1 :
完全VIPPER体質 ◆YUCCIXHiV. :
イキガミ - ウィキペディア より
【 概要/ストーリー 】
『国家繁栄維持法』。
この法律は国民に『生命の価値』を再認識させることで、国を豊かにすることを目的とし、その手段として若者たちを対象にしたある通知を出している。
その通知とは『逝紙(いきがみ)』と呼ばれる死亡予告証である。
およそ1000分の1の確率で選ばれた者は、紙を貰ってから24時間後には死んでしまう。
この物語は、死の命令を受けた者たちの残された運命を描くドラマである。
↑
>>およそ1000分の1の確率で選ばれた者は、紙を貰ってから24時間後には死んでしまう。
ここが最重要ポイントです。
「残された24時間をどう生きるか?」が。
2 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 19:46:08 ID:rq/z83qs0
3 :
完全VIPPER体質 ◆YUCCIXHiV. :2008/09/11(木) 19:49:55 ID:AUeXU7Xg0 BE:269005853-PLT(19227)
イキガミは1巻が出る前から注目してたから立てた
俺の先見性に感謝すべし
4 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 19:53:04 ID:rq/z83qs0
【 前スレ投下分 ハイヤー編(一部修正あり) 】
・・・マジかよ・・・^^;
『まさか自分に来る筈が無い・・・』
そう、誰もがそう思っているであろう死亡予告証、『逝紙(いきがみ)』。
横浜に住む彼もまた、その身に届くまでは、例外では無かった・・・。
・・・しばし悩んだ後、彼は覚悟を決め、『最後の一日』を過ごす決意をした。
「・・・さてと^^」
『おお、来たかw』『ハイヤーちゃまo(´□`o)』『おいーすチキンラーメンw』
彼が日課のように没頭していたこの馴れ合い掲示板、彼が持つ『自スレ』では、
『さてと^^』が『会話を始めるぞ』の合図と同義であり、ROMっていた人々が次から次へと現れる。
午後10時・・・今日もまた、何時もの様に馴れ合いが始まった・・・
「まきひと、そんなんだからお前は♀と間違われるんだぜ?^^;」「ウルセー馬鹿w」
「SR、もうちょっとダイエットしな・・・^^抱いてやらねぇぞ?^^」「えぇー酷いですハイヤーちゃまo(´□`o;)」
「りぉ・・・長文がウゼぇよ馬鹿^^」「何よ、まきひとにはそんな事言わないくせにぃw」
何時もの様に、取り留めの無いくだらない話・・・。
しかし、確かにリアルと繋がっている、リアルの疲れを癒してくれる、彼にとっては掛け替えの無い場所だった・・・。
そして、落ちる時間が近づいて来た・・・何時もなら0時過ぎに落ちるのだが、今日は少し早目に落ちなければならない・・・
落ちる時の、解散の合図も「さてと^^」だ。
「・・・さてと^^」
彼は、最後の「さてと^^」を言い終えた・・・。そう・・・
何時もの様に「さてと^^」を言い終えた・・・。
5 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 19:54:02 ID:rq/z83qs0
>>3 映画版イキガミってどうよ?
ぶっちゃけお前と同じで連載開始前から注目してた俺としては・・・
『やめてくれw』って感じなんだが。
6 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 19:55:50 ID:rq/z83qs0
【 前スレ投下分 まきひと編(一部修正あり) 】
「ふーん・・・へー・・・俺にね〜・・・」
熊本に住む彼は、先程配達された『逝紙(いきがみ)』を見詰めながら呟いている。
多少の紆余曲折はあったものの、ある時期を境に何の変哲も無い平凡な人生を過ごす彼。
「…どうしよっかな…知り合いのコテ一人一人にメッセージでも送る…?」
『まさか自分に来る筈が無い・・・』とも思っていたが、
いざ届いて見たら『まぁ別にいいけど・・・』と、悟ってしまっていた彼。
「って、アホォかwなんで最期なのに2chなんだよ、自己板なんだよ俺…そうだ、高級ソープランドでも行くか!?」
あれでも無い、これでも無い、
彼は次から次へと『最後の一日の過ごし方』候補を出すが、中々絞り切れない。
「って、あれ・・・もう・・・こんな時間?ふーん・・・後30分で死ぬんだ?俺・・・」
結局彼は、『最期の一日をどう過ごすか』で『最期の一日』を終えてしまったのだった・・・。
「はは・・・まあ、俺らしい最期・・・か・・・」
誰一人見届ける者もなく、彼はその生涯を静かに終えた・・・。
7 :
完全VIPPER体質 ◆YUCCIXHiV. :2008/09/11(木) 19:56:06 ID:AUeXU7Xg0 BE:1004287687-PLT(19227)
見る予定もとくにないのでどうでも良い。
8 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 19:57:18 ID:rq/z83qs0
>>7 俺、『見てたまるか・・・』って意固地になってるんだけど、
やっぱり見たいかも・・・ってジレンマに苦しめられてる。
だが・・・批判するには見なきゃいけないからな、うん。
9 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 19:59:40 ID:rq/z83qs0
【 前スレ投下分 ぇり筆頭編(一部修正あり) 】
「な、何かの間違いだこれは・・・なんで俺に^^;」
『自分だけは特別な人種』だと信じて疑わなかった彼は、絶対自分には来る筈は無いと思っていた・・・。
「そうだ・・・何時もの様に『晩飯うp』とレスして、『逝紙(いきがみ)』をうpしよう。絶対みんな悲しむぞ!!」
自分が『ぇり』と言うHNを使い馴れ合っている掲示板に画像をアップロードし、周囲からの同情を貰おうと思っていた。
今まで引退宣言や自殺宣言をしてもスルーされて来たが、『逝紙(いきがみ)』をうpすれば、無視してはいられないだろう、と考えたのだ。
「俺の今日の夕飯だよみんな^^」
彼は何時もの様に平静を装い『晩飯』をうpした。 所が・・・
「ぉお、美味そうだな^^」 「美味そうな晩飯だな、俺は女の方が食いたいけどな!!」
「美味しそうですねぇりさん!!」「それだけで足りるのか?」
誰一人『逝紙(いきがみ)』には触れて来なかった・・・。
「えっ?な、なんで・・・?」
そう、今までも、誰一人ぇりの晩飯内容を開きもしていなかったのだ・・・
適当に『美味しそうだねw』等と相槌を打ち合わせていたのだ・・・
「ははは・・・そうだったんだ・・・コイツ等・・・ははは・・・仲間だと思っていたのに・・・」
彼は落胆し、最後の最後に『二面性のある掲示板の人間関係の希薄さ』を学んだのだった・・・
掲示板の仲間達に憎悪の念を抱いたが、その後、ある事実に気付いた・・・
「そう言えば俺も・・・ウォッチャーの『今日の一曲』やりぉやまきひとの長文、流し読みだっけ・・・」
そう、彼もまた、他の仲間たちのレスを適当に流していた事に気付いたのだった・・・。
彼は残された時間を、仲間達の過去の自分宛の書き込みの閲覧に費やし、その生涯を安らかに終えた。
10 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 20:03:34 ID:rq/z83qs0
【 前スレ投下分 夢板の夢見る名無し編(一部修正あり) 】
「このまま死ぬなんて嫌・・・」
一人の少女は『逝紙(いきがみ)』を直視しながら何かを決意していた・・・。
「何時も遠くから見ていた、ロムっていた、憧れのあの固定ハンドルさん達に触れたい・・・」
彼女は、馴れ合い掲示板で何時も見て応援していた二人の固定ハンドルと、最後に触れ合いたいと思っていた。
『天才神固定』と自称しているけど本当は誰よりも努力家の彼・・・
粗暴な振る舞いだけど本当は誰よりも優しいあの人・・・
名無しの自分にとっては『近くて遠い存在』、決して接点を持つ事は無いと思っていた。
「だけど、最後だから…二人の記憶の片隅に私を残して欲しい・・・」
彼女はそう考え、勇気を振り絞り、憧れの固定達にメールを要求した。
「ああ?いいze?^^」 「うんw良いよ。」
二人の固定は快く承諾してくれた。
彼女は喜び、嬉々としてメールを送るのだったが…。
二人の固定はメールでは豹変し、自分の性別が女だと知ると、
スレッドでの紳士な態度とは打って変わり、下衆な質問等をして来るのだった…。
「…やっぱり、遠くから見詰めてる存在にしとけばよかったのね・・・
夢は、夢のままにしといた方がよかった・・・のね。」
少女は最後に現実を学び、未練無くこの世を絶った・・・。
