1 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :
またか
3 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 15:52:11 ID:XJeGEPmA0
世界が海と陸、2つに分かれていた頃・・・。
『神の紋を持った固定』がこの世を救ったと言う。
その者には『神の紋』と言われる紋章が体に刻まれていたと言う。
後にその紋章は世界で何かあることに人々の前に現れた。
誰かの体に刻まれて・・・。
1つの紋章は6つの力を宿した6つの紋章になったという。
そして後に紋章はお印と呼ばれお印を持った者は
『神固定』と呼ばれるようになった
まきぐそ死ね!
5 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 15:53:06 ID:XJeGEPmA0
ここは、『2ちゃんねる』といわれる世界。
ここでは、昔から神話が伝えられ、神の像がどの村・町にも存在する。
そしてどの人々も『神固定』と呼ばれる神の力を宿した人々になりたがった。
マジで 投げ出す 5秒前
M N 5
7 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 15:56:07 ID:XJeGEPmA0
紋章の能力は6つ。
『火』・『水』・『木』・『土』・『風』・『雷』に分かれ、
それぞれの紋を持つ者には『虹色神像』と呼ばれるものが
産まれたときから付いているのだった。
感化されるのはいいが不完全燃焼に終わるよな
9 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 15:59:49 ID:XJeGEPmA0
そして『ここ』に、その力を持って産まれた者が1人いる。
名を『ふぅたん』と言う。
ふぅたんはとても心優しい子だ。
人を傷つけることを嫌い、 ましてや人が虐められて居ようものなら身を挺してでも守ろうとする。
彼女は女である、なのに『神固定』に選ばれたことが
自己紹介町の男集の怒りを買ってよく虐められり、「悪戯」されたりした。
そしてふぅたんの紋の力は、『水』
全てに安らぎを与え癒す力・・・。
ふぅたんは小さいときから力をそのように使ってきた。
はちぞう>>>>まきひと
11 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 16:06:11 ID:XJeGEPmA0
そんなふぅたんには弟が1人。
名前は『工藤はちぞう』と言う。
工藤はちぞうは活発な子でとても剣技が得意だ。
剣を自由自在に扱い、いつもふぅたんの手伝いをしてきた。
「2ちゃんねる」には、昔から魔物がいる。
『行殺軍団』と言う悪の組織が束ねる魔物だ。
それらから村・町を守るのが『神固定』たちの仕事なのだ。
魔物と言ってもふつうの魔物ではない。
ここに出てくる魔物は『機械』等・・・・。
機会は人を襲い、そして命を奪ってきた。
その機械に立ち向かえるのは『神固定』だけなのだった。
しかしふぅたんは、機械を破壊することさえも嫌がっていた。
壊したとき、壊す前は絶対に『ごめんなさい・・・ごめんね・・・』と言っているほどだ。
今夜のオナネタはふぅたんまで読んだ
13 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 16:13:53 ID:XJeGEPmA0
「はちぞう、今日は『水の祠』に行くけどはちぞうも来る?」
ふぅたんは自分の家の2階にいるはちぞうに話し掛けた。
「えぇ?行くのか?ちょっちょっと待って!俺も行く!」
はちぞうは上でバタバタと何かの準備をして降りてきた。
「おまたせ。行こう!」
「はちぞう。もっと慎重に動かないと・・・。お気に入りの剣はいらないのかな?」
ふぅたんはニコッと笑ってはちぞうの頭をポンとさすって言った。
夢占いでは剣=チンコを暗示してるって何かで読んだ
15 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 16:19:23 ID:XJeGEPmA0
「あっ、取ってくる!」
はちぞうは慌てて自分の部屋にある剣を取りに行った。
その間ふぅたんはある写真に、
「行って来ますね。父上・母上・・・」
と言って優しい目で写真を見ていた。
16 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 16:25:37 ID:XJeGEPmA0
ふぅたんとはちぞうの母親と父親は2人が幼い頃に『行殺軍団』のせいで亡くなっている。
その時、ふぅたんとはちぞうを庇って両親を殺した者の姿は今でも目に焼きついている・・・
だが、ふぅたんは時々不可解に思う事がある・・・
「何故自分達は見逃されたのだろう?」と・・・
うろ覚えなのだが、
「ガキどもも殺して良いっしょ???俺は血が見たいんですよ!!!!」
と凶暴な男が上官風の者に尋ねた際に「…子供を殺せとは命令されて無い・・・」
等のやり取りがされていた。
ふぅたんの日課は出かける前にこうやって写真に挨拶することだ。
「おまたせえ〜。」
はちぞうは出かける前にもうふらふらになっている。
