@没個性的なカレー16杯目@

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1はじめまして名無しさん
人間は本当はみんな様々で個性的なんだと思う。
だけど、周囲と接することで迎合する、失っていく個性を、避けられない処世術。
僕も例外では無かった。
明らかに常軌を逸していた幼少期の僕。
良く言えば神童、天才、だけど大半の人から見ればただの狂人。
それゆえ疎まれた、蔑まれた、虐げられた。
…抑圧された、迫害された。 (見ないふりで過ぎる人々も)
そんな日々が続いてついには薄茶色の濁流に飲み込まれた。
この世界は僕を窒息させようとする、息が出来ない。
流されて、流され続けて…。 (流されたくなかったのに)
歪だった僕の個性も丸まったジャガイモみたいに角が取れて。
失いたくなかったのに、失いたくなかったのに…。。
失くしてしまった、僕の個性。 (及びそれに付随するもの)
真夏の炎天下、輪切りの人参みたいな嘘臭い太陽の熱を帯びて沸騰する濁流。
煮えたぎった先には僕の全てを溶かして残ったものは具も形を残していないただのカレー。
ボンやククレの冠さえもらえない。
没個性的存在。(本当は空気になりたかった)
無印良品の白い器に盛られたカレーが16杯。
ライスもナンもないけれど。


@没個性的なカレー15杯目@
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/intro/1248509956/