いて俺も泣いた。
23 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:43:14.43 ID:zLa7g8SB0
小学3年で母と二人きりの家族になった。
でも母は毎日昼と夜俺のために働いてくれた。
24 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:46:22.33 ID:zLa7g8SB0
俺も家で一人の留守番生活が始まった。
寂しくてはじめの時はよく泣いていた。
でも母に見られたくないから部屋にこもり眠くもないのに早く寝たり、学校に1、2時間はなく起きて行っていたりもした。
25 :
agoago:2013/03/24(日) 03:49:38.42 ID:YaGH7JP00
おいおい
まじかよ
26 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:50:05.97 ID:zLa7g8SB0
この頃学校で担任の先生に「俺くんは今おばあさんを亡くしお母さんと二人で暮らしています。」
「みんなも助けてあげてください。」などと学科の時間に言われた。
このときからであろうか俺はある男の子にイジメられるようになった。
こいつはY君といい学校でジャイアン的存在の奴だ。
27 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 03:57:39.53 ID:zLa7g8SB0
このスレまだ見てたやついたんだ。
ありがとう続きを書くよ。
28 :
agoago:2013/03/24(日) 03:58:08.61 ID:YaGH7JP00
どこの学校にもいたよなー
そういうやつ
29 :
agoago:2013/03/24(日) 03:59:39.78 ID:YaGH7JP00
オレ君のファンだ
30 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 04:00:11.14 ID:zLa7g8SB0
そいつにはホントにきついいじめにあったよ。
俺と遊ぶと金盗まれるとか、トレーディングカード盗まれるとか。
貧乏が感染るとかいろいろされたな笑
31 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 04:02:50.01 ID:zLa7g8SB0
学校に行くたび震えてた。
でもたまに母と会うと毎日笑顔で接するようにしていた。
とゆうか癖になっていた。
32 :
agoago:2013/03/24(日) 04:03:47.33 ID:YaGH7JP00
アゴかちわったれ
33 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 04:04:50.55 ID:zLa7g8SB0
誰にも言えない悩みを2年間我慢していた。
当然夜一人で泣いていたよ。
まあほぼ毎日。
まじでダサいよな 笑
34 :
agoago:2013/03/24(日) 04:06:46.59 ID:YaGH7JP00
イジメをするやつがダサいわ
イジメられて泣かない奴は人間じゃねーからな
35 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 04:07:35.18 ID:zLa7g8SB0
そんな感じで小学校卒業を迎えた。
でも中学もこいつと同じだと思うと吐き気がしたが
お金がないから私立やらはまず行けない。
仕方ないから何も言わず中学に進学した。
36 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 04:08:54.71 ID:zLa7g8SB0
中学の始業式では俺の小学校ともうひとつの小学校が一緒になる感じだった。
そして俺は4組だった。
37 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 04:10:44.35 ID:zLa7g8SB0
始業式でおれはそいつと別のクラスになれた。
嬉しかった。
でも俺がいじめられっ子だったことを知てっるやつはたくさんいた。
ここでも我慢するのかと思って死にたいとも思った。
38 :
agoago:2013/03/24(日) 04:16:20.95 ID:YaGH7JP00
やめろ!
はやまるな!
やめるんだ!
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお
39 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 04:45:31.00 ID:zLa7g8SB0
お前マジでいいやつ。
40 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 04:49:10.59 ID:zLa7g8SB0
そしてクラスで前の席のやつと後ろの席の奴が友達だったらしくて俺をはさんで話していた。
今度はこいつらにいじめられるのかななどと思いながら、話を聞いていると、俺に話しかけてきた。
「お前名前なんてゆうの?」
ロン毛で色を染めた前の席のイケメンが俺に言ってきた。
コイツは今で言うDQNだった。そして後ろのやつも・・・
41 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 14:04:35.01 ID:zLa7g8SB0
そしてなんと俺はこいつらと友達になった。
この前の席のやつはJ君といい俺と同じで母子家庭の男だった。後ろの席のK君は両親はいるが色々家庭は大変だったようだ。
この二人は俺がいじめられていたのを知っていたにもかからわず仲良くしてくれた。
本当の友達が初めてできた。
まじで嬉しかったよ・・・
42 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 14:07:49.90 ID:zLa7g8SB0
そして俺の生活も変わっていった。
今思うと本当にアホだったと思う。
髪染めたり、タバコ吸い始めたり、親が夜までいないことをいいことに深夜まで遊んだり。
本当に親不孝だったと思うよ。 マジで笑