11 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 20:06:49 ID:rq/z83qs0
【 前スレ投下分 某固定編(一部修正あり) 】
「これ以上何を失えば 心は許されるの?」
CDラジカセからは、山崎まさよしの『One more time, One more chance』が流れている。
僕も、流れる曲に合わせて口ずさむ。
「いつでも探しているよ どこかに君の姿を・・・・・・」
急に、僕の目から涙が込み上げて来た・・・。
「 どれ程の痛みならば もう一度君に会える? 」
彼女が死んで・・・いや、『殺されて』始めて気付いた・・・
この曲は、もしかして山崎まさよしが『イキガミ』に殺された彼女への想いを歌った曲なのではないだろうか?と・・・
僕の勝手な解釈だけど、だとしたら、この切な過ぎる歌詞も、やっと辻褄が合う・・・。
ネットで出会った彼女と僕を繋いでくれた大切な曲、
あの頃は二人で聴いていたのに、今は独りで聴いている・・・。
僕は彼女と同じ痛みを味わう為に、何度も何度も役所にお願いした・・・
『自分にもイキガミを届けてくれ』と。
当然要望は却下された。
だから僕は、自分の意思で、君と同じ痛みを味わう決意をした・・・。
今、逝くからね・・・
どれ程の痛みならば もう一度君に会える?One more time, One more chance…
12 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 20:09:55 ID:rq/z83qs0
【 前スレ投下分 淀編(一部修正あり) 】
「ねぇ、兄貴・・・『逝紙(いきがみ)』届いちゃった・・・悲しんでくれる?^^」
『兄貴』と慕われてるこの男固定がメールをしてる少女は、
『ウオさんにマンションの一室体操服着せられて日々開発されてます』と言うレスを始め、
次から次へと敬愛する『兄貴』の気を惹くために虚言を吐き続けていた、『虚言癖』を患っている子だ。
「あっそ^^イキガミ?はいはいと・・・また嘘かと^^;?」
当然ながら、何時もの様に適当に流された。
「あはw分かっちゃった・・・?だってこうでもしないと構ってくれないじゃん兄貴・・・^^;」
彼女は、何時もの様に嘯った。
「ったく・・・馬鹿が・・・^^;」
だが、彼は『何か』を察知した・・何時もとは明らかに、『なにか』が違う彼女を・・・
「ねぇ・・・兄貴・・・私の事・・・好き?」
彼女は、突然そう切り出した。
「あ・・・ぁあ・・・大好き・・・だze・・・?」
少し言葉を濁したが、彼は即返信した。
「あは・・・嘘が・・・下手だね・・・兄貴・・・」
少女は泣きながらメールを打ち、そう返した。
「は・・・馬鹿・・・お前の虚言癖が移っちまったんだよ^^;」
「じゃあ、虚言ついでにもう一つ嘘…兄貴、『セリカ』…乗せてくれる…?」
彼はその返信内容を観て、推定が断定へと変わった。 明らかに何時もの『冗談』のノリとは言葉の張力が違う。
「ぁ、ああ…乗せてやるよ^^ラーメン、食いに行こうな?^^」
「あは・・・兄貴、やっぱり・・・嘘が・・・イキガミが届いたなんて嘘なのにw」
そのメールを最後に、彼女は消息が途絶えた。
虚言癖を患っていた彼女は最後まで『嘘』を突き通したのだった。
13 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 20:11:31 ID:rq/z83qs0
【 前スレ投下分 ぼうし&ブラザー編(一部修正あり) 】
「ふふふ・・・はっはっはっ」
関西に在住する二人の男は談話していた。
互いにネットの掲示板で知り合った関係だが、
彼等の関係はもはや『親友』と言う単語では形容出来ない程の絆で結ばれている。
「本当に・・・いいんだな?」
タバコに火をつけ窓の外を観ながら尋ねる。
「ああ…」
そう頷くと、煙草に火をつけた男は一枚の紙を燃やしていた。
数時間前に届いた『逝紙(イキガミ)』だ。
「ふふ・・・」
「はっはっは・・・」
二人の笑い声が辺り一面に響いた
14 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 20:13:34 ID:rq/z83qs0
【 前スレ投下分 はじめまして名無し三鳥編(一部修正あり) 】
「ふふふ…まさか、私に届くとは…ね…」
『2ちゃんねる』の格板でレス番の三を取り続けている渡り鳥、
『名無し三鳥』の『主な中の人』は、先程届いた『逝紙(いきがみ)』を視ながらそう呟いた。
『動揺しても、考えても仕方が無い』と割り切り、彼は最後の一日を過ごす決意をした。
最も三を取り、恩恵を受けていた板・・・『自己紹介板』。
この板で、最後の一日は三を取り捲る決意をした。
所が、今日に限って中々新スレが立たない。
死亡時刻は刻一刻と近づいて来る・・・。
慌てた彼は、自らスレを立てた。
冷静沈着な彼だが流石に動揺していたのか、スレタイを『あ』本文を空白で建ててしまった。
時間帯も作用してか、誰も2を取らない…止むを得ず彼は自分で2を取り自らを踏み台に3を取る事にした。
「3取りー!!!」
彼は、何時もの様に三を取った、最後の三を取った・・・。
「ふふ…賞賛される事は無く、賛美される事は無く、旅立つのか…私らしいですね…」
従事した自己板から、自己板の住人から評価される事は無く、彼はその言葉を最後に旅立った・・・。
一年後・・・
「3取りー!!!」
『三鳥が残した三鳥』は、今日も三を取り続けている・・・。
15 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 20:15:17 ID:rq/z83qs0
【 前スレ投下分 まきひと編(一部修正あり) 】
熊本県熊本市に位置する何処にでもある様な、極々ありふれた一軒家…
今日もここから、この家族の変わらない日常が始まろうとしている。
「みんな、今日も一日頑張ろうね。」
母親が息子達に声を掛ける。
「はぁ〜い・・・」
息子達は眠い目を擦りながら答える。
翌朝。
熊本県熊本市に位置する何処にでもある様な、極々ありふれた一軒家…
今日もここから、この家族の変わらない日常が始まろうとしている。
「みんな、今日も一日頑張ろうね。」
母親が息子達に声を掛ける。
「はぁ〜い・・・」
息子達は眠い目を擦りながら答える。
変わった事と言えば、
昨晩、うどん屋に勤務している三男が『逝紙(イキガミ)』によって死亡した事位だ。
16 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 20:18:16 ID:rq/z83qs0
【 前スレお蔵入り(諸事情で『本スレ』では投下出来なかった、しなかったシリーズ) 】
「イキガミ・・・?^^;」
彼は奇異な目で配達員にそう答えた
「はい・・・貴方にイキガミが届きました・・・」
配達員は何時もの様に事務的にそう答えた
「あっそ^^」
17 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 20:22:33 ID:rq/z83qs0
【 前スレお蔵入り(諸事情で『本スレ』では投下出来なかった、しなかったシリーズ) 】
「イキガミだって・・・!?マジかよ。まさか俺に届くなんて・・・」
自称神固定を名乗る彼は最初は戸惑っていたが、興奮していた。
「これは最高のネタになるぜ!!」
そう思い立った彼は自分が常駐している馴れ合い掲示板に、
『天才神固定なのにイキガミが届いちゃった♪』と言うスレタイでスレを立てた。
・・・『こりゃあレスが付くぜ!!』と確信した彼。
しかし『1000』と言う自己板名物『2ゲット潰し』以降何時間経過してもレスが付かない・・・
「あ、あれ・・・おかしいな?なんで遠慮してるんだろこいつ等・・・もうちょっとだけ待ってみるか・・・」
・・・数時間後
「・・・おかしいよな・・・もうちょっとだけ粘るぜ・・・」
・・・数時間後、やはり何回リロードしてもレスが付かない。
「くそ、もうちょっとだけ・・・って、あ・・・死亡時間だ^^」
18 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/11(木) 20:24:18 ID:rq/z83qs0
さ・・・誰か書けよ^^
最後の一日だと思って書け
`∧_∧
(ヽ´ω`)
( つ旦~と
と__)_)
20 :
愛:2008/09/11(木) 22:21:08 ID:bEQ2PDkGO
【某固定編】
えっ・・・これって自己紹介板で見た・・・
半年前、当時あのスレが大好きでバイトに出かける前の早朝、
よくROMしていたから『イキガミ』の存在は知っていた。
これが私に・・・そっか。
彼女は将来に希望を持てずこれから先上手く生きていける自信もなく、
生きることに酷く疲れていた。
自殺を考えたこともあるが行動に移すこともできず何とかこの数年生かされていた。
