1 :
はじめまして名無しさん:
桂子「ええ、だから・・・生きて帰ってきてね・・・?約束よ・・・」
歩「ああ、君の為に必ず帰って来るよ!!」
そして、歩の進軍は無事成功し、金へと出世して桂子の元に無事帰った。
のだが・・・。
桂子「貴方・・・歩なのね? 良かった、帰って来たのね・・・」
桂子は泣きながら歩に抱きついた。
金「は?お前だれ?」
元歩の現金は、冷たく見下しそう言った。
桂子「え、私だよ? 結婚するって・・・約束したでしょ?」
金「知らねーよブス。これから香子ちゃんとデートなんだよ。お前はピョンピョン跳ねてな。」
桂子「そんな・・・」
歩は、金に出世して有頂天になり、元の優しい心を忘れてしまったのだ・・・。
「歩・・・お願い・・・もう一度、昔の貴方に戻って・・・」
2 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:02:33 ID:elFRjw720
>>1 「ああ・・・金さん・・・イイ・・・!! もっと激しく突いて・・・」
香子と激しいスポーツを繰り広げる金。
「やれやれ、しょうがない子猫ちゃんだなぁ・・・。」
「あぁ、イイ・・・」
出陣前の女との一戦を終えた。
「さて、出陣か。今回も軽く戦果を挙げるとしますか・・・。」
武装を施し外に出ると、桂子がいた。
3 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:03:55 ID:elFRjw720
>>2 「歩・・・」
「誰が歩だ、俺は金なんだよ・・・! 今度『歩』って呼んだら殺すからな!?」
物凄い形相でそう言った。
「ええ、私じゃ貴方に勝ち目が無いから殺したいなら殺せば良いわ!!
でも、私は最後まで貴方の名前を呼び続けるから・・・
貴方は・・・私にとっていつまでも愛する『歩』なのよ。」
桂子は一点の曇りも無い瞳で、そう言った・・・。
4 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:04:55 ID:elFRjw720
>>3 「くっ・・・時間が無いから俺はもう行くぞ!!」
桂子を押し退け、外へと出る金。
「歩!!私・・・信じてるから・・・!!貴方が・・・優しい歩に戻ってくれるって!」
桂子の叫びが届いたのかどうかは分からぬまま、金は戦地へと赴いた。
「歩・・・お願い・・・敵に捕まって・・・そうすれば、私が・・・
でも、もしそうじゃないなら・・・私・・・」
桂子は、ある決意を固めた・・・。
5 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:05:57 ID:elFRjw720
>>4 「うぉおおお・・・!!」
金は一心不乱に戦場を掛けた。
まるで、全てを忘れたいが為に・・・。
「おいおい、金の奴、金らしくない動きじゃねーか。 俺の出番が無いぜ。」
熱血漢の凄腕戦士の飛車がそう呟いた。
6 :
ぅぇιむぁ:2008/10/22(水) 16:06:43
愛 ID:???0
続き早くして
7 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:06:46 ID:elFRjw720
>>5 『 私は最後まで貴方の名前を呼び続けるから・・・
貴方は私にとっていつまでも愛する歩なのよ!! 』
桂子のその言葉が脳裏を過ぎって離れなかった・・・。
何とか脳裏から除去しようと、金は戦場で暴れ続けた。
そして・・・
8 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:07:37 ID:elFRjw720
>>7 「え・・・金さん・・・貴方・・・」
軍随一の頭脳と、冷静な判断が売りの凄腕戦士、
角の助が金の方に駆け寄って来て何やら驚いている。
「ん、どした・・・?」
まるで死人の様な目でそう問いかける金。
「どしたって・・・その首、敵の『玉』じゃないですか!?」
「えっ・・・?」
金は、無我夢中で暴れてる内に敵の大将の首を取っていたのだった。
9 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:08:31 ID:elFRjw720
>>8 そして、金は今回の功績が認められ、
全ての戦士の憧れ『王』の座に降臨したのだった。
だがそれは、金にとって悲劇の幕開けだったのだ・・・。
10 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:09:34 ID:elFRjw720
>>9 王になった金は更に増徴し、今まで以上にやりたい放題だった。
「ああ、王様・・・気持ちようございます・・・」
「はぁはぁ・・・ギンちゃんの身体、凄く良いよ・・・。」
毎日酒と女遊びに明け暮れる日々であった・・・。
もはやかつての恋人桂子の事など、心の片隅にも無かったのだった。
11 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:10:34 ID:elFRjw720
>>10 そんなある日の事だった・・・
「王様!!敵襲です!!」
角の助が王室に駆け込んできた。
「んー? そうか・・・ まあ適当に暴れなさい。」
王は女郎に一物を加えさせながらそう指示した。
12 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:11:33 ID:elFRjw720
>>11 「いえ・・・そ、それが・・・もう既に城内に入り込まれているのです・・・!!」
「なんだと・・・?」
王の「気楽にやれ」と言う方針に従い、
訓練を怠っていた兵士達は烏合の衆だった。
生真面目な角の助以外は、
日々酒と女に漬かる日々で体が鈍りきっていたのだ・・・。
13 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:12:18 ID:elFRjw720
>>11 そして、角の助もその言葉を最後に力尽きたのだった・・・
「し、仕方ない・・・私が出るか・・・」
王は武装を取り出し着替えた。
「王、お急ぎ下さい・・・もうすぐ、そこまで・・・」
角の助はその言葉を最後まで言う前に息絶えた。
入り込んだ来た敵に殺されたのだ・・・。
14 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:12:56 ID:elFRjw720
>>13 「王ですね・・・お命頂きます・・・」
角の助を倒した『金』が王に剣を向けた。