43 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 14:37:51.60 ID:zLa7g8SB0
そしてなんだかんだで一年が過ぎ中2になった時色々事件が起きた。
俺はクラス替えをしてジャイアンと同じクラスになってしまった。
どうしようかとおもったがJ君とK君も同じクラスだったのでまだ気が楽だった。
このジャイアンは今度はいかにも真面目そうな男の子をいじめていた。
その子は震えていた。俺はすぐに助けてあげることができず、ジャイアンがいじめているのをずっとニラんでいた。
そして二ヶ月が経ち・・とうとうジャイアンが俺に声をかけてきやがった。
「おい、何調子乗ってんだお前?」
ふむふむ
それでそれで
見てるぞ
47 :
はじめまして名無しさん:2013/03/24(日) 23:03:46.82 ID:zLa7g8SB0
ありがとう。仕事終わったばっかだからもう少し時間がかかるかも。
ごめんなさい。
48 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 00:42:13.06 ID:H+DnHTsr0
待たせてすいませんでした。続きを書き始めます
ジャイアンに声をかけられた俺は小学校ぶりに話かけられてびっくりした。
すると俺の目の前にジャイアンはきて、俺の胸ぐらを掴んできた。
するとジャイアンは「貧乏人が何調子のてんだぁ?」などといってきて
俺を押し倒そうとしてきたので振りきろうとした。
俺も頭にきたので「いつまでイジメするつもりだよ」とか言って対抗しようとした。
多分この時声震えてたと思う。
つかみ合いになってジャイアンにとうとうビンタや顔を殴られた。
クラス中の空気が凍っていた。
俺も今まで悔しい思いをしてきたし、いじめられている奴を見ると可愛そうだと思った。
ジャイアンに俺は勇気を出して立ち向かって蹴りをいれた。
するとジャイアンが倒れたので馬乗りになってジャイアンをぶん殴った。この時めちゃ手が痛かった。
クラスで女子が騒いでいるとJ君とK君がクラスに入ってきて俺をとめてくれた。
そして担任の先生がクラスに入ってきて職員室に呼ばれた。
49 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 00:47:46.89 ID:H+DnHTsr0
職員室に入ると椅子に座らされ学年主任の先生と担任の先生が俺のことを鬼の形相で見ていた。
「おい俺君なんでこんなことしたんだ?」
担任の先生が俺に言ってきたが何も言葉をださず黙っていた。
多分手がものすごく痛かったのでそのことばかりきにしていた。手が腫れるということを初めて知った。
とりあえず1時間くらい沈黙が続いた。
50 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 00:51:35.34 ID:H+DnHTsr0
そしてしびれを切らした先生が
「何か言えよ口ついてんだろおぃ!」
といい俺の顔に1発ビンタをしてきた。
「向こうはすごい怪我をしたんだぞわかってんのか?」
俺は昔から先生は偽善者としか思えなかった。
どうせ早く帰りたかったんだろうけど夜になってたし・・・
俺は一言「すいません・・・」と言ってその後は口を閉ざした。
51 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 00:56:58.48 ID:H+DnHTsr0
すると先生は「これだから最近の子供は世話がやける。」
「今親御さん呼んでやるから」といった。俺は冷や汗をかいた。
母にこんなことをして学校に呼び出されたりしたら合わす顔がない。
俺はとても馬鹿なことをしてしまった。毎日昼と夜ずっと俺のために働いてくれた母になんてことをしてんだと後悔した。
母が仕事を早退して迎えに来てくれた。
52 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 01:03:36.85 ID:H+DnHTsr0
遅番の先生しかいない職員室なんて初めてだった。
すると職員室のドアが開いて母が来た。
何も言わずに母は先生のまえでいきなり「申し訳ございませんでした。うちの俺が・・」
などといい頭をすぐに下げた。久しぶりに母の顔を見た。
先生は「俺君今日クラスの子をボコボコに殴たんですよ。こんなことする子あまりいないですよ;;」
などと先生が言うと何も言わず母は謝り続けてくれた。
理由も聞かずにただただ謝ってくれた。
その晩母と3ヶ月ぶりぐらいに晩飯を食べた。
母は「俺、明日は喧嘩した子にちゃんと謝んな。私も行くから」と言ってご飯を食べ続けた。
読んでるよ。
無理して急がなくてもいいけどな
楽しみにしてるよ
54 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 01:11:01.51 ID:H+DnHTsr0
俺は明日学校に行きたくなかったが仕事を休んでまで一緒に謝りにいってくれる母がいたので学校に行くことにした。
朝一番で二人で学校に行った。その間久しぶりすぎて何も会話がなかった。
学校に行くと担任の先生が玄関で待っていた。そして応接室みたいなことに誘導されると、ジャイアンがいた。顔が腫れていて青タンもできていた。
漫画みたいで笑いそうになってしまった。
するとまた母が再び謝り始めた。そこにいたジャイアンのお母さんは俺を見るなり汚いものを見るような目だった。
当然だ。赤茶色に染めた長い髪の毛、そしてたくさんのピアス。さらには腰パンにボタンを開けているふざけた格好で入ってきたのだから。
俺も頭おかしかったな丸坊主で言ったほうがまだ怒りがおさまっていたんじゃないかと思う。
55 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 01:17:28.40 ID:H+DnHTsr0
でも書きたいから急いで書く事にするよ。
続きね
ジャイアンの母ちゃんは俺の母に「もううちの子とかかわらないでください。」
などと言われた。とにかく親子二人で謝り続けた。
和解したのか、治療費だけですんだ。マジで慰謝料とか取られなくてよかったよ。
応接室を出ると母が「もう喧嘩しんじゃないよ。じゃあ仕事行ってくるから」
などといって母は仕事に向かった。