家族・友人・2chの住人達等、周囲にはそれを悟られる事のないように・・・
イキガミを受け取ると二階へ上がり自室に戻った。
そして布団に入ると目を瞑った。
やっと楽になれるんだね・・・ありがとう・・・
ようやく生きることの恐怖から解放されるのかと思うと何だか気が楽になり、すーっと涙が溢れてきた。
日頃の疲れからか、いつしか彼女は眠ってしまっていた。
その後彼女が目覚める事はなかった・・・永遠に・・・
21 :
はじめまして名無しさん:2008/09/12(金) 01:06:50 ID:Hpf6enqNO
イキガミは星新一のパクり
盗作して申し訳ありません。
23 :
higher:2008/09/12(金) 05:11:05 ID:Tg9l8x6n0
「嘘でしょ…どうして私に??」
某月某日20時、岐阜に住む彼女の元にもついにそれは届いた。
もちろんイキガミの事は知っていた。でもまさかそれが自分に届くなんて…
それを持って来た妙に顎の長い配達人の不謹慎なスマイルが恨めしかった。
いや、それ以上に彼の事を『またストーカーがラブレターを届けに来た』と
一瞬でも思った自分に腹が立った。
『私に残された時間はあと23時間50分…』
彼女は落ち着いて考えてみる。『家族に言ったら悲しむよね?誰にも言いたく
ない…でもあの人にだけは伝えたい。最期はあの人の元で死にたい!』
自分にイキガミが届いた事、明日岡山に住むあなたの所へ行きたいとメールを
送った。当然、返信はすぐに来るだろうと思ったがなかなか返ってこない…
携帯に電話してみるも、虚しく留守電になるだけだった。
最後の夜となるその晩、彼女は家族や友達への手紙を書いた。
眠れない夜というものを若い彼女はこの時初めて経験した…
24 :
higher:2008/09/12(金) 05:12:09 ID:Tg9l8x6n0
「お母さん、ごめんね…」
まだ家族が起き出す前、母親の財布から交通費となる数万円を抜き取る。
普段は乗りもしないタクシーに飛び乗った。もういてもたってもいられない。
とにかく会いに行こうと…
彼女は新幹線の最寄り駅となる岐阜羽島へと向かった。
『あと13時間15分…』
時間が経つのがこんなにも早いなんて…自分だけが時を進められてるかのような
錯覚を覚えた。「この新幹線、何で各駅に停まるのよ?」苛立つばかりだった。
岡山に着いた。そしてまた彼の携帯に電話して今度はやっと繋がった。
「私、私…」いろいろ話したかったのに言葉はほとんど出なかった。
ただ涙が出るばかりで…とにかく今は抱きしめて欲しかった。
ここからまたタクシーに乗る。
『やっとあの人に会える』
彼女が一瞬だけ自分がもうすぐ死ぬ事を忘れる事ができた瞬間である。
25 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/12(金) 12:20:49 ID:dhrXBgaB0
へえ、レス貰えて当たり前、『絶対レス貰える安全圏内』でしか活動出来ない、『レス貰わなきゃ発作が起こる』固定に成り下がったと思ってたハイヤーが安全県外に出張って来て無駄な文芸活動するとは・・・
ちょっと見直したぜハイちゃん。
てか『俺でさえ』どの固定をネタにしたのか分かんなくてすまん。
岡山?じゃあ雪?
あれ・・・でも『岡山の彼氏』に会いに行くって設定なんだよね?
なんとも想像力描き立てるないようだね。
岐阜(彼女)→岡山(彼氏)って謎過ぎる。
あえて『誰編』って明記しなかったのも実は計算通りなのかな?
26 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/12(金) 12:23:58 ID:dhrXBgaB0
久々に夢板の時の通り名、
「諦めないハイヤー君」「近寄り難いハイヤー君」「分かる奴にだけ分かればいいぜ^^のハイヤー君」
が復活だね。
正にこれ・・・
>>23-24「分かるやつにだけわかればいいぜ^^」の内容じゃねぇか。
最近のハイヤー君は駄目だね
雑魚どもに舐められ過ぎで義理レスされまくりじゃん。
27 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/12(金) 12:36:48 ID:dhrXBgaB0
【 運子偏 】
「な、何かの間違いだおこれは・・・なんで運子に/*T_T*\」
『自分は特別な人種』だと信じて疑わなかった彼女は、『絶対自分には届く筈は無い』と思っていた。
『動揺しても、考えても仕方が無い』と割り切り、彼女は最後の一日を何時も通り過ごす決意をした。
「まきちゃん/*T_T*\しにたい」
何時も冗談の様に言ってからかって来たこのレス・・・
しかし今回ばかりは冗談にはなっていない・・・いや「死にたい」では無く、彼女はもうすぐ死ぬのだ・・・
何時もの冗談とは何処か違う事を敏感に察知したまきひと・・・
いや、この人は・・・何時もそうだった・・・
私が冗談で言った時も真っ直ぐ真摯に向き合ってくれたのはこの人だけだった・・・
そして、こんな私を友達だと言ってくれた。
「まきちゃん・・・ありがとう・・・」
私は始めて、今まで本心本音を悟られない様に隠していた顔文字を外し、
初めて心の底から上辺では無くこの人にお礼を言えた・・・
28 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/12(金) 13:15:41 ID:dhrXBgaB0
>>26 >>正にこれ・・・
>>23-24「分かるやつにだけわかればいいぜ^^」の内容じゃねぇか。
てか、分かるやつ(まきひと)にすらわからねえww
29 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/14(日) 17:08:07 ID:mIcwbR7j0
てか・・・そもそもこれって完結してるのか???
もしかして長期シリーズ予定???
本当に「諦めないハイヤー君」の復活なのかよw
つーか、あれだな・・・
考えてみたら劇中で固定名出したら負けなのもかな・・・
想像力と可能性潰しちゃってる事になるもんな・・・
ただ、1レスで伝えたい事凝縮しなくても負けって気がしない?
や、なんとなく。自分ルールだけど。
俺だってこの作品集、何回か「ああ足りない・・・2レスに分けようかな?」って考えたけど、
削りに削って完成させた作品もあるしね。
30 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/14(日) 17:13:05 ID:mIcwbR7j0
スレタイは『あの固定に『逝紙(イキガミ)』が届いたら・・・』正直好奇心を掻き立てるスレタイだ。
無視出来るスレタイじゃないのは確かだろう。時間帯は19:43:11・・・
所謂『ゴールデンタイム』暇人が集う時間帯だろう。
この条件が一致し、暇人どもは揃って該当スレを開くのだが、『コイツか・・・』と言う理由でこぞって、
『見なかった事』にする。
「コイツに関わったら面倒な事になる・・・」
お母さんから『あの子と関わっちゃ駄目よ!!』と言われているのも大きな理由だが、
ここの住人達の『取捨選択能力』はずば抜けて高いので、
面倒な事は自動的にスルーする回路が組み込まれているのだった。
当然この一件にしても例外では無い。
「ふう・・・まぁ、分かっちゃいたけどな・・・」
青年はそう呟き、もうすぐ訪れる死亡時刻を静かに待ち続ける事にした。
その時だった・・・
「・・・!?まさかこんなザコ女コテが投下出来るとはな^^;そんな低レベルにしたつもりは無かったんだが・・・」
彼は「思いもよらない参加者」の書き込みを見て、画面に向かって悪態を付いた。
そしてその後もなんと、勇気有る利用者が、『規約』をいや・・・『法令』を破り、
このスレにレスをしたのだった!!レスをしたこの二人は、その後罰せられるであろう・・・。
「二人とも・・・ありがとう・・・」
彼はその言葉を最後に、安らかに旅立った。
31 :
氷雪 ◆JqOQa9TZoM :2008/09/15(月) 22:00:09 ID:iT6g9kfF0
あのコテに逝紙が届いたら〜まきひととメガネ、愛憎の最後〜
伊豆の修禅寺にまきひとの面というあり。作人も知れず。
由来もしれず。木彫の仮面にて、年を経たるまま面目分明ならねど、
いわゆる古色蒼然たるもの、観来たって一種の詩趣をおぼゆ。当時を追懐してこの稿成る。
1
577 〇-〇¬@抗争中 2008/09/14(日) 22:08:30 ID:YkQ9otcoO
10月からはまきひとくんと僕のどっちかが自己板から消えるかもしれないんだよねぇ
残りの半月をどう過ごすのか…なんか逝き紙っぽくてステキ☆
578 はじめまして名無しさん sage 2008/09/14(日) 22:10:34 ID:???O
>>577 どうしていっちゃうの?