「クスクス、それじゃ行こうか。」
ふぅたんはそう言って自分の武器と荷物を持って扉を開けた。
「はちぞう、今日はシャワーでイクけどはちぞうも来る?」
ふぅたんは自分の家の2階にいるはちぞうに話し掛けた。
「えぇ?イクのか?ちょっちょっと待って!俺もイク!」
はちぞうは上でバタバタとオナホールの準備をして降りてきた。
「おまたせ。イこう!」
「はちぞう。もっと慎重に動かないと・・・すぐ出ちゃうよ。お気に入りの虹エロ雑誌はいらないのかな?」
ふぅたんはニコッと笑ってはちぞうの下半身をさすって言った。
「あっ、取ってくる!」
はちぞうは慌てて自分の部屋にある等身大フィギュアを取りに行った。
その間ふぅたんはある写真に、
「父上・母上のセクロス写真キンモー☆」
と言って優しい目で写真を見ていた。
19 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 16:35:21 ID:XJeGEPmA0
この世界には町は6つ村が町に隣接して6つある。
格町にはそれぞれ『祠』がある。
それぞれの祠の名は、
『炎の祠』・『水の祠』・『土の祠』
『雷の祠』・『緑の祠』・『風の祠』と言う。
あと2つ砂漠にある『太陽の祠』と
湖にある『月の祠』の2つはなぜか町にはなく自然の中にあった。
20 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 16:41:04 ID:XJeGEPmA0
「水の祠にいっつも行ってるけどふぅたんは何しにあそこに行くんだ?」
いつも聞かないようなことをはちぞうに聞かれたふぅたんは少しビックリしていた。
「ん?あぁ、あそこには『惹かれる何か』があるんだよ。
それがなんなのか探しに行ってるってとこかな・・・」
はちぞうの顔を優しい表情で見てふぅたんは言った。
「ふぅ〜ん。」
はちぞうはいまいち分からないという表情でふぅたんの顔を見た。
「そのうち何なのか教えてあげるよ・・・。」
ふぅたんはクスクス笑って言った。
ふぅたんとはちぞうの母親と父親は2人が幼い頃に『セクロスによる過労』のせいで亡くなっている。
その時、ふぅたんとはちぞうがいる前で両親がした最後のセクロスの姿は今でも目に焼きついている・・・
だが、ふぅたんは時々不可解に思う事がある・・・
「何故自分達は見逃されたのだろう?」と・・・
うろ覚えなのだが、
「ガキどももセクロスで気持ち良いっしょ???俺は顔射したいんですよ!!!!」
と凶暴な下半身の男がディレクター風の者に尋ねた際に「…未成年はまずいだろ・・・」
等のやり取りがされていた。
ふぅたんの日課は出かける前にこうやって写真にキンモー☆することだ。
「おまたせえ〜。」
はちぞうは出かける前にもうぷらぷらに萎えている。
「クスクス、それじゃ行こうか。」
ふぅたんはそう言って自分のバイブと荷物を持って扉を開けた。
22 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 16:49:59 ID:XJeGEPmA0
町を歩いていると近所の不良少年『30』と『信長のやぼんぬ』がこっちに向かって来た。
「よぉはちぞう、今日もふぅたんにべったりだなぁ〜?このシスコン野郎!」
この近所の少年たちは、性格が悪く虐めっ子なので有名だ。
「あぁ?今なんて言いやがった?もう一回言ってみろお!」
『シスコン』この言葉ははちぞうには禁句だ。
言ったら最後、言った人たちをボコボコにしたことが何回かある。
この世界には町は6つ村が町に隣接して6つある。
各町にはそれぞれ『祠』という系列のホテルがある。
それぞれのホテルの名は、
『炎の祠』・『水の祠』・『土の祠』
『雷の祠』・『緑の祠』・『風の祠』と言う。
あと2つ砂漠にある『太陽の祠』と
湖にある『月の祠』の2つはなぜか町にはなく自然の中にあった。
不倫関係など人に言えないセクロスはここでしろという事だろう。
>>21 顔射したいんですよ!!!にワロタwwwwwwww
飽きてきた。誰か続きやってよ
27 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 16:54:24 ID:XJeGEPmA0
「アハハハ、キレやがったぜ?もう一回言ってやるよ!
このシスコン野朗!!」
少年たちは笑いながら言った。
『ブオンッ』少年たちの横に何かが通った。
「ぶった切ってやる!!てめぇらぁぁぁぁ!!」
はちぞうがそう言った瞬間、もうその場には、はちぞうはいなかった。
「はちぞう!駄目だよ!!」
ふぅたんは止めようとするが、はちぞうは我を忘れていた。
「関西連合流:龍派連波・・・!!!!」
はちぞうが極めた剣技はいくつかあり、
『関西連合流』はその中で1番強い種類の流派だ。
町を歩いていると近所の不良少年『30』と『信長のやぼんぬ』がこっちに向かって来た。
「よぉはちぞう、今日もふぅたんに精子がべったりだなぁ〜?この近親相姦野郎!」
この近所の少年たちは、性癖が悪く飛ばしっ子なので有名だ。
「あぁ?今何cm飛ばしやがった?もう一回飛ばしてみろお!」
『近親相姦』この言葉ははちぞうには禁句だ。
言ったら最後、下半身をパンパンにしたことが何回もある。
「アハハハ、興奮しやがったぜ?もう一回言ってやるよ!