俺も授業の途中からクラスに入った。教室を開けるとクラスメイトみんなが俺のことを見ていた。
席についても全然落ち着かなかった。早く帰りたくてしかたなかった。
56 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 01:21:55.20 ID:H+DnHTsr0
休み時間になるとjくんとkくんが俺の席に来て色々話を聞いてきた。
俺は小学校のこととかいじめられた子のことを二人に全部話した。
昼休みになると二人の姿はなかった。俺はタバコを吸いに行ってんだろうと思い席で漫画を読んでいた。
そしたらジャイアンにいじめられていた真面目な男の子がはなしをかけてきた。
57 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 01:35:59.09 ID:H+DnHTsr0
「昨日はありがとう。手大丈夫?」
などと言ってきたので俺はそんなことか頭になかったが、いちお「大丈夫。」などと言っておいた。
手は痛かったがこの真面目な子がいじめで悩んでいたのかと頭をよぎった。
いじめって意外と辛いしね。
放課後また先生が俺を職員室に呼び出された。
58 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 01:39:37.33 ID:H+DnHTsr0
職員室につくと先生が俺に「昨日はすまなかった。いじめられた子を助けたんだてな。J君とK君から昼安い聞いたよ。」
俺はびっくりした。とゆうか初めて人から頭をさげられたからだ。
助けたつもりではなかったがそのようなことになっていた。
少しだけヒーローになれた気分だった。
59 :
はじめまして名無しさん:2013/03/25(月) 01:44:14.77 ID:H+DnHTsr0
その夜家にも電話が来たが母の携帯に書けるように先生に行った。
そして、学校は休みがちになったが学校へ普通に行っていた。
中学二年も終わろうとしていた時から俺の悲惨な人生はもっとどん底まで落ちていった。
寝たか 乙々
61 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:03:53.61 ID:H+DnHTsr0
仕事終わったから今日もまた書き始めます。
続き
中学3年生になるとクラス替えなどもあり色々生活が変化していった。
4月から6月までは特に何もなく普通に生活していた。
確か暑くなってきた初夏の頃だ。ある事件が起こった。
なんのことかというと母が日に日にめまいや頭痛、睡眠障害などが悪化していった。
俺は働きすぎだと思い昼か夜どちらかの仕事を辞めるように言った。
あと1年すれば中学を卒業して働くことができるからだ。
62 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:12:18.65 ID:05HIdjBz0
母に仕事を辞めることを強く俺は言ったのだが母はけして辞めることはなかった。
夏休みに入ったある夜のこと。
確か母が夜の仕事が休みだったので家でご飯を食べていたときのことだ。
俺は前から言っていた仕事を辞めるように言った。
それもこの時母が急激に体調が悪そうだったからだ。
しかし母は「私は大丈夫。アンタはしっかり高校に行って大学にもだしてやりたいから心配しないでしっかり
学校に行きな。」
こう言われた俺は何も言葉を返せなかった。
少し泣きそうになって。案の定、夜少し泣いてしまった。
ふむ…
64 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:15:10.30 ID:05HIdjBz0
俺は全然勉強しないでいたし、大学はまだしも高校も行こうとは思っていなかった。
そんな中母は俺にこんなに期待してくれていたのかと思うとこの晩から受験勉強しようと思った。
毎日10時間は勉強していたな。
そんなが何週間か続いた。
65 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:19:50.33 ID:05HIdjBz0
しかし中学3年の8月14日。
この日のことは今でも鮮明に覚えているよ。
確か昼の1時過ぎ。俺は昼飯に自分でパスタを作って、テレビを見て食べていた。
食べ終わりいつものように勉強しようかと思い、テーブルで勉強していると知らない番号から
電話がかかってきた。
66 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:23:56.19 ID:05HIdjBz0
電話にでると知らない人からだった。
「もしもし、俺君ですか?実は今お母さんが職場で急に倒れてしまって、病院に向かっているところです。」
「今からすぐに○○病院にきてください。」
それはおばあちゃんが亡くなった病院だ。
俺は嫌な予感しかしなかった。
67 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:29:47.99 ID:05HIdjBz0
そこで俺はすぐにバスで病院に向かった。
この時道が渋滞してなかなか動かなかった。
手汗がすごくてジーパンで何回も手を拭いた。
電話がきてから約2時間後に俺は病院ついた。走ってナースステーションで看護さんに声をかけた。」
「今日○○が運ばれてきたと思うんですが・・・」
俺は声を荒げて看護婦さんに聞くと、看護婦さんは急いで母のいる病室まで俺を案内してくれた。
病室には年老いた病院の先生と看護師が二人白いベットを囲んでいた。
68 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:33:11.36 ID:05HIdjBz0
俺が病室に入るとすぐに先生が気づいて俺を呼んだ。
「○○さんのご家族の方ですか?」
「ほかにご家族は?」
そう先生に言われると俺は
「俺だけです・・」
先生は何か言いたそうだったが俺を別室に呼んだ。
69 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:41:35.73 ID:05HIdjBz0
別室で先生は
「大変言いづらいんですが・・・お母様はお亡くなりになりました。」
俺はこの言葉を聞いた瞬間頭の中が真っ白になった。
頭が真っ白になることなんてあんのかよ?