579 〇-〇¬@抗争中 2008/09/14(日) 22:16:52 ID:YkQ9otcoO
>>578 まきひとくんと僕が投票の結果によって自己板を去るというイベントをやってるんだよ(」`∀´)」
http://vote2.ziyu.net/html/aewrsd.html 平成20年九月某日まきひとは、一人ノートパソコンのモニタを眺めていた。
目は気になってしかたない絵師コテ・メガネのレスばかり追ってしまう。
デスクの横の携帯は、虚しくメール着信を知らせようと点滅している。
まきひと:「……メール? めずらしい」
まきひと:「……メール? めずらしい」
見ると盟友・ハイヤーからのメールだった。
32 :
氷雪 ◆JqOQa9TZoM :2008/09/15(月) 22:01:08 ID:iT6g9kfF0
――まきひと、本当にお前はそれでいいのか? お前はよく突っ走るところがある。俺は知ってる。今からでも
遅くはない。メガネくんとの対決は中止しろ。メガネくんもお前との戦いは望んでいない――
まきひと:「くさい台詞だ。ハイヤー……いいヤツだったな…だが、今の俺には時間がないんだ」
まきひとの視線はデスク上の一枚の紙に止まった。逝紙。国家繁栄維持法の産物。
およそ1000分の1の確率で若者に届く死亡通知書。もらった者は24時間以内に死を迎える。
まきひと:(なんで、1,000分の1の確率で俺なんだよ……メガネ、俺、お前にまだ気持ちを伝えてないってのに!!
女コテに絡んでる俺は偽りの俺なんだ。性別なんかどうでもいい。俺はメガネ、お前の腕とさりげないやさしさの
滲むレスが好きだったんだ。この気持ち黙っておくつもりだった。俺、好きな子にはいじわるしちゃうタイプでさ。
ガキだよな……だけど、あと24時間でこの世から消えるんだぜ? 2ちゃんのコテなんか一週間も書込みがないと
死亡説が流れたりする世界だ。他のザコテには忘れられてもいい。だが、お前にだけは俺という人間がこの世に
いたことを忘れてほしくないんだ!!)
まきひとは、愛するメガネへ思いをぶつけた。キーボードは軽快な音を立ててモニタは暗闇で光っていた。
632 まきひと ◆uoeCB.pYtA 2008/09/15(月) 01:06:14 ID:nTuaOzr80
>>577 おい、メガネ、旅費出してやるから今から九州来いよ。
633 〇-〇¬@抗争中 2008/09/15(月) 01:08:30 ID:YkQ9otcoO
>>632 急にどうしたんだニィ?
33 :
氷雪 ◆JqOQa9TZoM :2008/09/15(月) 22:02:33 ID:iT6g9kfF0
634 まきひと ◆uoeCB.pYtA 2008/09/15(月) 01:09:22 ID:nTuaOzr80
>>633 起きてたか。
よかった。
635 〇-〇¬@抗争中 2008/09/15(月) 01:13:04 ID:YkQ9otcoO
>>634 まきひとくん変だニィ
酉割れしたんじゃないかヌィ??
636 まきひと ◆uoeCB.pYtA 2008/09/15(月) 01:14:00 ID:nTuaOzr80
>>635 本当にどうしようもねぇなメガネ。
今までも何人かvipの実力者が自己板にスレ立てたけど、
『子飼い』か『枕営業』に恵まれなきゃ実力度外視で過疎だもんな自己板って・・・
だが、俺は子飼いにもならず枕営業にも走らないお前を買ってるんだ!!
早く、来い!!
637 〇-〇¬@抗争中 2008/09/15(月) 01:18:44 ID:YkQ9otcoO
>>636 わかったヌィ
っていうか九州人だニィ
どこに行けばいいニィ?
どこ? メガネに会えればよかった。よく小学生のころ「地球最後の日になにやる? なに食べたい?」なんて
話をしたものだ。まさか、地球より自分に最後が来るとは思わなかった。しかも、こんなに早く……。
貯金はどうなるんだ? 24時間以内に使い切ってしまいたい。いっそ、小倉北区で一番高いクラブで豪遊するか。
メガネも男なら喜ぶだろう。いや、メガネは絵師職人だから手塚治虫の生原稿でも買ってプレゼントしてやった
ほうが喜ぶかもしれない。手塚治虫の生原稿、いくらで買えるんだろう。俺の貯金で買えるかな……。
34 :
氷雪 ◆JqOQa9TZoM :2008/09/15(月) 22:03:43 ID:iT6g9kfF0
636 まきひと ◆uoeCB.pYtA 2008/09/15(月) 01:20:11 ID:nTuaOzr80
>>637 小倉駅に来い!!
637 〇-〇¬@抗争中 2008/09/15(月) 01:24:35 ID:YkQ9otcoO
わかったヌィ
40分以内に着くニィ
待てよ、仮に40分ぴったりで小倉駅にメガネが来ても互いにわかるのか?
深夜とはいえ、小倉は大都会だ。多くの人々の中から「たった一人のメガネを」「たった一人のまきひとを」
見つけることができるのか? いや、大丈夫だ。俺は以前メガネに似顔を描いて貰ったことがある。メガネも
一人の絵師だ。己の描いた男を忘れるはずがない。
俺はいそいそと成人式以来腕を通していなかったバーバリーのスーツに身を包み、小倉駅へママチャリで向かった。
2
夜の小倉は、焼酎の臭いがした。酔っぱらいの体臭か、ゲロだろう。どうして、ジジイは焼酎がすきなんだろう。
どうして女の子は甘ったるい酒がすきなんだろう。酒? 酒もあと24時間以内には飲んでおきたい。末期の水ならぬ
末期の酒が大五朗や第三ビールなんて死んでもいやだ。……もう正確にはあと18時間後には俺は死んでるんだろうけどな。
死ぬってどういうことなんだ? 心臓も脳も止まるんだろうな。人が死ぬ瞬間、男は射精するってホントかよ。
鼻から鼻血がでてケツからなんでも出るらしいよな。こんなことなら腸洗浄でも頼めば良かった。2万もあれば
余裕で腸洗浄なんかやってもらえるだろ。って、俺、なんか便秘の女の子みたいだな。かっこ悪。
夜風が顔を優しく撫でる。月が綺麗だ。チャリの前輪がカサ…っとなにかを踏んだ。ジジジ…と音がした。
まきひと:「蝉かよ……」
35 :
氷雪 ◆JqOQa9TZoM :2008/09/15(月) 22:04:48 ID:iT6g9kfF0
そういえば、セミって、何年間も土の中にいるのに地上に出てから太陽をちょとしか見られないで死ぬんだよな。
俺の人生ってなんだったんだろう。
襟足に汗が流れた。汗は嫌いだ。ちくしょう。メガネに会うからって無理してスーツなんか着込むんじゃなかった。
クリーニング代がもったいないじゃん。あ、クリーニングの必要もないのか。持ち主の俺が明日は生きていないんだから。
まきひと:「このスーツ丸井で買ったんだよな。家族にヤフオク出されちゃうかな。いくらで落札されるかな」
客引きのねーちゃんに、屋台のオヤジ。騒ぐガキども。
まばらな人影の中からメガネを探す。メガネも写メを晒していたからな。
キャッチに捕まって憤慨している男が一人。見つけた。メガネだ。
メガネはよく見るようなTシャツにジーパンにコンバースのハイカットを履いていた。
まきひと:「よお! メガネ!!」
メガネがきょどった目で俺を見上げる。
メガネ:「まきひとくん? ニィ?」
まきひと:「それ、上下ジーンズメイト? 俺、先週ジーンズメイトで見たぜ」
メガネ:「どうだヌィ」
臆することなく、恥じることなくメガネは即答した。やっぱりこいつは、ザコテとは違う。
2ちゃんに居てはいけない、保護しなきゃいけない貴重なコテだ。
まきひと:「悪いなメガネ。こんな夜中に」
メガネ:「どうでもいいヌィ。まきひとくんと近所さんだったのが驚きだニィ」
まきひと:「俺はお前がリアルでもその口調なのが驚きだよ」
メガネ:「これが普通だヌィ。それより何の用だニィ?」
まきひと:「ん…」
36 :
氷雪 ◆JqOQa9TZoM :2008/09/15(月) 22:06:22 ID:iT6g9kfF0
しばしの沈黙。理由は俺にもわからない。心の整理もつかないまま、逝紙送るなんて国も酷いよな。
でも、わかることはただ一つ。メガネと残された時間を過ごしたいということ。貯金もパーッと
使い切りたい。
まきひと:「いや、な。俺、臨時収入入ったんだ。それで騒ぎたいと思ったんだけどよ。
お前しか来てくれなかったんだよ」
嘘。他のヤツなんか誘ってない。俺が会いたかったのはメガネ、お前だけ。
まきひと:「なに食いたい? 満漢全席でも何でも奢っちゃる!!」
メガネ:「こんな時間じゃお店も限られて来るニィ」
メガネは人なつこい笑顔を俺に向けた。
3
メガネとの時間はあっという間に流れた。楽しいことはあっという間に過ぎるって本当だな。
いや、人生が終わる時って走馬燈のように……流れるのは過去のことだっけ? どうでもいいや。
とりあえずメガネとは小倉で一番高いクラブで飲んで、ドンペリタワーというものをやってみた。
今時ドンペリタワーってどんだけ田舎だよ、とか言うなよな。思いつきなんだからよ。
それからセルフのうどん屋でトッピングを全種類してみた。食いきれなかったけどな。子供のころからの
夢だったんだよな。全部乗せてみるのって。食いたいじゃなくて、乗せてみたいっていうのがほんとだな。
うどん屋を後にしてローソンでハーゲンダッツのアイスを全種類買ってみた。
メガネが「溶けるニィ」ってみみっちいことを言ったので笑ってやった。金の心配をする明日がアルヤツは
幸せだ。それからゲーセンでQMAとバッティングセンターにも行った。気がつくと通勤の会社員や通学の
学生が小倉駅の住民に入れ替わっていた。
37 :
氷雪 ◆JqOQa9TZoM :2008/09/15(月) 22:07:47 ID:iT6g9kfF0
まきひと:「メガネ、お前、学校とか仕事はいいのかよ」
メガネ:「今日は休みだニィ。まきひとくんは?」
まきひと:「俺はいいんだ。それよりくんだなんて他人行儀はやめてくれ。俺たち自己板住民だろ?