この早漏野朗!!」
少年たちは笑いながら言った。
『ウホッッ』少年たちの横に何かのフラグが立った。
「チンコぶった切ってやる!!てめぇらぁぁぁぁ!!」
はちぞうがそう言った瞬間、もうその場には、はちぞうはいなかった。
「はちぞう!駄目だよ!!」
ふぅたんは止めようとするが、はちぞうは我を忘れて下半身を弄っていた。
「関西連合流:龍派連波・・・!!!!」
はちぞうが極めたオナ技はいくつかあり、
『関西連合流』はその中で1番激しい種類のオナニーだ。
30 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 17:09:34 ID:XJeGEPmA0
『ゴオゥン』と凄まじい音が少年たちに襲い掛かったその時、
「はちぞう。止めて!!!!!」
ふぅたんは少年たちを庇うように立ちふさがり、はちぞうの技を止めた。
「ふぅたん!?」
はちぞうは正気を取り戻しふぅたんに駆け寄った。
「大丈夫か?ふぅたん。大変だ、血が・・・。」
はちぞうが立てひざ付いてふぅたんを心配してオロオロしていたその時、
『パンッ』強烈な平手打ちがはちぞうの頬を打った。
『ドピュウゥン』と凄まじい音が少年たちに襲い掛かったその時、
「はちぞう。止めて!!!!!」
ふぅたんは少年たちを庇うように立ちふさがり、はちぞうの技を受け止めた。
「ふぅたん!?」
はちぞうは正気を取り戻しふぅたんに駆け寄った。
「大丈夫か?ふぅたん。あっ!!大変だ、カウパーが・・・。」
はちぞうが立てひざ付いてチンコを心配して一人でうずくまってオロオロしていたその時、
『パンッ』強烈な平手打ちがはちぞうの頬を打った。
32 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 17:13:34 ID:XJeGEPmA0
「はちぞう!人を、人を傷つけようとするなんて・・・。」
ふぅたんの嫌いなのは無益な殺生、無益な喧嘩等の争いごと。
それを自分の弟がしようとしたのが許せないらしい。
「ごめん、つい我を忘れてて・・・。」
『パンッ』再び強烈な平手打ちがはちぞうの頬を打った。
「私に謝るより先にこの子達に謝りなさい!!」
ふぅたんは口から血を吐きながら言った。
33 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 17:16:30 ID:XJeGEPmA0
「はい。ごめんなさい、これからむやみに攻撃しないようにします・・・。」
はちぞうはしゅんとして少年達に言ったが、
「ハン!最後まで攻撃しないで謝るなんて、お前本当に『神固定』の弟か?
バッカ見てぇ〜。行こうぜ〜!!」
少年たちは、はちぞうの反省を無下にして去っていった。
「はちぞう!人に、人にかけようとするなんて・・・。」
ふぅたんの嫌いなのは無益な殺精子、無益なオナニーの争いごと。
それを自分の弟がしようとしたのが許せないらしい。
「ごめん、近親相姦なんて興奮するじゃないか・・・。」
『パンッ』再び強烈な平手打ちがはちぞうの頬を打った。
「私に謝るより先にこのまき散らかされた精子達に謝りなさい!!」
ふぅたんは口からヨダレをすすりながら言った。
「はい。ごめんなさい、これからむやみに興奮しないようにします・・・。」
はちぞうはしゅんとしたチンコで精子達に言ったが、
「ハン!卵子まで到達しないでまきちらかされるなんて、お前本当に『神固定』の弟か?
バッカ見てぇ〜。行こうぜ〜!!」
精子たちは、はちぞうの反省を無下にして蒸発していった。
36 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 17:20:18 ID:XJeGEPmA0
「ふぅたん、大丈夫・・・?あの技は一番強いやつだから・・・。」
「ん?大丈夫だよ。『神固定』は、強いからね・・・。」
『少し悲しそう』に笑って返したふぅたんの傷はもう塞がり掛けていた。
「ね?私は・・・どんなに傷付いても、こうやって治癒出来るんだから・・・」
ふぅたんは寂しげにはちぞうにそう言った。
「(ふぅたん・・・)」
「さて、水の祠に行こう!」
ふぅたんは、はちぞうの肩をポンッと叩いて立ち上がり先に歩いていった。
「うん・・・そうだね。」
はちぞうもそのあとを追って歩き始めた。
>>36 「チンコたん、大丈夫・・・?あの技は一番出るやつだから・・・。」
「ん?大丈夫だよ。『性欲だけ』は、強いからね・・・。」
『少し悲しそう』に震えて返したチンコの萎えはもう直り掛けていた。
「ね?私は・・・どんなに出しても、こうやってビンビンに出来るんだから・・・」
チンコは寂しげにはちぞうにそう勃起した。
「(チンコたん・・・)」
「さて、水の祠に行こう!」
チンコは、はちぞうの陰毛を一本プチッと抜いて立ち上がり先に向かって勃起していった。
「うん・・・そうだね。」
はちぞうもそのあとを追って歩き始めた。
38 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 17:28:29 ID:XJeGEPmA0
【第二話 水の祠のhigher 】 に続く・・・(のか?)
