>>636 パニック障害と診断されたのは発症から3年後の事だった。
最初に異変を感じたのは地下鉄に乗っている時に
吐き気がして周りの目を考えたら吐けないし我慢してたら目眩が襲って来て倒れる寸前だった。
その時は40℃の熱があったんだけど車内はエアコンが効いていて自分が高熱を出している事に気が付かなかった。
そこで走行中の電車から「逃げられない…どうしよう…」って恐怖を感じたんだ。
電車が降りて外に出たら真夏だったから気温も高くて熱が出てたから倒れた。
それ以来、例えば結婚式の教会(式中は一切、外に出られない)やスーパーのレジで人に挟まれて並んでる時に
「逃げられない」と感じたら心臓がバクバクして胸が痛くなって気を失いそうになって
「このまま倒れて死んだら…」と、死に対する恐怖を感じるようになった。
それから心臓が悪いんだと思うようになって常に自分の体調を気にする(観察)ようになっていた。
体調が悪く何件、病院を回っただろうか…
最終的には内地の大学病院まで行って検査に検査を重ねても脳や心臓、肺や内臓にも全く異常は無く症状から原因を特定できなかった。(当時は医者自体がパニック障害を知らなかったと言う事情もあった)
続く…
>>636 続き…
症状は、時が流れると共に悪化し一人では一歩も外に出られないまでになっていた。
地下鉄、バス、コンビニ、銀行…
とりあえず人がたくさんいて閉鎖的な状況を避けるようになり仕事以外は引きこもっているような状況だった。
病気になる以前の自分と全くかけ離れてしまい別人になってしまった自分を友達や嫁、会社の人も戸惑っていた。
仕事も毎日上司が迎えに来てくれて外出も友達や嫁に必ず付き添ってもらってた。
地獄のような日々から一本の光が差したのは友人が今の主治医を紹介してくれた事。
その病院に行き症状を説明すると「これはパニック障害だね。3年も辛かっただろうに…」って言われて号泣した。
初めて自分の苦しみを理解してくれる人が現れたと思ってね。
絶対に僕が治すから一緒に頑張って行きましょう。って言葉が今でも忘れられない。
薬物療法や認知療法(パニック障害の発作は10分程度で収まり絶対に死ぬ事はないと認知させる療法)
を繰り返し少しずつ症状が改善して行った。
今では、病気になる以前の状態まで回復し自分がパニック障害だった事すら忘れかけている。
この病気になって良かったとは思えないけど得た物もたくさんあった。
この病気の苦しさを知っているだけに誰にもパニック障害になって欲しく無い。
どんなに精神的異常者とか基地外と言われてもね。
おやすみ。