まきひと

�@
ぴんぽーん

チャイムが鳴った。
私はふと時計を見る。
午後十時ちょうどだ。
そっとドアを開けてのぞいてみると、
そこには見なれぬ一匹の黒猫がいた。

「おしょうゆはいかがですか？」

いきおいよくそう言った黒猫の手には、たしかに重たそうな
おしょうゆのビンが抱えられている。

�A
私は、そのとき遅い晩ごはんを作っている最中で、三分ほど前に
おしょうゆがきれていることに気がついたばかりだった。

「それ、おいくらですか？」

私がたずねると黒猫は、
「かつおぶし１パックと交換です。」
と言った。

私は黒猫にパックのかつおぶしを
ひとつ渡して、おしょうゆを受け取った。

黒猫は私のほうをちらりと見てから、
「まいど！」
と言うと、パックを大事そうに抱えて帰っていった。

�B
ぴんぽーん

翌日、またチャイムが鳴った。
私は時計を見る。
きっかり午後十時だ。
ドアを開けると、そこには
昨日と同じ黒猫がいた。

「セッケンはいかがですか？」

元気そうに言った黒猫の手には、
さわやかな柄の包装紙に包まれた
セッケンらしきものがにぎられている。

�C
私は、そのときお風呂にはいろうとしていて、
三分ほど前にセッケンの買い忘れに
気づいたばかりだった。

今度は何も言わずにすぐ台所へ行き、
パックのかつおぶしをひとつ取ってくる。

黒猫は昨日のように、
「まいど！」
と言って、それと引き換えにセッケンを渡してくれた。

�D
次の日もその次の日も、
黒猫は私の部屋のチャイムを
毎晩十時ぴったりに鳴らしてきた。
それも必ず、私の欲しいものを持って、だ。

�E
おしょうゆにセッケン、乾電池、切手･･･
どれもたいしたものではないけれど、
私は不思議でしかたない。-
どうして私の必要としているものが、
あの黒猫にはわかるのだろう。

そう疑問に思いつつも、私は毎日
それが当然であるかのように、
ついかつおぶしを渡してしまう。

そうした日々がしばらく続き、
いつの間にか私の部屋の玄関には
かつおぶしが常備されるようになっていた。

�F
そんなある日。
私は一日中ベッドにつっぷしていた。

布団をかぶって部屋でじっとしていると、
音をたてて時間が過ぎていくのがわかる。

今まで息をひそめていた
孤独という巨大なおばけが、
急におそいかかってきたような気分だった。

わけもなく寂しくて、
だれかにそばにいてほしいと思った。

そのとき･･･

�G
ぴんぽーん

チャイムが鳴った。

顔を上げると時計の針は
午後十時を指している。

私は仕方なく、のろのろと
立ち上がってドアを開けた。

すると
黒猫はいつものようにそこにいた。

しかしどうしたことだろう。
今日は何も持っていない。

いつもの威勢のよさも全く感じられなくて、
うつむきがちなその様子はまるで
別人ならぬ別猫だ。

私がいぶかしげな顔をして見ていると、
黒猫は少しはずかしそうに
小さな声でこう言った。

�H
「あの、黒猫は･･･いりませんか？」

�I
気がつくと、私は黒猫にかつおぶしを差し出していた。
そろそろと近づいてきたところを、
そっと両手でやさしく抱き上げる。
不思議なくらいにあたたかい。

「･･･まいど。」

私の腕の中で黒猫がぽつりとつぶやいた。

私はもう、
ちっとも寂しくなくなっていた。

>>561
�@
ぴんぽーん

チャイムが鳴った。
まきひとはふと時計を見る。
午後十時ちょうどだ。
そっとスレを開けてのぞいてみると、
そこには見なれぬ一匹の黒猫がいた。

(=^･ェ･=)「小百合女史はいかがですか？」

いきおいよくそう言った黒猫の手には、たしかに重たそうな
小百合女史のレスが抱えられている。

349 ：小百合 ◆LwojRcsizE ：2009/01/18(日) 20:55:26 O
まきひと
あなたが最初に習った文字は何かを考えてごらんなさい。
あたしたちは、「あいうえお」から覚えるでしょ？
私たちはまず愛を学ぶのよ。