今までの伏線(自分用まとめです、気にしないで下さい)
>>16>>「何故自分達は見逃されたのだろう?」と・・・
>>19>>湖にある『月の祠』の2つはなぜか町にはなく自然の中にあった。
>>20>>あそこには『惹かれる何か』があるんだよ。
>>36>>『少し悲しそう』に笑って返したふぅたんの傷はもう塞がり掛けていた。
>>「ね?私は・・・どんなに傷付いても、こうやって治癒出来るんだから・・・」
>>ふぅたんは寂しげにはちぞうにそう言った。
こんなに回収出来るかよ!!!
てか、『職人名無し』さん、マジでありがとうございました。
正直投下途中に笑い堪えるので必死でしたわw。
お陰様でシリアス(?)なストーリーが旨く調和されたし、
ROMから見ても、中々良いスレが構成されたと思います。
お疲れ様でした。
乙
41 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 17:49:49 ID:XJeGEPmA0
42 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 18:27:32 ID:XJeGEPmA0
【 第二話 水の祠のhigher 】
43 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 18:29:26 ID:XJeGEPmA0
数十分後・・・・。
祠の中に入って神殿に行くと、
そこには、オコジョのような動物が動いていた。
「なぁ、ふぅたん。あれ何?いつもいないようなのがいるぞ・・・?」
44 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 18:33:28 ID:XJeGEPmA0
はちぞうが指を指した先には確かに変な生き物が居た。
「本当だ・・・。」
その瞬間『パァァ』とふぅたんの手の甲にある『神固定』の御印が光りだした。
ふぅたんがその生き物に近ずくにつれてその光は増していった。
「パフゥ〜、ポフゥ〜」
その生き物は変な鳴き声だ。
目の色はふぅたんと同じ綺麗な海のように深い青。
体の色はきらきらと光を反射している白色だ。
それに、首から何かをぶら下げている。
\ びゅぶぷぉぉぉぉおおう!! /
ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;){}(;;., illi )
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
/ 'ー/⌒ヽ, __.. | | __ r ⌒\ー、_っ. ヽ
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|ヽ。,,_ <介> <介> .<イト> <介> <介> <介> .,_,,。ィ|
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ヽ_ ヽ。,,_ _,,。ィ __ノ ノ
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ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
 ̄ .ヽ、__./ . ̄
>>44 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノヽ
● ( illi ..;;){}(;;., illi) パフゥ〜、ポフゥ〜
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
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47 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:03:39 ID:XJeGEPmA0
「これは・・・。」
ふぅたんがそっと手の上にその生き物を乗せた。
「これは、私が持っている『水宝石(すいほうせき)』と同じ・・・?」
そっと手にその石を触ろうとすると謎の生き物は威嚇し始めた。
「ん?触らせてくれないのね?
それじゃぁ、君に聞くけど君は一体誰なの?」
ふぅたんは動物に語りかけるのが得意だ。
>>47 \ びゅぶぽっ!?びゅぶぷぉぉおおう!! /
ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
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ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
 ̄ .ヽ、__./ . ̄
49 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:08:28 ID:XJeGEPmA0
言っていることは、わからないけど動物に話しかけることを好んでいる。
それと同じようにこの生き物にも話しかけた。
すると・・・。
[我が名は、『higher(はいやー)』。『神固定』の力となる者だ。]
その生き物は、ふぅたんの心に語りかけてきた。
[ハイヤー・・・?君は、私に何をするの?]