馴れ合おうぜ。まきちゃんって呼べよ」
メガネ:「まきひとくん……ゲイだったのかヌィ?」
貞操の危機を感じたのかメガネが怯えた顔をした。
まきひと:「ち、ちげぇよ!! そんなんじゃねぇよ!!」
メガネ:「そうかヌィ。そうだったら帰ろうと思ったヌィ」
死の時刻午後9時まであと12時間。メガネが喜ぶものを考える。
ふと目にしたメガネの顔には濃い隈が浮かんでいた。
そういえば眠い。
まきひと:「おい、メガネ、漫喫行こうぜ」
メガネは漫画好きに違いない。適当に漫画を読んで語って、寝て。我ながらいいアイディアだ。
それにしても男同士でペアシートというのも気持ち悪いな。まあ、いいか。
4
午後8時45分。
俺の目的は自分の死ぬ瞬間をメガネに見せること。俺の最後を、俺のラストを。
そして死ぬ瞬間までメガネのことで脳をいっぱいにすること。
38 :
氷雪 ◆JqOQa9TZoM :2008/09/15(月) 22:10:10 ID:iT6g9kfF0
俺のコテ評価人生でたくさんのコテはいた。だが、メガネを超えるコテはいなかった。
2ちゃん最高の神コテに看取られ、神コテの記憶の1ページに残る、これこそ俺の至高なのだ。
まきひと:「メガネ、俺さ、あと15分以内に死ぬんだわ」
メガネ:「どうしてヌィ?」
まきひと:「逝紙って知ってるだろ。きたんだよ」
メガネ:「そうなのかヌィ」
メガネの視線が妙にぎらついたものになった。
メガネ:「今までたくさんの人や物を描いたけど、人が死ぬ瞬間を描くのは初めてだヌィ」
そうそう、メガネはそうでなきゃ。メガネはリュックサックの中からシャーペンとメモ帳を取りだした。
死期が近づいているせいだろうか。空気が薄い。
額に嫌な汗をかいて、薄い空気を求め、呼吸が速くなる。
メガネ:「まきちゃん、すごいヌィ!! 死ぬ瞬間の青年、これは聖セバスチャンの殉教を超える
名作になるニィ!! さあ、こっちを向くニィ!!」
まきひと:「おう……」
その後メガネは伊豆に隠居し、俺の最後の顔を元に面を作った。
面は生前の元気な頃の俺のものと、死ぬ瞬間のものと二つ作ったらしいが、前者は経年により
鼠が食っちまったらしい。その食った後が見事に人の髑髏のようになったものだから、
「やはりメガネ巨匠は人の死後の様子まで表現されるのだ」と人々は絶賛したようだ。
〜おわり〜
※敬称略、失礼致しました。
元ネタは岡本綺堂の『修善寺物語』です。
(*´ω`)
男は絶望していた
何に?
裏切りに
何に?
別れに
何に?
時の流れによる変化に
男が求めていたもの
それが何だったのかは男にしか分からない
数年に渡り彷徨い得たもの
全てが無駄だったとは思いたくない
だが男は絶望していた
そんなある日届けられたイキガミ
『突然消えるのが俺のジャスティス^^』
男は、男が唯一認めた固定のネタスレで
最後の時を迎えた
『彼女が一瞬だけ自分がもうすぐ死ぬ事を忘れる事ができた瞬間である。』
このレスを最後に男は2chから姿を消した
男が消えても何も変わらなかった
かのように見えたが
ある者は男にメールし
ある者は男の話をし
ある者は男を想い悲しみにうちひしがれた
『ネットで仲間とか馬鹿らしいZE^^』
まるで自分に言い聞かせるかの様に言ってた男の言葉
みんな分かっていた
ここが虚の空間であることを
だが、それでも皆、男を慕っていた
男の優しさ、強さ、鋭さ、、孤独を
例えそれが、かりそめの姿とはいえ
男は知っているのだろうか?
多くの者の心に爪痕を残したことを
もう一度『さてと^^』を待ち望んでる者達がいることを
だが誰も騒ぐことはなかった
それが男の望みだと知っていたから
イキガミ
それは、2chと現実を遮断する紙
誰であろうと拒絶することは出来ない
今日も何もなかったかの様に時計の針が進んでいく
42 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/16(火) 15:32:10 ID:waLArx0z0
『1日500レスの独り言ワロスw』
・・・失敗した、私はこの馴れ合い掲示板において「顔文字しか使わないキャラ」を確立していたのに、
この「自称天才神固定」のネタが他と比べてあまりにも卓越しているので、固定を外して「ワロタ」とレスをするつもりが思わず脊髄でしてしまった・・・。
・・・それから数日後、その天才神固定のレスを見た・・・私に宛てたものだった・・・
「俺は自分のネタに自信が無くなった時、ワンコちゃんからのワロタ思い出すんだよ。」
「ワンコちゃん」とは私の固定の愛称だ、私がワンコちゃんを自称した分けではない。
そして、彼は続けた・・・。
「だって、他の奴からのワロタなんて信用出来ないだろ?ワンコちゃんから本物のワロタ貰ったってのは俺の自慢だよ。誰でも貰えるもんじゃないしね。
だから俺は自分のネタに自信持ち直せたし、またいずれ・・・お前に思わずワロタって言わせるネタ考えるから覚悟しとけよ!!」
彼の思考はどうなってるんだろうか・・・たかが顔文字厨の私からワロタを貰ったのがそんなに嬉しかったのだろうか?
だけど私が、彼のレスで笑う事はもう二度と無いだろう・・・
何故なら私はもうすぐこの『イキガミ』によって死亡するからだ・・・
なら・・・彼の為にも・・・嘘でも「ワロタ」と言ってあげるべきだろうか・・・。
私はしばしそう考えたが、すぐに改めた。
いや・・・違う・・・『上辺だけのワロタ』なんて彼には・・・この板において『彼だけには』見破られる・・・
彼のネタに対し心の底からワロタとレスしたからこそ・・・彼は喜んでくれたんだった・・・
「(*´ω`)」
私は何時もの様に顔文字の単発レスをした。
そう・・・何時もの様に、最後の顔文字の単発レスをした。
こんにちわ
久し振りのレス、でもこれで最後なんだ
イキガミが届いたの
でね、お世話になった人にお別れの言葉を書いてるってわけ
貴方と出会えてから最高の時間を過ごせたよ
色んなことがあったけど、ずっと貴方を想っていたよ
いつも素直になれなくてゴメンね
〜略〜
貴方に触れ合えたことは私の誇りだよ
ありがとう
さよなら
レスを読み終えると彼は煙草に火をつけ目を閉じた
遠い遠い記憶の中、彼女との馴れ合いが甦る
今でも心から離れない彼女の屈託ない言葉
画面を通して聞こえた自分を呼ぶ彼女の意識
確かに彼女はそこに居た
レスは2日前のもの
もう彼女はこの世に存在しない
彼は煙草の火を消すと
パソコンに保存している彼女の画像を見て呟いた
「僕もすぐに行くから…待っててね」
44 :
Brother / ◆SLASHfTvBA :2008/09/16(火) 17:03:53 ID:eMgeK0tI0
関係ないけど、イキガミ原作って糞すぎるよねー
1巻新品で買ったけど、あまりの糞さに怒りが込み上げてきたぜ!