>>562
�A
まきひとは、そのとき遅い晩ごはんを作っている最中で、三分ほど前に
愛情がきれていることに気がついたばかりだった。

「それ、おいくらですか？」

まきひとがたずねると黒猫は、
(=^･ェ･=)b「めざしぶし１パックと交換です。」
と言った。

まきひとは黒猫にパックのめざしぶしを
ひとつ渡して、小百合女史のレスを受け取った。

黒猫はまきひとのほうをちらりと見てから、
(=^･ェ･=)ﾉ「まいど！」
と言うと、パックを大事そうに抱えて帰っていった。

>>563
�B
ぴんぽーん

翌日、またチャイムが鳴った。
まきひとは時計を見る。
きっかり午後十時だ。
スレを開けると、そこには
昨日と同じ黒猫がいた。

(=^･ェ･=)「ミッチーはいかがですか？」

元気そうに言った黒猫の手には、
さわやかテニスボーイと刻まれた
ミッチーのレスらしきものがにぎられている。

75:↑←←←↑＠株主 ☆ ◆MICHY/qrJk 2009/01/27(火) 02:20:59 P
73まきひとの影響だろしかし

>>564
�C
まきひとは、そのとき「風呂るかしかし」と独り言しそうになっていて、
三分ほど前にアンチミッチーの装い忘れに
気づいたばかりだった。

今度は何も言わずにすぐ台所へ行き、
パックのめざしぶしをひとつ取ってくる。

黒猫は昨日のように、
(=^･ェ･=)ﾉ「まいど！」
と言って、それと引き換えにミッチーのレスを渡してくれた。

788:↑←←←↑＠株主 ☆ ◆MICHY/qrJk 2009/01/19(月) 23:43:17 P
風呂るかしかし

>>565
�D
次の日もその次の日も、
黒猫はまきひとのスレのチャイムを
毎晩十時ぴったりに鳴らしてきた。
それも必ず、まきひとの欲しい反響を持って、だ。

(=^･ェ･=)「ハイヤーはいかがですか？」

423:higher 2009/04/30(木) 22:29:52 発信元:125.101.92.184
…やっぱ見返りを求めちゃいけねぇよな？まきひと^^；

424:higher 2009/04/30(木) 22:38:56 発信元:125.101.92.184
オレはまきひとに言ってんだよ（掲示板だが）
孤独な時はなぜかあいつが恋しくなるんだよ^^；

545 ：穂 ◆PMty3TS9bg ：2009/04/30(木) 22:33:06 ID:???O
ハイたん、何の見返りを求めてるの…？

(=^･ェ･=)「ネイト＆穂はいかがですか？」

20:清き一票＠名無しさん 2009/01/04(日) 15:51:34 ID:/XBc/kd4 (1)[sage]
【好きな一年男子】
シュウルs　がんばってるから

【好きな一年女子】
めざしs

【好きな二年男子】
ちょっと知らない人ばっかりでした^^;

【好きな二年女子】
^^;

【好きな三年男子】
まきひとs

【好きな三年女子】
みさとs　まきひとsが好きになった人なんだからいい人だと思うから

21:穂 2009/01/04(日) 17:38:09 ID:2E7hjhA6 (1)[sage]
1:まきたん
2:ハイたん
3:ジョルたん

(=^･ェ･=)「のんはいかがですか？」

55:のん ◆NON/HE9ZZY 2009/01/29(木) 15:15:29 0[sage]AA
　　　　 ∩
　 /＾ヽ┘|
　 しﾐ´x｀ﾐ
　　 (*'o'*) ＜　54そういう軸ブレしないトコは尊敬してるよ、いやマジで
　　 （っｃ）　　　同じ2ちゃんで固定を張る者として、って意味でね
　　　 Uﾉ 　 　　マッキーと真剣にとことん脱線してくれるのは、今のところ風たんくらいでしょ

(=^･ェ･=)「淀川に住む魚はいかがですか？」

260:◆0dof9MsrQs 2009/02/25(水) 22:26:08 O[sage]
259
うｍ

前に“Wikiでお願いしたいことがＲ”って言ったの覚えてくれてる、かな？
その時まきひと…私に“遠慮するな”みたいなｺﾄ言ってくれたよね？
それと同じ感覚、多分ね＾＾


まきひとっ！全力で生きようぜ＾＾ノ

(=^･ェ･=)「めざしはいかがですか？」

180:めざし ◆MEZASIna4s 2009/04/18(土) 19:40:14 ID:???0[sage]
179
わたしの知らないところで
煽りに傷つけられてはいませんか?