ふぅたんは聞いた。
>>49 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[我が名は、『higher(はいやー)』。『神固定』の力となる者だ。]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
/ 'ー/⌒ヽ, __.. | | __ r ⌒\ー、_っ. ヽ
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/(( ( ) i ・∵∴. j ∴∵. ノ、( ) ),) |
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(_ イ へ .へ ト 、_ノ\ )
ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
 ̄ .ヽ、__./ . ̄
51 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:16:45 ID:XJeGEPmA0
[私は、あなたの武器になり盾となる。あなたの能力を完全に使えよう。]
ふぅたんはハイヤーの言っていることが本当だと、なぜか思った。
「あなたは、一体何者?」
もう一度確認のためにハイヤーに問う。
[私は『最初の神固定』から受け継がれし者。水の御神精。]
御神精とは神が『神固定』に授けたと言われている妖精のことである。
「えっ・・・。御神精・・・。」
[そうだ、私は『最初の神固定』が死すときに姿を消した。
そして、新たな『神固定』の私を使えるものが来るのを待っていたのだ。]
ハイヤーの体には水色のオーラがまとい始めていた。
「なぁ、ふぅたん・・・さっきから誰と喋ってるんだ?」
はちぞうは剣を磨きながら聞いてきた。
ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[私は、あなたの武器になり盾となる。あなたの能力を完全に使えよう。]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
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ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[私は『最初の神固定』から受け継がれし者。水の御神精。]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
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>>51 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[そうだ、私は『最初の神固定』が死すときに姿を消した。
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ そして、新たな『神固定』の私を使えるものが来るのを待っていたのだ。]
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
/ 'ー/⌒ヽ, __.. | | __ r ⌒\ー、_っ. ヽ
. /r~ OOO (:::人:::) OOO:ー、、. .|
/(( ( ) i ・∵∴. j ∴∵. ノ、( ) ),) |
. / =、', ( 人___,..-ー~ー-...,,__ノ ヽ) /= ´ " :|i
j 'ーー´ニ 二二二二二二二二二 ニ'ーー'~ . l|
|ヽ。,,_ <介> <介> .<イト> <介> <介> <介> .,_,,。ィ|
| ~~"""''''''''ー―-―---゛-"-――-―'''''''"""~~ : :|
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..,。-―| ::|ー。、
ヽ_ ヽ。,,_ _,,。ィ __ノ ノ
/ ~~"""''''''''ー―----―--―---――''''''''''"""~~ \
(_ イ へ .へ ト 、_ノ\ )
ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
 ̄ .ヽ、__./ . ̄
55 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:20:08 ID:XJeGEPmA0
「ん?この子とだよ。」
約20cmほどの体のハイヤーを見せてふぅたんは笑った。
「それと喋ってるの!?」
はちぞうは当然ビックリした、そして心の中で、
『ふぅたんの頭がやばい・・・』
と思った。
56 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:25:20 ID:XJeGEPmA0
[まきひと・・・?]
ハイヤーは工藤を見て急に驚愕し、そう呟いた
[えっ、まきひと・・・?]
ふぅたんはキョトンした顔で尋ねた
[いや、私の勘違いだった・・・気にするな・・・]
[しかし、何故だ・・・何故私はこの小僧を見てまきひとを思い出したのだ・・・まさか・・・]
57 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:28:41 ID:XJeGEPmA0
「所でハイヤー。君の使い方を教えてくれない?
そうじゃないと君はただのペットだよ・・・。」
ふぅたんは機械を倒す為にいつも大変苦労していた。
しかし、ハイヤーが来た事で倒しにくかった機械を『苦しめず』に、
倒すことが出来ると思ったのだ。
[いいだろう。しかし、私の使い方は簡単だ。
きっと戦闘になったら無意識に使える事だろう。]
ハイヤーはそういうとぴょんと手の平から飛び降りて
外へふぅたんとはちぞうを誘導していった。
58 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:30:10 ID:XJeGEPmA0
【 第三話 ふぅたんの力 】
59 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:35:27 ID:XJeGEPmA0
祠から町の外に出たハイヤーと2人は、
そこには行殺軍団の数匹の機械の群れが出来ているのを見つけた。
その機械たちは町の外壁を壊そうとしている。
外壁は機械の力では壊れないが4匹くらいではちょっと危ない。
元々今狙われているところは、ひびがはいっているので、
集団で攻撃を受けたら攻撃が防げず町が機械に襲われる。
「あははは、私が作った新型は凄い性能を発揮してるわ」
「詩音、今回の任務はあくまでも新型の性能テスト≠セぞ?」
優男で堅物っぽい男がそう言った。
「分かってるわよ特厨非FAN、でもさ・・・町一つぐらい壊さないと性能テストも糞も無いでしょ!?」
詩音と呼ばれたオカマ風の男はそう言って、遠隔装置を押した。
60 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:38:12 ID:XJeGEPmA0
「あっあれは!」
はちぞうは剣を構えた。
「はちぞう、私に任せて下がっていて!はちぞうには危険すぎる・・・。」
そう言ってふぅたんは水の力を使って宙に浮いて滑って行った。
ハイヤーもふぅたんの肩に乗って機械の群れに向かった。
61 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:42:30 ID:XJeGEPmA0
「チッ、『神固定』じゃないけりゃ危ないってのか!