と思っていた俺だが、あの状況のことを言うんだな笑
何も考えられなくなっちまうんだぜ。
70 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:44:16.38 ID:05HIdjBz0
先生が母の病態を親切に説明してくれたが、何も頭に入らなかった。
ただわかったのは、母の病名は過労死ということだけだった。
いわゆる働きすぎだ
71 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:47:15.64 ID:05HIdjBz0
その後母のベットに行った俺は母の顔じっとみた。
顔にはクマがあり、もう冷たかった。
なぜか涙は出なかった。ただ一人でパニックになっていただけだった。
今でも思い出すと背筋が凍るよ。
72 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:51:08.94 ID:05HIdjBz0
そしてなにより俺にはもう家族と呼べる人が誰ひとりいなくなった。
両親も兄弟も祖父母も・・・
このときはマジで人生終わったと思った。
絶望とはこの時のことだ。
もう何もかも意味が分かんなくなって、自殺まで考えるレベルまで追い詰められていた。
73 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:53:30.17 ID:05HIdjBz0
葬式を開こうとしが、全然段取りとかわかんなかった。
頼る人も誰ひとりいなかったし。
でも馬鹿な頭振り絞ってとりあえず学校の先生に電話した。
74 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 00:57:56.12 ID:05HIdjBz0
学校の先生に俺は母が死んでしまったことを伝え、色々相談した。
そして、先生が親切に色々教えてくれた。
何とかして葬式を行うと知らない人がたくさん来てくれた。
しかし驚いたのは学校の先生が何人か来てくれたり、クラスメイトや学校の知ってる生徒も来てくれた。
そして俺は初めて葬式で喪主も務めた。
今思えば良くなったなと思う。
75 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 01:02:24.27 ID:05HIdjBz0
葬式も終わりいろんな契約のためにあちらこちら行った。
先生色々聞いて色々な契約を行った。
すると夏休みも終わり学校が始まろうとしていたが俺はそれどころではなかった。
友達から電話もたくさんきたが全部シカトした。
とにかくこれからどうしようかと悩んだ。
ほんとに死んでしまおうか考えた。
しかし、あるとき家を整理していると母の遺書が出てきた。
76 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 01:09:45.54 ID:05HIdjBz0
遺書には「俺へ」と書いてあった。
中を読んで見ると
「手紙見つけてくれてありがとう。今まで何もしてあげられなくてごめんね。」
「アンタにはとても辛い思いばかりさせてしまってすまなかったね。」
「小学校の頃にあんたがイジメられたのを知っていたのに仕事ばかりして助けてあげられなかったお母さんをどうか許してね。」
「でもそのぶん少しだけど貯金はしてあるからこの先アンタの好きなように使ってね。」
「アンタがこれから元気で生きていけるように天国から母さん見てるから。」
などといった内容だった・・
この手紙を見た俺はなんて親不幸な子供なんだとボロ泣きした・・・
自分がとても惨めでアホみたいで何もできない無力な存在だったことに気がついた。
77 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 01:15:02.53 ID:05HIdjBz0
母が一生懸命生きた分俺はまだ生きていこうと思った。
そして何ヶ月か学校に行かずに色々と物事がすぎて行った。
近所の人からも白い目で見られここで住んでいるのがとても気まずくなった。
お金のことは全然はからなかったのでネットで調べたり、学校の先生に相談したりして色々と知識を得ていった。
先生は児童養護施設にはいれと俺に言ってきたが俺はそれだけは絶対に嫌だった。
78 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 01:17:52.77 ID:05HIdjBz0
しかし、現実は辛くまだ15歳の俺には生きるすべはなかった。
近所からは変な噂が飛び交ってたし、、ここで生きていくにはとても厳しかった
年を超えて1月ぐらいのことだった。俺はある決断をした。
79 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 01:24:31.77 ID:05HIdjBz0
俺は中学を卒業したらすぐに東京に行こうと決意した。
そして3月になると卒業証書を先生が俺の家に届けてくれた。
そして俺は住んでいた家と必要な物以外すべて売った。
そして出来た資金は母の貯金合わせて確か500万ぐらいだった。
でかいキャリーバックを買い必要な物をつめて俺は東京に行った。
確か三月の下旬だった。
80 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 01:26:49.95 ID:05HIdjBz0
なんかそしてばっかですまん。
電車でとりあえず東京を目指した。
誰も俺のことなんか知らない。ところに行きたかっただけだった。
なんか今思うとマジの中二病だな
親、とりわけ母親が亡くなるのは辛いな
82 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 01:50:27.77 ID:05HIdjBz0
今思うと意味がわからんかった。
普通に親と生活してる人がたくさんいるのに何故俺だけ?