「ひっ・・・ま、待て・・・王の座が欲しいならくれてやる。 だから命だけは・・・」
王は恐怖の余り保身に走った。
「やはり・・・私がわかりませんか・・・」
金は悲しい口調で王にそう言ってきた。
15 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:13:43 ID:elFRjw720
>>14 「えっ・・・? だ、誰だ・・・? 誰なのだ・・・?」
「私は・・・桂子です・・・」
「桂・・・子・・・?」
王は思考を巡らせ、思い出した。
「け、けいこ・・・お前なのか・・・?」
「はい・・・」
16 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:14:28 ID:elFRjw720
>>15 「そうか、お前も成ったのか・・・お、おめでとう。」
「ええ、貴方を倒す為に、その一心だけで頑張ってきました・・・。」
その言葉を聞いて王は驚愕した。
「た、倒すだと・・・? な、何言ってるんだよ。かつては愛し合った仲じゃないか!?」
17 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:15:16 ID:elFRjw720
>>16 「私はずっと貴方を愛してた・・・想い続けてた・・・でも、貴方は私の事なんて忘れてたんでしょ・・・」
涙目になりながらそう語りだした。
「そ、それは・・・」
王は言葉に詰まった。
「貴方は、あの時の戦場で敵軍に捕獲されるべきだったのよ・・・」
更に泣きながら語り続ける。
「そうしたら、私は貴方を、優しかった頃の貴方を取り戻せたのに・・・」
18 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:15:48 ID:elFRjw720
>>17 そう、桂子は敵軍に捕獲された歩を自らの手で救出し、
降格されれば元の優しかった歩に戻ると望みを託していたのだ。
だが、金は戦果を挙げて王になってしまった。
そして、自らの手で決着を付ける決意をしたのだ・・・。
「そうだったのか・・・」
王は、やっと桂子の想いを知り涙を流した・・・。
19 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:16:19 ID:elFRjw720
>>18 「思えば私は随分往生際が悪かったな・・・桂子・・・お前の手で私を罰してくれ・・・」
王は落胆し、静かにそう呟いた。
「ええ、私は・・・その為に来たのだから・・・。」
泣きながら、剣を構える桂子。
20 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:16:59 ID:elFRjw720
>>19 「さようなら・・・私の愛した歩・・・」
そう言って剣を振り下ろした。
「まだ・・・私の事を・・・歩と、呼んでくれるのか・・・?」
それが、歩の最後の言葉だった・・・。
21 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:18:25 ID:elFRjw720
>>20 ぇえ・・・・・・・・・・・・・
だって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22 :
はじめまして名無しさん:2008/10/22(水) 16:19:10 ID:elFRjw720
>>21 ええ
だって
言ったでしょ・・・?
大好きな歩・・・
私は最後まで貴方の名前を呼び続けるから・・・
貴方は私にとっていつまでも愛する『歩』なのよ。
______終わり______
23 :
吉原 ◆Dior.claSQ :2008/10/22(水) 16:54:45 ID:3u5IcVEOO
100000000000000万回泣いた!!!!!!;;;;
無駄に長くなくて名作
25 :
S-R ◆SBroS.GQpg :2008/10/22(水) 17:50:22 ID:+n69xZBa0
これは泣ける
何があっても愛し続けていたのだな
捨てられても愛し続ける・・・か
よくある話を斬新なモチーフを使ってここまで読み込ませるまきひとの文才に嫉妬。
27 :
ぅぇιむぁ:2008/10/22(水) 17:57:01
愛 ID:???0
もっとまとめて書いて、一気に投稿してくれないと困る
28 :
めざし ◆MEZASIna4s :2008/10/22(水) 18:41:43 ID:5du1FI6uO
なんて素敵な将棋(つД`)゚゚+。
つか名前がないと追っかけ難し過ぎるし〜!(>w<`;)
29 :
アル中:2008/10/22(水) 18:51:39 ID:Hwjz7L5g0
名作現る
30 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/10/22(水) 22:02:15 ID:elFRjw720
・全レス
パン屋さん
ロンたん
ヒロくん
あさくん
メグたん
さくら
うん?
32 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/10/25(土) 11:39:57 ID:2/qZyVrG0
自己板のみんなで将棋辞典を作ろう
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/intro/1224492971/ 【題目】…歩兵
【読み】…ふひょう
【分類】…駒
【同義語、関連語】…金
【説明】…
歩には、たくさんの手筋が存在するが、そういった手筋に関係する格言はそれほど多くは無い。
『歩のない将棋は負け将棋』という格言は、
2chの『コピペか改変が無いスレに良スレ無し』に通ずるだろう。
歩はもっとも安っぽい駒。
初級者の内は、歩の一枚や二枚取られてもたいしたことは無いと思うはず。
初心者の内は、『コピペ』や『改変』なんかより、
『クサレ馴れ合い』や『議論ごっこor擁護ゴッコ』や『批評家気取り』が面白いだろうし、地味な技術なんて見向きもしないだろう・・・
しかし強くなるに従い、歩(コピペ改変)の持つ意味が大きく理解出来る筈である。
一歩がなかったために、玉が詰まず、負けになることも実戦ではよくある。
この格言は、『一歩でも大事にしなさい』ということを意味しており、
『1レス1レスを大事にしなさい』の意味合いである。
33 :
つまんね:2008/10/27(月) 14:15:14 ID:24l4F6oY0
歩=自己板一年
王=ハイヤー
金=
銀=
角=
飛車=
桂=まきひと
香=
34 :
つまんね:
玉=鳥