俺だって・・・俺だってアシスト位出来るのに・・・!」
はちぞうはいつも機械と戦うときに
自分を信頼して戦いに参戦させてくれたふぅたんが、
「今日は危ないから」と言って置いて行ったのがとても気に食わなかった。
それは、ふぅたんも何か『嫌な予感』がしていたからだ・・・
「ハイヤー!合体よ!!」
ふぅたんの口が勝手に動いた。
御神精は、『神固定』と合体することによって、
いつもより強く固い鎧ととても鋭い武器と化す。
『イィィ』
何かがなる音がした
62 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:47:16 ID:XJeGEPmA0
するとハイヤーの体がメコメコと形を変えふぅたんの体と一体化した。
「これは・・・。」
[考えているヒマはないぞ。
もう機械はこっちに向かって攻撃してきている。]
ハイヤーの使い方を脳が体に伝える。
機械のミサイルがこっちに向かってくる。
「ハイヤー!甲化!!!!」
ふぅたんは叫んだ右手を前に出して力を入れるとそこから
『ブゥオン』
と何か甲羅のような感じだが六角形に穴の開いた半透明のものが出てきた。
63 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:51:10 ID:XJeGEPmA0
それに当たったミサイルは、
『ドォン』
と言って爆発した。
その爆煙を利用としてふぅたんは機械の心臓部の核(コア)を
水の両刃剣『ウォータークロード』で破壊した。
機械は崩れ破片が残った。
他の三体は、同時に攻撃して来たので
ガード出来ないと思ったふぅたんはヒラリヒラリと攻撃をかわし、
次々にコアを破壊して行った。
64 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 19:55:06 ID:XJeGEPmA0
「あららー新型ちゃん、全滅みたいですよ」
気楽そうな偵察員は詩音にそう報告した
「ぜ、全滅・・・?そんな・・・嘘でしょ、ちぇすたー・・・貴方の報告が間違ってるのよ!!」
詩音は狂乱してちぇすたーと呼ばれた部下にそう言った。
「落ち着け詩音・・・ちぇすたーが報告を間違える筈は無いだろ…
侮っていたんだ我々は、色んな意味でな。一旦退却するぞ。」
非FANは詩音を厳しく諭した。
「わ、分かったわよ…あの小便臭い娘…私の可愛い機械達を…絶対許さないわ…」
65 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 20:00:02 ID:XJeGEPmA0
「ごめんなさい。機械たち…。」
ふぅたんは謝って破片をたたずんで見続けた。
[早く分裂しろ。慣れない体で合体状態が続くのはキツイぞ]
ハイヤーは最初の頃に比べ、喋り方が現在のきつい喋り方に近づいた。
「あっわかったよ。分裂!!」
するとふぅたんが体からニュゥ〜っと形を変え元の形に戻った。
66 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 20:05:24 ID:XJeGEPmA0
「さて、ハイヤー君の事を詳しく教えてくれるかな?」
ふぅたんは、はちぞうの方に歩きながら肩に乗っているハイヤーに言った。
[わかった。しかし、ふぅたんの家に行ってから話そう。]
ハイヤーは前を見ながら静かに落ち着いていった。
「わかった。」
ふぅたんは、はちぞうに手を振りながら了承した。
「はちぞう。お待たせ。機械に狙われてないよね?
怪我もしてないみたいだし帰ろうか!」
ふぅたんは、はちぞうに微笑みかけて言ったが、
はちぞうはふてくされたままだった。
67 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 20:07:24 ID:XJeGEPmA0
「はちぞう。今日は、ごめんね?
いつもなら一緒に戦っているのに・・・、
でもこれからは、はちぞうが怪我をしない為にも
戦いに参加しないで欲しいの・・・。」
ふぅたんはちょっと苦しそうに言って先に行ってるからと言って歩いて行ったが、
そのとき町の中に入って数十m行った所で急にふぅたんは
『バタッ』と倒れてしまった・・・。
68 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 20:08:52 ID:XJeGEPmA0
【第四話 ふぅたんの死 神固定まきひと はちぞうの決意、はちぞうの剣】
69 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 21:04:08 ID:XJeGEPmA0
「ふぅたん!!ふぅたんー!!!!」
はちぞうは慌ててふぅたんに走りよってふぅたんの顔を持ち上げた。
すると・・・息をしていない。
「ハイヤー!お前、ふぅたんになにをした!!!」
はちぞうはハイヤーに剣を向けた。
だが、ハイヤーはヒョイっと剣に乗り
[そんなことをする暇があるならこいつを運んでやれ。]
と言った。
ハイヤーの声が初めてはちぞうに伝わった瞬間だった。
70 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 21:07:31 ID:XJeGEPmA0
ふぅたんの弟であるはちぞうも少しだけ術が使える。
『工藤家』は代々魔術師の一族として栄えて来たからだ。
「アロワ・アロオ・アロロウ・・・。アロワ・アロズ・アロウロ・・・ワロス…。」