と思ったよ。親孝行したかったができんかったよ・・・・・
83 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 01:51:24.70 ID:05HIdjBz0
それが生きてる中で一番の後悔やな。
挽回なんかしようがないもんな…
嫌だなぁ
しかし優しい奴だな
育ちがいいんだな
85 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 02:16:14.12 ID:05HIdjBz0
全然よくないよ・・・
アホすぎて洒落にならない。
学力はほぼ小5で止まってる・・
一歩間違えればもう死んでたし笑
86 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 02:17:31.00 ID:05HIdjBz0
全然よくないよ・・・
アホすぎて洒落にならない。
学力はほぼ小5で止まってる・・
一歩間違えればもう死んでたし笑
87 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 02:22:52.83 ID:05HIdjBz0
そして東京に来たわけなんだが、はじめは何も身分も証明するものもなかったし、生きていけるかもわかんなかった。
はじめは公園のトイレやらネカフェやらファミレスで寝泊まりしてた。
そんな生活が二週間くらい続いた。
お金はあるのに、何もできずにいた。
親がいないと15歳の俺にはなんの権利もないことがわかった。
無力すぎたな・・・
88 :
はじめまして名無しさん:2013/03/26(火) 03:04:16.32 ID:05HIdjBz0
そして東京をでかいキャリーケースを引いて歩いていると、バイト募集などと書かれた張り紙を目にした。
とりあえず勇気をだしてそのような張り紙をしてあるお店をいくつかまわった。
しかしファーストフード店やチェーン店などは無視をして個人経営の店だけに的を絞った。
チェーン店などはただのホームレスの少年を雇ってくれるとは思えなかったので個人店だけを1日中血眼で探し回った。
89 :
忍法帖【Lv=2,xxxP】(1+0:5) :2013/03/26(火) 03:29:10.30 ID:05HIdjBz0
とりあえずひたすら歩き続けたな。
そしてできるだけいい環境の職場を。
90 :
忍法帖【Lv=2,xxxP】(2+0:5) :2013/03/26(火) 03:31:51.62 ID:05HIdjBz0
そしてあることに気づいた。
職歴のない俺を雇ってくれ会社なんかあるのか疑問だった。
しかし、あることを思い出した。
仕事大変そうだな
自分のペースで書いてくれ
92 :
忍法帖【Lv=2,xxxP】(1+0:5) :2013/03/27(水) 01:02:28.30 ID:cjBoXnrN0
仕事終わったからまた書き始めます。
続き
それは中学2年の時、学校で見たあるビデオのことだった。
そのビデオでは15、16歳ぐらいの中卒の人たちが親元を離れて日本料理の料亭で働くという内容のものだった。
そのこと思い出し俺は東京の敷居の高そうなレストランに入った。
中に入ると自分は場違いで本当は正装で食べに来なければならないのだろうけれど普通に入ることができた。
そんな汚い格好の俺をホールスタッフのおじさんは席に案内してくれた。
93 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】(1+0:5) :2013/03/27(水) 16:08:15.22 ID:cjBoXnrN0
俺は席に着くと、ホールのおじさんがメニューを持ってきてくれた。
それはすべてイタリアの言葉で書かれたものだった。
値段を見てみるととても高かったのを覚えている。たしかコースで15000〜20000ぐらいだった。
俺はとりあえず一番安いコースを注文した。
94 :
はじめまして名無しさん:2013/03/27(水) 23:06:26.08 ID:pE/JFzea0
見てるよー最後までいるから安心しておくれ
頑張れ!
同じく
書き込みしてなくても毎晩見ているからな
悠長に頑張れ
オイラも見てるよ。
97 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】(1+0:5) :2013/03/28(木) 02:03:47.67 ID:zPTDniDu0
みんなありがとう。
もう誰も見ていないと思ってた。
最後までよろしくな!