星新一のパクり騒動直後にこんなスレ立てるなよ
47 :
はじめまして名無しさん:2008/09/18(木) 02:54:29 ID:TdJsSWdEO
まきひとに逝き紙が届いた!
まきひと「読めん!」
まきひとは漢字が読めず、何も知らずに死んだ!
48 :
はじめまして名無しさん:2008/09/18(木) 03:04:26 ID:TdJsSWdEO
ハイヤーに逝き紙が届いた!
ハイヤー「うは^^うめぇ^^」
バカなハイヤーは逝き紙を食って食中毒で死んだ!
49 :
はじめまして名無しさん:2008/09/18(木) 03:09:10 ID:TdJsSWdEO
なかなか死なないまきひとに、通算108通目の逝き紙が届いた!
「頼むから死んでください」
と書いてあった!
50 :
〇-〇¬:2008/09/18(木) 03:17:21 ID:TdJsSWdEO
ついに僕にも来たニィ(Φ∀Φ)
さ、これをコピーして皆に配るニィ(」`∀´)」
はい、できすぎくん。
はい、まきひとくん。
はい、ハイヤーちゃん。
U・ω・Uさんにもあげるニィ(Φ∀Φ)
義理でブラさんにもあげとくニィ(Φ∀Φ)
51 :
つまんね:2008/09/18(木) 17:58:49 ID:S5R2vmkD0
>>47-50 アンタ等そのツマンネカキコ、レス貰えると思って書き込んだんならなら大したもんだよ。
『どうした魚?wwwwwww』
「んー、急にブラちんの顔がみたくなっただけさー^^」
2人は笑いながら居酒屋に入り、
そのまま朝まで多くの思い出を語り明かした
『久し振りに美味い酒飲めたわwwwwwww
ん?魚?』
先程まで笑顔を絶やさなかった魚が
真顔で何かを取り出しブラザーに放り投げた
『おまwwwwwこれ豚汁うどんかよwwwwww』
「ブラちん、じゃあなー^^」
魚はそう言うと朝の雑踏の中に消えていった
残されたブラザーは笑いながら、もう一度
魚に貰った豚汁うどんを見た
よく見るとマジックで何か書いてある
“さらば友よ!”
53 :
30編:2008/09/19(金) 10:31:48 ID:???O
『こんな事してる場合じゃないぜ!』
30はそう叫ぶと頭に巻いてたハチマキを取り、
店長に向かってイキガミをみせながら言った
『こういう訳なんで。ありがとうございました!』
そして深々と一礼し、とれと○市場(バイト)を後にした
急いで家に帰りパソコンを開いて
密かにあたためていた小説を自スレに載せた
その後、30の動向を確認できた者はいない
時が流れ
30の遺した小説は沢山の人の目にとまり
様々な物議を醸し出した
いつしか小説は自己板から飛び出し大学板にも貼られ
偶然それを読んだ国家の秘密機関が小説をヒントに
人類の紛争を一瞬で終結させる兵器[―30―]を造りだし
日本が世界のリーダーとなった
かねてからの30の望み
歴史に名を連ねることに成功したのである
あの世から30の笑い声がこだまするようだ
『俺って最高!!!!!!!!』
54 :
クリちゃん編:2008/09/19(金) 10:34:09 ID:???O
『あはははははははははッwww』
イキガミを見て彼女は豪快に笑った
“これでもう大家に悩まされることはない!
最後にまた論破でもしてやるかッ!”
彼女は走った
思いっきり走った
大好きな彼の待つ部屋に
そして部屋に着くと携帯を取り出しレスをした
イキガミ届いたおwwwwwwwwマヂウケるんですけどwwwwwww
(^□^;)
おまいらwwwwお別れだおwwww後は勝手にしやがれwwwwwありがとなwwwww
(^□^;)ノシ
彼女はこう書くと携帯を放り投げ
彼の胸に飛び込んだ
そして廊下まで響きわたるほど大きな声で泣きじゃくった
と、突然、彼女は顔をあげ彼氏に言った
『さあ、セックルするおwww』
『○○ちゃん違う人みたぃ…』
“ドキッとした
バレたんじゃないだろうか”
俺は自分のレスをもう一度読み返し
あの娘との違いを探した
“大丈夫…あの娘の願いだ。頑張らないと”
約半年前、あの娘からメールがきた
「ワタシ明日死ぬの。一つだけ心残りがあって。
リアルで独りぼっちの固定がいて、いつも寂しがってるの。
いまワタシが消えたらどうなるか…。
お願い。その固定をワタシのフリして励まして。
ワタシのトリップは、#……」
イキガミで命を落としたあの娘の願い通り
俺は過去ログを何度も何度も読み直し
あの娘の酉をつけ、あの娘を真似てレスし続けた
やがて、あの娘が心配していた固定は徐々に明るくなり
前向きなレスをするようになった
いつからか、あの娘のためだけじゃなく
俺自身もこの固定を心底励ましたくなっていた
そして、、、好きになっていた
『○○ちゃん違う人みたぃ…』
ドキドキしながら返レスを考えてると
固定がさらにレスを続け、俺はその内容に愕然とした
『酉つきなのに疑うょうなこと言ってゴメンね
昨日イキガミがきたの。もぅすぐ時間。。だから精神状態が変なのかも。。』
“そんな・・・”俺の体が小刻みに震え出した
と、同時に自分の、この固定への想いを伝えたくなった
「俺さ、お前のことガチなんだ」
『男の人みたい!w気を紛らわそうとしてくれてるんだね。。アリガト
最後の時が来るまで、付き合ってくれるカナ?』
「…こんな時にふざけてごめんね。ワタシで良かったら付き合うよ。」
それから俺と固定は、取り留めのない話を続けた
迫りくる死の恐怖から逃れるためもあり
2人共、お互い即レスしあった
突然、固定のレスが止まった
“時間か…”
俺はがっくり肩を落とし、もう一度、新着ボタンを押した
『気付いてたょ。。
どうして酉が同じなのか分からないけど
中の人が変わったこと。。。私もアナタをス…』
固定からの途中で切れたレスを見た俺は、そのまま動けず
ただ、涙を流すことしか出来なかった
>>51 スレタイパクリに比べたらレスパクリなんざ目じゃねーな、
所詮パクリって言われるようなものしか書けないんだよな・・・
急速にモチ下がった
全ては一人の人に何か言って欲しかった、だけ
ヤンサンが終わったからってイキガミは終わってないんだからなw
ビックコミックスペリオールに移籍しただけなんだぞ
ヤンサンが終わったからってイキガミは終わってないんだからなw
ビックコミックスペリオールに移籍しただけなんだぞ
ヤンサンが終わったからってイキガミは終わってないんだからなw
ビックコミックスペリオールに移籍しただけなんだぞ
ちなみにイキガミって厳密な設定は「選ばれた“若者”に死亡通知」なんだよね・・・・
まあでもこの際これは無視しないと、作れなくなっちゃうもんね・・・
63 :
つまんね:2008/09/20(土) 12:10:52 ID:t1ScfZhE0
つまんねにイキガミが届いた
つまんね「何これ、ツマンネ・・・」
64 :
◆vN.GA73K1g :2008/09/21(日) 03:07:01 ID:u/w/Lj4s0
65 :
◆vN.GA73K1g :2008/09/21(日) 03:22:00 ID:u/w/Lj4s0
まきひとにイキガミが届いた
『まだ、俺はやりたいことがあるんだ』
『俺はネタを作ってたのは、あの子の為だった。まだまだネタスレが足りない』
『俺の気持ちをわかってくれ!○○ー!』
『・・・・・』
『自己板よ!俺を忘れないで・・・』
『・・・・』
『あ、君は・・・・』
『わかってるよ・・・まき・・』
イテ殺さん(>_<)
お前ジョルジだろ
69 :
ねじこ ◆nejicomMAE :2008/09/21(日) 03:40:56 ID:bZ6dcNPYO
【某筆頭固定編一】
『はぁ・・・?なんだよこれ・・』
目覚めたばかりの男は一枚の紙切れを眺めている
〜イキガミ〜
噂には聞いたことがあったが、けして存在しない物と思っていた。
理解しようとする度に少しづつ時間が過ぎていく…。
『24時間・・・』
ようやくそう呟いた男はいつも遊んでいた自己板、そこに存在していた証を文字で残そうと決めた。
すぐにスレを立て、イキガミが来た事、これまでの人生を書き出した
しかしネットで真剣に受けとられるはずもない
『早く氏ね』や『イキガミ最高wwww』などの言葉がつらなり始める・・・。
『ネットは駄目だ・・・・』
誰も分かってくれない苛立ちや、
何故自分が。という怒りがつのる。
怒りなのか恐怖なのか貧乏揺すりが止まらない。
70 :
ねじこ ◆nejicomMAE :2008/09/21(日) 03:43:39 ID:bZ6dcNPYO
【某固定編ニ】
男は静かにパソコンの電源を落とし、
おもむろに立ち上がると俯いたまま台所の包丁を手に取った。
そして、行動で証を残そうと決めた・・・。
予備の為、二本用意した刃と共に携帯と財布も鞄に入れた、
履き慣れた靴をはき、見慣れた部屋を見渡す。
振り向いた男の目は冷たさを増している。
そして、もう二度と戻ることのない部屋の扉を閉めた。
男は電車に乗り、人も多く、目立てるであろう中心街を目指した。
『何で俺が・・』
頭の中で沸々と怒りが増す。
『いらないやつは道連れにしてやればいいんだよ・・・』
そこにはいつもの彼ではなく、恐怖に狂った男がいた。
71 :
ねじこ ◆nejicomMAE :2008/09/21(日) 03:47:59 ID:bZ6dcNPYO
【某固定編三】
中心街につくとカップル、若者、サラリーマンなど沢山の人で夜の街が賑わっていた。
『はは、馬鹿共が幸せそうだな・・・』
男の中にまた少しずつ苛々が積もっていく。
男は駅前のガードレールに腰掛け一息つき、
携帯から自己板に一行だけ書き込んだ。
『皆死ね^^』
男は一つ目の刃物を取り出し、眺めた後少しだけ微笑んだ。
そして汗を手で拭い立ち上がると
近くにいた人手辺り次第に刃物を向けた。
男は最悪のイメージでもなお、人の記憶に残りたがった。
〜残り三時間〜
72 :
ねじこ ◆nejicomMAE :2008/09/21(日) 03:50:54 ID:bZ6dcNPYO
【某固定編四】
ドックン…ドックン…
悲鳴や泣き声よりも、自分の心臓の鼓動が聞こえる。
走ったからか息がしずらい
男は最期に間に合うよう、車を奪いその場を走り去った。
〜残り十分〜
機動隊、ヘリ、男は追う者が増えるたび何故か嬉しかった。
〜残り一分〜
車を止め、刺した警官から取った拳銃を構え、ゆっくりと外に出る。
そして、男を追っていたテレビカメラを見つけると、訴えるように叫んだ
『俺はイキガミを貰った。
こいつら政府の政策で沢山の罪のない人が死んできたんだ
見てみぬフリのお前らも俺と同じ人殺しだ!