はちぞうの唱えた怪しげな言葉。これは魔術語である。
魔術を使うに当たってとても大切なものだ。
はちぞうが唱えていくうちにふぅたんの身体は宙に浮き、
そして家の方向へ浮きながら進んでいった。
「アロウロ・・・。召喚獣:クロサメ!」
はちぞうが召喚できる召喚獣2匹の一匹。クロサメ・・・。
音速と水を齎す召喚中だ。
「家へ向かえ!クロサメ!」
クロサメは、はちぞうの指示どうりはちぞうの体の横にくっついて家へ向かった。
ハイヤーもはちぞうの肩に乗って家へ向かった。
71 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 21:09:54 ID:XJeGEPmA0
同じ頃、行殺軍団本部・・・
「また失敗したのか詩音・・・腐った蜜柑は不要だ・・・消えろ・・・」
「こ、小麦様・・・もう一度だけチャンスを・・・チャンスをぉぉ!!」
そう叫び、詩音はこの世から抹消された
「(あーあ、何回見ても胸糞悪いねー・・・)」
ちぇすたーはその様子を楽観的に見物していた。
72 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 21:14:13 ID:XJeGEPmA0
「葵、みおとイテ殺を呼べ。次はあの二人を差し向ける。」
小麦は葵と言う名の部下にそう伝えた。
「小麦様。しかし・・・みおとイテ殺は・・・」
非FANが小麦にそう言った。
「非FAN、私に逆らうのか?行殺も、ちゅうも、私の機嫌一つで生死が決まるんだが?」
「くっ・・・分かりました・・・」
非FANは悔しそうに引き下がった。
73 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 21:19:40 ID:XJeGEPmA0
王室にやって来たみおとイテ殺。
「小麦様ー。俺こんなガキと組むなんて嫌ですよ?
聞いた話だと、相手は小娘一人なんでしょ?俺一人で十分ですって。」
みおは自信満々に小麦にそう言った。
「はぁ?アンタだってガキじゃん><」
イテ殺はそう言い返した。
「お前等、遠足じゃ無いんだぞ?小麦様の勅命には黙って従え。」
生粋の武人、『ジュラ10』と呼ばれる側近がそう言った。
みお&イテ殺「は〜い><」
74 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 21:27:15 ID:XJeGEPmA0
・・・別館・・・
「非FAN・・・すまない、私とちゅうと母上がこの館に幽閉されていなければ、
お前だって小麦なんかに従わずに済むのに・・・」
「いえ、私はあくまでも行殺閣下が小麦に従え≠ニ命を下されたので従ってるだけの話です故。
私が忠誠を誓うのはあくまでも貴方だけです。」
「非、迂闊な事は言うな・・・小麦の事だから何処に盗聴器を仕掛けている事か・・・」
行殺は周囲を伺い、非にそう言い諭した。
「失礼致しました・・・」
「それと、イテ殺も駆り出された様だな…本当に・・・すまない・・・」
75 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 21:32:40 ID:XJeGEPmA0
「はいはい、愉しい面会の時間は終わりですよ〜!!」
嬉々として入って来たのは、
「小麦一派(正確には現在、全権は小麦が握っているので全員が小麦一派所属では在るのだが、実質は行殺一派と小麦一派で分かれている)」
の666だ。
「ああ、分かっている。今戻る。」
非は行殺に一礼し、部屋を出ようとした。
「つーかさ、なんで今度の任務はイテ殺とみお見たいなガキなんだよぉ!?
俺を選んで欲しかったよなぁ非ちゃん!?血が、血が見てえんだよぉ!!!!俺は!!!」
「・・・(コイツは、小麦への忠義は薄いから、後々利用価値が在るな・・・)」
76 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 21:45:00 ID:XJeGEPmA0
「ねぇねぇ、オヤツは何円までだろ?バナナはカウントされるの?」
出撃準備をしてるみおはイテ殺にそう尋ねた。
「はぁ?バナナはカウントされないに決まってるでしょ><馬鹿ぁw」
イテ殺は少し怒ってそう返した。
「やっぱそうだよな!!てか、お前生理用品持って行った方が良いぞ?」
「アホォ!!そんなに長引くと思ってるの?
小娘一人ぐらい、次の生理までには倒して見せるってば!!」
77 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 21:46:51 ID:XJeGEPmA0
家についてふぅたんをベットに横にさせた。
それまでしていなかった息もし始めているみたいだ。
「よかった。死んだわけじゃ無かったのか・・・。」
はちぞうは、一度に2つの術を発動させたことがなかったのでヘロヘロになってしまった。
[はちぞう、君は私の声が聞こえているね?]
ハイヤーは剣に乗って話しかけた。
「ん?うん。聞こえてる・・・。っておわぁぁ!
いたちが、ハイヤーが喋ってる!!」
ついはちぞうは大きな声を出してしまった。
78 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 21:52:37 ID:XJeGEPmA0
そのときポムッとハイヤーの手がはちぞうの口をふさいだ。
[大きな声を出すとふぅたんが目を覚ましてしまう。静かにしろ!]