続き
出てきた料理はどれも量が少なかった。確か5、6品くらいだった。
でも1品1品がとても美味しかった。
すべて食べ終えた俺は食後の紅茶を飲んでいると、ホールスタッフのおじさんは
「君いくつ?」などと話しかけてきた。
そんな雑談をしていると、俺は勇気を出して言った。
98 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】(2+0:5) :2013/03/28(木) 02:08:37.70 ID:zPTDniDu0
「あの、よかったらこのお店で一番偉い人を呼んでもらえますか。」
そう言うとおじさんは、
「何か問題でもありましたか?」
俺は「少し質問がありまして。」
質問なんかないのに偉い人と話したくて、嘘をついた。
するとおじさんは「少々お待ちください」といって店の奥の方へ姿を消した。
99 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】(2+0:5) :2013/03/28(木) 02:14:14.57 ID:zPTDniDu0
すると店の奥から180cmぐらいの短髪の白いコックコートを着た、男の人が姿をみせた。
俺の席の前まできてその男は
「今日はご来店ありがとうございます。どうかされましたか?」
男は顔は怖かったが、丁寧に俺に挨拶をしてくれた。
俺はその男に「実はお願いがありまして・・・このお店で働かせてもらえないでしょうか?」
俺は男に店で雇ってもらうようお願いした。
100 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】(2+0:5) :2013/03/28(木) 02:19:16.93 ID:zPTDniDu0
男はとりあえず店が閉まるまで待っててもらえないか。といってきたので俺はそのテーブルに座って店が終わるまで待っていた。
店の客がどんどん帰っていく中で俺は1人ポツンと待っていた。
まあホームレスだったし、行くとこもなかったので何十時間も待つことができた。
店に客が俺以外いなくなったところでそのコックコートを着た男は店の奥から出てきた。
東京に出てくる前後はどんなルックスになっていたのかな?
102 :
はじめまして名無しさん:2013/03/28(木) 16:58:01.43 ID:hk/u9Rvv0
ちゃんとみてるからな!
見てるよー。毎回続き楽しみにしてる。
|・) ボクも密かに見てます。
ゆっくりでいいからね
楽しみにしてるよ!
ちゃんと見てるよ。
107 :
忍法帖【Lv=4,xxxP】(1+0:5) :2013/03/29(金) 00:13:36.55 ID:Q95JzSuc0
皆さんありがとうございます。
東京に出てきたときは、髪の毛は確かかなり長かった。あと美容院行かなかったから色も汚い茶色だったかな・・
続きです。
奥から出てきた男は俺のテーブルに座った。
そして「君どうかしたの?」と話をもちかけてきた。
俺はその男の人に今まで生きてきたことを話した。
男の人はこんなどこの誰かもわからない俺の話を真剣に聞いてくれた。
そして一通り話し終えるとその男の人が「そうか・・大変だね・・。」などと言って席を立った。
店の奥で他の従業員の人と話す声が聞こえた。
>>107 ありがとう
周りの人達の目にどのように映っていたのか知りたかった
見た目だけで多くのものごとのなりゆきが変わるからね
109 :
忍法帖【Lv=5,xxxP】(1+0:5) :2013/03/30(土) 01:19:07.32 ID:zYdnEDaW0
いえいえ。飛ばして書いてるからわかんなかったらつっこんで!
続き
しばらくするとその男が出てきて俺に「もし働きたかったら、明日髪の毛と服装直してまたきなさい。」
といい、俺はその日の夜、ネットカフェに泊まりシャワーを浴びて眠りについた。
朝早く起きてとりあえず美容院に行った。
予約なしで切ってもらえる美容院を探し、俺はカットとカラーをお願いした。
そして、真っ黒の短髪にしてその日の夜まで適当に時間を潰し店が閉まる11時ぐらいに店に向かった。
続き欲し
111 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】(1+0:5) :2013/03/31(日) 01:05:59.01 ID:4kT80jjM0
そして店に入るとまたおじさんが俺をテーブルに案内してくれた。
しばらくすると店の奥から店の偉い人が出てきた。
俺を見るなりその人はニヤニヤしていた。そして
「似合ってんじゃん(笑)」
と俺に言ってきたので俺は少し顔を赤くした。
「今時珍しいな。本当にくるとはな。」
「じゃあいつから働く?」
俺はその瞬間少し安心した。
112 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】(2+0:5) :2013/03/31(日) 01:07:10.32 ID:4kT80jjM0
この男こそが俺を救ってくれた人でもあるヒデさんだ。
113 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】(2+0:5) :2013/03/31(日) 01:09:38.58 ID:4kT80jjM0
ヒデさんのスペック
このころちょうど30歳
180Cmくらい
黒髪の短髪
イカツめ。
114 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】(1+0:5) :2013/03/31(日) 01:14:32.38 ID:4kT80jjM0