なんで俺なんだ!!』
拳銃を向けながら、涙がとめどなく溢れ出す。
〜残り五秒〜四、三、
『俺がなにをしたんだぁぁぁあ!!!』・・・・0
73 :
ねじこ ◆nejicomMAE :2008/09/21(日) 03:54:26 ID:bZ6dcNPYO
【某筆頭固定編五】
辺りは静まり返った。
『…死なない…?』
体の節々を触って確かめる
『ねぇ!死なないよ!!』
笑顔でそう叫んだ瞬間、彼の体を無数の銃弾が横切った。
テレビカメラで中継された男の最後を、街の者は冷たい目で見ていた…。
彼に宛てられた
【イキガミ】
それは政府の正式なものではなく
男が尊敬していた2ちゃんねる管理人から送られた物だった。
『君は嘘を嘘と見抜けない人じゃあないよな?^^』
彼の部屋に落ちている
偽のイキガミの裏には明るくそう書いてあった・・・。
〜終〜
74 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/21(日) 19:57:03 ID:SuG7krgR0
>>59 気にするな、馬鹿の野次なんて。
あのさ、この手のスレは「馬鹿ビビリが入りたくても入れない」ってのが醍醐味だよな・・・
それなのにこんなレスされたら溜まったものじゃないよな?
携帯名無しさん、全部同じ人?面白かったよ。
おひなとかゆきぺとか何考えて生きてるんだろうね?
「何か面白い場所無いかな?;;便乗出来る場所無いかな?;;」ってノリで書き込むのは、
自スレだけで勘弁だわ。自由の乱用だな。
・・・あれ、でもゆきぺとおひな・・・よくビビらず書き込めたね?
・・・あれ
>>59 パクリは↓この部分な、モロ某コテのレスだし、ま、2chなんて真似られてなんぼだから誰も突っ込ないんだろうけど
> アンタ等そのツマンネカキコ、レス貰えると思って書き込んだんならなら大したもんだよ。
ゆきぺさんのレス読んで、自分の問題点に気付いた
私はその人に甘え過ぎてた
もう迷惑はかけたくない、かけられない
ゆきぺさんのレスは私に向けられたものじゃなかった
けど、むっちゃ考えさせられました、39^^ノ
もし届いたら 星新一さんのパクりですね、わかります。
て言う。
79 :
はじめまして名無しさん:2008/09/26(金) 19:08:03 ID:ItpyoDfs0
もし俺にイキガミが届いたらとりあえずちんこ丸出しで外を走ってみる
80 :
◆vN.GA73K1g :2008/09/30(火) 02:53:43 ID:wQW0PPUq0
あ
81 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/30(火) 13:01:12 ID:ADfc9bVt0
「へー・・・俺に・・・ま、こんな腐った世の中に未練なんて無いけどさ・・・」
熊本に住む彼は、先程配達された『逝紙(いきがみ)』を俯瞰しながら見詰めながら呟いている。
「・・・いや、一つだけ・・・あるか、気掛かりが・・・」
彼の脳裏に過ぎったのは、馴れ合い掲示板で某女固定ハンドル。
「何故だろう…なんであんな糞ガキの事がこんなに気になるんだ…くそ・・・俺とした事が・・・」
最初の内はほんのお遊び気分でメールしていた彼、飽きたら何時もの如く、その掲示板の暗黙のルールに従って玩具の様に捨てるつもりだった。
しかし、彼は知ってしまったのだった・・・『真実』を・・・
「・・・余命、23時間・・・か・・・いまから行けば・・・間に合う・・・か?」
彼は決意した、今から大阪に向かう事を・・・
幸い『イキガミ』さえあれば全ての交通機関も無料なのだ。
82 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/30(火) 13:07:29 ID:ADfc9bVt0
>>81 しかし、自分が行った所でどうしようも無い事は分かっている。
あの子の苦しみを救えない事も・・・。
「それでもいい・・・ただ、抱き締めてナデナデ出来れば・・・」
この先、俺なんかでは想像も付かない程の苦しみが彼女の人生を襲うだろう・・・。
慰めの言葉なんて無意味だ、気休めなんて無意味だ、
だけど、だけどせめて・・・一瞬だけでも不安を忘れさせてあげたい・・・
「じゃなきゃ、俺の頭脳は・・・なんの為に存在するんだよ・・・」
そう、彼は此処最近葛藤していたのだ・・・。
固定ハンドルがのべ500人は集まる彼の常駐板。
その中において「板内で随一の頭脳」と評された彼、しかし・・・。
「俺は、この機械化した板を救おうとしてるのに…目の前の苦しんでる少女一人救えないなんてお笑い種だからな・・・」
83 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/09/30(火) 13:18:35 ID:ADfc9bVt0
>>82 「それにしても・・・また大阪か・・・」
彼は大阪行きの新幹線の中で苦笑いしていた。
二年前・・・馴れ合い掲示板で出会った女固定の為に大阪に向かった淡い思い出を回顧していた。
しかし・・・あの時とは明らかに状況が違う・・・。
あの時は手掛かりも、時間も、嫌って程存在した。
しかし今回は手掛かりも皆無に等しい、そして、『イキガミ』により時間も制限されている・・・。
そして何よりも、ストーカーまがいの、いや、正真正銘のストーカー行為をしたあの時と異なるのは・・・、
悪意では無く、純粋に、どうにかしてあげたいと思ってる事だ。
もっとも、『思い』だけで何かを救ってあげられるなら・・・最初から常駐板に機械は存在しない・・・
84 :
◆vN.GA73K1g :2008/09/30(火) 20:53:25 ID:wQW0PPUq0
大阪に縁があるのかなw
運子?
85 :
◆vN.GA73K1g :2008/09/30(火) 20:54:51 ID:wQW0PPUq0
30の場合
30にイキガミが届いた
『ふはっははは!』
『とうとう俺にも届いたかw 』
『10年後にイテが俺が言った言葉をわかってくれたらいい』
そう言うと30は満足そうな笑みを浮かべた。
ーーーそれを小窓からそっと見ていた医師と看護婦ーーー
看護婦『先生・・・』
看護婦は不安気に医師の顔を見る
医師『ふむ。末期症状だな、家族も誰もいないみたいだし可哀相だが手遅れだ』
看護婦『イテってなんのことでしょうか?名前にしては変な名前だし』
医師『イテテテテ』
看護婦『いてーなおいw』
星新一原作かと思ってたら、完全オリジナル宣言してやがるのか小ぱく館σ(^_^;)?
