【山田佳江】創文板の離島25【夢野さゆみ】

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164シンタ ◆JTQDbQUO4c
「ダークナイト」を見に行った。
ジョーカーはまるでハンニバル・レクターみたいなキャラで、あんまり笑わない。
徹底的に凶悪な人間性とバットマンを上回る頭脳を持ち、大衆を巧みにコントロールする。
怖いのは、市民はジョーカーを恐れるあまり、ジョーカーを憎むどころか言いなりになり、
バットマンを敵対視し始めるところだ。ジョーカーの腐った心が社会全体を侵食して行き、
最後には希望の光と言っていい正義の判事を、トューフェイスという悪の権化に変えてしまう。
ヒロインの女性もジョーカーに殺されるし、救いようのない話だ。
ジョーカーを殺すチャンスが何回もありながら、殺す勇気が持てないバットマンが情けない。
どうもあのバットマンの新シリーズは、今一つ好きになれない。
前作もそうだが、自分の師匠が実はテロリストなんて設定はどうもすっきりせず、
何が何だか頭が混乱し、散漫な印象しか残らない。今回も納得できない内容だった。
本当に絶賛できるバットマンは、90年に公開された一番最初の1作目だけだった。
見終わった後、ハンニバル・レクターのような恐ろしいジョーカーだけが印象に残り、
あんな人間が現実に存在したら本当に怖いなという身震いだけが残る映画だった。

>>159
見れない。