そしてヒデさんは
「お前親いないんなら家は?」
と言ってきたので
「家はないです・・・・。」
というと「じゃあ今日から俺の家で居候しろ!」と言ってきた。
俺は「いいんですか?」
といいつつとても嬉しかった。
この人はどこの誰かもわからないガキを一緒に住まわしてくれるなんてなんて器のでかい人なんだと感じた。
この瞬間東京にもこんなにいい人がいるんだと泣きそうになった。
115 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】(1+0:5) :2013/03/31(日) 01:18:45.52 ID:4kT80jjM0
ヒデさんは「だけど洗濯と掃除はお前が全部やれよ。飯はまかない作ってやっから。」
俺は「喜んでやります!」と言いその後店の従業員に挨拶をした。
その時厨房とホールスタッフ全員で8名ぐらいが店の奥から出てきて俺は自己紹介をした。
116 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】(1+0:5) :2013/03/31(日) 01:27:50.98 ID:4kT80jjM0
するとヒデさん以外の従業員の人がびっくりしていた。
なぜなら15歳というただのガキをこれから一緒に働かせるからだ。
ヒデさん「じゃあ明日から皿洗いから頑張れよ」と言われその日はヒデさんの家に向かった。
117 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】(1+0:5) :2013/03/31(日) 01:33:36.42 ID:4kT80jjM0
ヒデさんの家はさすが高級レストランの経営者と思わせる東京の中心の高層マンションの18回だった。
部屋に入ると中はとても綺麗に整理整頓されていた。
ヒデさん「お前この部屋綺麗にして使っていいぞ!」と言われ6畳ぐらいの洋室を貸したもらえた。
俺「家賃はいくらですか?」
というとヒデさんは笑って「家賃は働いたぶんから1万引いとくから」と言われ俺は申し訳なくなった。
そして明日からこの人の約に立つ人間になろうと思った。
118 :
はじめまして名無しさん:2013/03/31(日) 01:35:09.34 ID:+6AnM+Ll0
見てるぞ
119 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】(1+0:5) :2013/03/31(日) 01:44:36.78 ID:4kT80jjM0
ありがとう。
そして次の日の朝6時に起きた俺は着替えた。
リビングに行くとヒデさんは既に起きていて「早く仕事行くぞ!」と言い二人で店に向かった。
ヒデさんの店は東京にあるイタリアンの高級レストランだ。
120 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】(1+0:5) :2013/03/31(日) 01:52:46.33 ID:4kT80jjM0
しかし、初日で心が折れた。
一日中その日は皿洗いだけをし続けた。
そんな日々が1週間近く続いた。
今すぐにでもやめたくなったが、やめたところで帰るところもないし、またホームレスになるのは
嫌だったので我慢してひたすら洗い続けた。そんなある日のこと・・・
121 :
はじめまして名無しさん:2013/03/31(日) 02:09:59.87 ID:+6AnM+Ll0
落ちたか?
人の縁って不思議だなぁ
何故ヒデさんの店を選んだんだろうな
123 :
はじめまして名無しさん:2013/04/01(月) 01:26:41.29 ID:CA6EAZLT0
age
124 :
はじめまして名無しさん:2013/04/02(火) 23:41:22.60 ID:kXLiIQvV0
続き読みたいよ
125 :
はじめまして名無しさん:2013/04/07(日) 21:22:30.00 ID:VN9hW2LP0
保守
126 :
はじめまして名無しさん:2013/04/08(月) 00:11:56.55 ID:xH5WJ+8G0
age
127 :
はじめまして名無しさん:2013/04/12(金) 17:57:34.75 ID:YaVu6qHY0
保守
128 :
はじめまして名無しさん:2013/04/13(土) 12:23:49.90 ID:94QYJbPu0
age
保守
130 :
忍法帖【Lv=7,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/13(土) 23:41:02.41 ID:ZWVdJWao0
すいません仕事が忙しくしばらく更新できませんでした。
申し訳ないです。
131 :
忍法帖【Lv=7,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/13(土) 23:46:49.78 ID:ZWVdJWao0
ある日俺はヒデさんに呼ばれた。
「おいソフリット教えてやるから来い!」
俺はなんのことかさっぱりわからなかった。
これまでの俺の仕事は皿洗いと掃除だけだったのでびっくりした。
ちなみにソフリットって玉ねぎとか人参、セロリをみじん切りにしてじっくり炒めた物ね。
おかえり!!!!!
133 :
はじめまして名無しさん:2013/04/14(日) 16:11:54.12 ID:WXnkSKEo0
続きキタ━(゚∀゚)━!