87 :
つまんね:2008/10/04(土) 14:45:42 ID:423KuWke0
運子って・・・なんで運子が少女なんだよ。
てかもういいよそのパクリ騒動は。
パクリだろうがなんだろうがあそこまでの作品に仕上げてるんだから有りだと思うのは俺だけ?
デューク東郷に逝き紙があたぁったとして
だれが死刑を執行できるわけ?
彼に…
配達がぁ出来ないだろ…
90 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/10/07(火) 13:56:54 ID:M05GZTBS0
◆MOKOKO/uxsにイキガミが届いた・・・
しかし、誰にも知られる事無く・・・誰にも悲しまれる事無く・・・
彼女は旅立った・・・
なんでそんなにそいつに粘着してんだ?
92 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/10/07(火) 14:02:25 ID:M05GZTBS0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちょっと深い理由がありまして・・・
◆MOKOKO/uxsって奴の正体が某女コテだと発覚したのです・・・糞が・・・
マジでイキガミ届かないかなコイツに・・・
死んで欲しい。
懇意(上辺)だったメガネすらもかなしまねぇよ、きめぇ。
93 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/10/07(火) 15:35:09 ID:M05GZTBS0
女性は愛に飢えていた・・・愛を求めていた。
「私と同じ様に、愛に飢えている、愛を求めている人は他にも大勢いるんではないだろうか?」
そう考え、女性は愛に纏わる名を名乗り、
愛というのがどんなものなのかは今一歩自分にも分からない。
だから手探りで、自分が立てた所謂「自スレ」にレスをくれた人には精一杯誠心誠意込めてレスを返した。
ある日、女性に『逝紙(イキガミ)』が届いた。
しばし葛藤した後考えた…結局自分は誰にも愛を与えてやれなかったし、愛を貰えなかった…と。
そして、最後の一日に突き刺さる醜い現実・・・
「結局ここでの文章での頑張りなんて、一つのアップロードに負けてしまう、帳消しにされてしまうんだもん・・・」
込みあがって来る虚無感。
女性は、愛を求めるのも与えるのも諦め『ありのままの自分』で終わろうと決意し、
発狂した様に埋め始めた。
「結局私はこの板に何を求めてたんだろう…この板から何が欲しかったんだろう…」
その時だった…一つのレスが付いた。
自傷行為とも言える自スレの埋めに対し「荒らしがいるぅw」という内容の軽いレスであったが、
その時の女性にとっては何よりの救いのレスであった。
「あはwこれも…一つの愛なのかな…」
女性は最後の最後に一つの愛の形を学び、
その上で「おまえらは上辺だけしか見ていない。」と悪態をつき、静かに息を引き取った。
94 :
シュウル ◆AK.69//weY :2008/10/08(水) 14:31:16 ID:mLrEY5l4P
ある日、某所に引っ越したばかりの一人の男に郵便物が届いた。
『おっさっそく何かきてる』
郵便物を開くとそれはイキガミだった。
『やばくね?まじで?何で俺?日頃の行い?新生活始まったばかりなのに・・・』開き直ったかのように全財産を銀行からおろし、1人繁華街へ・・・。
『最後くらい派手に死にたいぜ!!』
狂ったかのように酒を喰らうシュウル。心配して声をかけるキャバクラ嬢。『やべえ・・・初めてきたけど何しゃべっていいかわからない・・・』
続く
95 :
シュウル ◆AK.69//weY :2008/10/08(水) 17:17:31 ID:mLrEY5l4P
>>94 『どうしたの?明日死ぬかのような顔して〜もう(笑)飲もうよ!ねえ飲もう☆』何気ないキャバクラ嬢のその一言。
お金を置いて店をあとにするシュウル。街を彷徨い、公園に辿り着く。『そうだ!最後に親に電話しよう!何かありきたりだけどこれが一番だろう。でも何て話していいかな』考えているうちに寝てしまうシュウル。
続く
実は前にそこに住んでた住人に届いた逝き紙で
全財産使っちゃって後の祭りでピーヒャララ
なんてありきたりな展開は無いよね
97 :
シュウル ◆AK.69//weY :2008/10/08(水) 18:00:30 ID:mLrEY5l4P
〜逝き紙シュウル編打ち切りのお知らせ〜
日頃のご愛読ありがとうございます。今回、作者の体調不良で長期入院することになりましたので打ち切りが決定しました。
『逝き紙シュウル編』ファンの方々に多大なるご迷惑をおかけすることに謝罪致します。尚、作者からメッセージが編集部に届いているのでそれを掲載します。
2008年10月8日水曜日
ファンの皆様へ
大変私事で申し訳ないのですが・・・ネタバレにつき、ショックで体調を崩しましたので。誠に勝手ながら打ち切りをきめさせて頂きました。また体調が回復して皆さんに新しい作品を提供できる日がくると思うので、その日まで宜しくお願いします。
P.S (笑)
その逝き紙はシュウルでも前の住人でもなく
シュウルのネタに対して届いていたんだよ!
すまんwww
99 :
シュウル ◆AK.69//weY :2008/10/08(水) 18:08:27 ID:mLrEY5l4P
>>87 小ぱく館工作員のあなただけ\(^o^)/
101 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/10/11(土) 02:09:17 ID:ejsaUH3P0
>>83 ・・・大阪・・・
残り時間は・・・
俺は腕時計で時間を確認した。
しかし・・・手掛かりは、『住んでる市町村』と『年齢』
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「これだけで見付かったら奇跡だよな・・・」
想いだけで奇跡なんて起こる筈が無い・・・努力の上に成立するのが奇跡なんだから・・・
俺は苦笑いをした。
しかし、俺は諦めないぞ・・・
『行動する前に負けてどうすんの。信じないと奇跡は生まれないぞ』って俺に教えてくれたのは彼女だ・・・
会って彼女を苦しみから解放出来るわけじゃない・・・
・・・だけど、一言でいい・・・俺を救ってくれたお礼を言うんだ・・・
一瞬でもいい・・・俺があの子の太陽になるんだ・・・照らしてやるんだ・・・
102 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/10/11(土) 02:24:19 ID:ejsaUH3P0
>>101 ・・・
だが、奇跡は俺が思ってるよりも容易く起こった・・・
「この表札・・・間違い無い・・・」
しかし、どうしよう・・・見付かったのは良いが・・・
俺はメールで呼び出してみた・・・単刀直入に、簡潔に・・・
そして・・・
「・・・なんで・・・なんで?」
彼女には当然イキガミが届いた事は黙っている。
故に、驚きと喜びが入り混じった様な複雑な表情をしている。
当然の反応だ・・・完全にストーカー行為なんだから・・・
しかし、俺は、溢れる想いを抑えきれずに、彼女に嫌われるの覚悟で、彼女を強く抱きしめた・・・
103 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :2008/10/11(土) 02:28:07 ID:ejsaUH3P0
>>102 「ごめん・・・迷惑だった・・・よね?」
俺は赤面しながら、彼女の頭をナデナデしながら訪ねた。
「うぅん・・・ちょっと嬉しい・・・でもなんで?」
彼女は戸惑いながら聞いて来た。
当然だ・・・
包み隠さず話そう・・・俺の想いを・・・
今回は、ネタでも嘘でもない・・・
この子に、希望に満ちた新しい朝が来る為に・・・
残り時間・・・全て掛けて抱きしめてみせる・・・
そして、そして・・・、
言えなかった好きという言葉を・・・
104 :
まきひと ◆uoeCB.pYtA :
>>103 ・・・そして・・・
「ああ、そうだよな・・・」
自宅・・・俺は我に帰った。
「流石妄想狂の俺だよな・・・最後の一日まで妄想で終わりか・・・」
そう、彼女を助ける、救う、癒す、照らす、全ては彼の妄想であり、行動に等は移せる筈は無かったのだった・・・
どうせ無駄、助けられる筈無い、救える筈が無い、と、何時も通り諦め妄想に逃げていたのだった。
「・・・えっ、嘘・・・?もう時間かよ・・・」
そして死亡時間が訪れた・・・
「・・・まぁ・・・あの子にも、いや、誰にでも、期限の無いイキガミは届いてるんだし・・・」
彼は俯瞰した結論に辿り着いていた。
「だから・・・あの子も、何時かは・・・救われるだろ・・・」
こうして彼は、最後まであの小さな身体で傷を背負ってる少女の事を思い、安らかに旅立つのだった・・・。