過去は生きてく都合で
形を変えてしまうもの

良スレは
ひとに愛されて
初めて良スレになるの

あなたは
ひとを好きになって
何度もあなたになるのです

わたしの届かぬあなたへ

愛のある日々を
栄光の結末を

どうか
良スレに　良スレに

(=^･ェ･=)「シュウルはいかがですか？」

256:シュウル ◆Ak.69/ZYmk 2009/05/07(木) 18:50:45 ID:ny0/68fWP (58)
自己板を表す替え歌ができました。

一本気大将真田幸村シュウルスレ【（＾□＾；）】
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/intro/1237620948/257

(=^･ェ･=)「だるまたんはいかがですか？」

222:だるまたん ◆DamaruOoV2 2009/04/19(日) 14:50:16 ID:uA0Rj/DH0 (1)
スレ回し
主としてリアルタイム（チャット状態）でスレを盛り上げて進めること

・みのもんた型スレ回し
主役はMCの俺だ！ゲストなんて要らないけど来ちゃうものはしょーがない
基本的にパスは出さず自分1人でゴールまで持って行きたい
しょうがなしにゲストに出したパスも場合によっては自分で捕ってしまう
「お前ら下手糞なんだから責めて俺の足を引っ張るな！」
例）まきひと

だるまたんwiki
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/intro/1233235656/222

(=^･ェ･=)「幕張☆はいかがですか？」

56:夢見る名無しさん 2009/01/28(水) 21:59:33 O
そそ^^
大将あったりー

へんてこなスレは、絶対大将が立てたってわかる(笑)

したら絶対大将がいるぜ^^
つか1000までやれよ(笑)

(=^･ェ･=)「ｲﾃ殺はいかがですか？」

999 ：イテ ◆XTRQnYKIiY ：2009/02/07(土) 16:31:06 0
まきひとのことが心配なんだよ・・・。

こうやって口に出しちゃうと軽く思えるかも知れないけど

>>566
�E
小百合女史にミッチー、ハイヤー、ネイト、穂、のん、淀、めざし、シュウル、だるまたん、幕張、イテ･･･
どれも既読したレスではあるけれど、
まきひとは不思議でしかたない。

どうして俺『を』必要としているものが、
あの黒猫にはわかるのだろう。

そう疑問に思いつつも、まきひとは毎日
それが当然であるかのように、
ついめざしぶしを渡してしまう。

そうした日々がしばらく続き、
いつの間にかまきひとスレには
めざしが常駐されるようになっていた。

>>567
�F
そんなある日。
まきひとは一日中PCの前につっぷしていた。

うどんをすすってクラウンで連投していると、
そろそろ連投規制にひっかかるのがわかる。

今まで息をひそめていた
伝説のコテという巨獣特捜ジャスピおばきゅうが、
急におそいかかってきたような気分だった。

わけもなく寂しくて、
だれかにそばにいてほしいと思った。

そのとき･･･

>>568
�G
ぴんぽーん

チャイムが鳴った。

顔を上げると時計の針は
午後十時を指している。

まきひとは仕方なく、のろのろと
立ち上がってスレを開けた。

すると
黒猫はいつものようにそこにいた。

しかしどうしたことだろう。
今日は何も持っていない。

いつもの威勢のよさも全く感じられなくて、
うつむきがちなその様子はまるで
別人ならぬ別コテだ。

まきひとがいぶかしげな顔をして見ていると、
黒猫は少しはずかしそうに
小さな声でこう言った。

>>569
�H
||ｮ･д･｡)「あの、監視員は･･･いりませんか？」

>>570
�I
気がつくと、まきひとは黒猫にめざしぶしを差し出していた。
そろそろと近づいてきたところを、
そっと両手でやさしく抱き上げる。
不思議なくらいにあたたかい。

(｡･∀･｡)ﾉﾞ「まいど〜」

まきひとの腕の中で黒猫がぽつりとつぶやいた。

まきひとはもう、
ちっとも寂しくなくなっていた。