頼むから尻切れとんぼはやめてほしい
かなり楽しみにしてるから
まあ、忙しいんだから余裕のある時にのんびり書いてくれれば良いよ
無理しても続かないしね
もちろん先は気になるけどさ
136 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/14(日) 23:49:31.51 ID:zjkX/zw80
みんなありがとう。
迷惑かけてごめんなさい。
137 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/14(日) 23:53:39.43 ID:zjkX/zw80
そしてそこから包丁を握り始めた。
しかしはじめて本格的に包丁を握った俺はここから調理師の厳しさを味わうことになった。
専門学校に出てなかったし自分の包丁も持っていなかった俺は始め先輩にボロクソになるほど怒られた。
138 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/15(月) 00:02:25.80 ID:zjkX/zw80
そこから皿洗いと掃除をやったあとこの仕込みの作業も加わった俺はいっぱいいっぱいだった。
先輩に蹴られるのは当たり前だったし、ひっぱたかれたりも当たり前だった。
それもそうだろう。
専門学校も高校も大学も通えなかった俺が周りの先輩は、面白くなかったのだろう。
ヒデさんの店はこの頃調理師の専門学生でも全然就職ができなかったし、なかなかの高級店だったので
いきなりきた俺が可愛がられるはずもなかった。
139 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/15(月) 00:08:42.85 ID:WbOm2NuQ0
そしてある日、家で一人で泣いていた。
するとヒデさんが帰ってきたので俺はとっさに自分の部屋に逃げ込んだ。
ヒデさん「おい!いるんだろう!ちょっと付き合え!」
と言われ俺は顔を拭いてヒデさんと居酒屋に行った。
居酒屋に入るとヒデさんは「とりあえず生ね!」
といい、ビールが二つ運ばれてきた。
140 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/15(月) 00:12:31.80 ID:WbOm2NuQ0
俺は「まだ未成年ですよ!」というと
「今日ぐらいはいいだろう!」といい乾杯をした。
「お前が働き初めてちょうど1ヶ月だな。そのお祝いだ!」
といい二人で酒を交わした。
俺は嬉しかった。
141 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/15(月) 00:19:04.52 ID:WbOm2NuQ0
ヒデさんは「仕事はなれたか?」
などと聞いてきて仕事の話しなった。
俺はこのまま続けていても店の迷惑になると思いやめたほうがいいのではないかと言った。
しかし、ヒデさんは
「俺がこの世界入ったときはもっとボロボロだったぞ!」
などといい昔話を聞いた。
俺はヒデさんはずっとすごい人だと思っていたのでびっくりした。
142 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/15(月) 00:28:15.63 ID:WbOm2NuQ0
そして俺はヒデさんに相談をした。
毎日怒られ続け、蹴られ殴られた毎日のことを言うと色々なアドバイスをもらった。
「調理師とは複雑なもので気に入られている奴をほど厳しく育てられる。どうでもいい奴は仕事も教えないし、蹴りも殴りもしない。」
「だから今度から蹴られた回数分お前に期待しているんだと思って仕事を続けなさい。」
このこと言葉は今でも覚えている。
これを言われなかったら俺は絶対に逃げ出していたに違いない。
143 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】(2+0:5) !:2013/04/15(月) 00:31:45.02 ID:WbOm2NuQ0
そして店が閉店に近づく頃ヒデさんはカバンから長細い箱を二つ取り出した。
「お前自分の包丁持ってないだろ。これ使えよ。お祝いだ!」
といい牛刀とペティナイフをもらった。
箱を開けた瞬間涙が出たのを今でも覚えている。
そしてまた朝になり仕事場に向かった。
144 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/15(月) 00:41:38.34 ID:WbOm2NuQ0
そして俺が働き始めて半年が経つと、あまり蹴られることもなくなり色々な仕事任されていくうちに調理師という職業が大好きになった。
先輩たちも厳しい人たちだったが飯にも誘ってもらったりして色々遊んでもらったりした。
145 :
忍法帖【Lv=9,xxxP】(1+0:5) !:2013/04/15(月) 23:04:55.35 ID:WbOm2NuQ0
そして、働き続けて何ヶ月かが経った頃一番のしたっぱだった俺に何人か後輩が入ってきた。
まぁみんな俺より年上だったけど・・・
しかしみんな一週間持てばいい方で半日でやめてしまう者もいたぐらい厳しい職場だった。
それが調理師では普通なんだけどね・・
146 :
はじめまして名無しさん:2013/04/17(水) 20:05:39.15 ID:Q6eiXHdQ0
調理師って俺が思ってる以上に大変そうだな
147 :
忍法帖【Lv=10,xxxPT】(1+0:5) !:2013/04/19(金) 23:02:16.25 ID:v2DnXuSc0
マジで大変ですよ!
ほしゅ
やるね
保守
うぅ
泣いた
産業願
15で唯一の肉親母親の死
単身東京へ、レストランで下働き始まる
またくるよね
155 :
はじめまして名無しさん:2013/05/18(土) 01:07:31.86 ID:eomoQf890
待ってるからな
きになる
待ってるよ
待ってます!
支援します
160 :
イテ:2013/08/14(水) NY:AN:NY.AN ID:KPu+8WYh0
基地外ババアは来るな
もう終わりなのかな?
163 :
はじめまして名無しさん:2013/09/20(金) 17:20:38.22 ID:RMDtXzV1i
続き気になる
泣いた(T0T)