ハイヤーは、はちぞうを叱った。
「あっ・ごめん・・・。」
はちぞうはモゴモゴと謝った。
「んで?なんでふぅたんは倒れたんだ・・・?」
一番聞きたかったことを思い切って一発目に聞いてみた。
[それは、御神精との合体のしすぎだな。]
「合体の、しすぎ・・・?」
はちぞうは、繰り返して聞いた。
[そうだ。慣れていない体で合体時間が長時間続いたため
体力と精神力をつかいすぎたのであろう。]
ため息に似たものをつきながら、ハイヤーは答えた。
79 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 22:16:06 ID:XJeGEPmA0
「合体のしすぎ・・・。」
繰り返してはちぞうはつぶやく。
[ そう、長時間の戦いは使用者に多大な疲労を齎すのだ。
ふぅたんが息をしていなかったのは生命が消えたのではない。
呼吸する体力すら残っていなかったのだろう。]
「そっか。よかった、生きてるんだね?」
[その通りだ]
ハイヤーははちぞうに説明し、
はちぞうはそれを理解して緊張が解かれたようにクタァ〜っと寝転がった。
80 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 22:18:47 ID:XJeGEPmA0
同じ頃・・・
「ったく、あのシスコンにも困ったもんだよな、信長?」
虐めっ子グループの30がガムを噛みながら信長にそう尋ねる。
「全くっすねwサーセンw」
81 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 22:20:57 ID:XJeGEPmA0
「この町に間違いないんだね、みお?」
町の入り口に入って来たイテ殺がそう尋ねる。
「ああ、ちぇすたーさんが書いた地図の通りだから間違いないんだろ。
ただ、何処の家かはわかんねぇな。」
みおはちぇすたーから書いて貰ったメモを読み直してそう返した。
「そう・・・じゃあ一個一個お邪魔する?
あ、あそこにいる男の子達に聞いてみょっか。」
82 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/17(金) 22:31:22 ID:XJeGEPmA0
「ねぇねぇ、君たちぃ。」
イテ殺は30と信長に近寄り、声を掛けた。
「あぁ?」
30はイテ殺の方を振り向く。
「えっと・・・ふうたん?って子の自宅知らない?」
「はぁ?知ってても教えねえよ、ハゲがw」
信長はそう答えたが、
その時、30の身体に衝撃が走った
「(な、なんて可愛い子なんだ!!)・・・知ってる、知ってるよ!!僕が案内してあげるよ。」
30はそう言ってイテ殺の手を引っ張った。
「さ、30さん・・・硬派じゃ無いっす・・・」
83 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 21:49:31 ID:FyZR7/hS0
[今度は私からの質問だ。はちぞう、君はこの剣を何故使っているのだ?
これは、ふぅたんが使う物のはずだが?]
ハイヤーは、ジッとはちぞうを見つめて質問をした。
はちぞうはムクッと起き上がってハイヤーを見つめた。
「この剣は、水の祠の中で見つけたんだ。
岩に刺さってたのをまずふぅたんが引き抜こうとしたけど抜けなかった。
次に俺が抜こうとしたらスポッて抜けたんだ。」
はちぞうは、ファ〜っと大きな欠伸をしながら言った。
84 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 21:52:38 ID:FyZR7/hS0
[そうか、剣に選ばれたのは、はちぞうの方であったか。
もう1つ剣が刺さっていたであろう?
刀みたいなやつが・・・、あれはどうした?]
ハイヤーは、剣の上でモソモソと丸まって聞いた。
「ん?あぁ、あれならふぅたんが引き抜いた。
俺では抜けなかったからね。だから、ふぅたんが使ってるよ。」
はちぞうは、ハイヤーの姿をマジマジと眺めサラッと答えた。
[なっ!]
ハイヤーは今まで見せなかったようなビックリした表情で立ち上がった。
85 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 21:56:03 ID:FyZR7/hS0
[それは、本当なのか?剣の持ち主が2つとも違うというのは!!]
ハイヤーは慌てた表情で言った。
「違うよ?これは俺ので、刀はふぅたんのだ。」
はちぞうはキョトンとしている。
[そうか、それは不思議なことだ・・・。]
ハイヤーはかなり困っているみたいだ。
86 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 22:01:12 ID:FyZR7/hS0
「何かいけないことでもあるのか?」
はちぞうは一層キョトンとしている。
[あぁ、2本の剣は所有者が同じでなければならない・・・。
そして、2本の剣は『神固定』を所有者に選ぶ。
なのに違うと成るとはちぞう、君にも『神固定』の素質があるかも知れない・・・。]
ハイヤーはどうしていいやらという感じの表情でため息をついた。
〔だからか、だからコイツからは『アイツ』と同じオーラが・・・〕
87 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 22:07:00 ID:FyZR7/hS0
同じ頃・・・
「なんだこの偏狭の町は^^;時空転移の魔法失敗してるじゃん、あの馬鹿。」
「俺のみさとに馬鹿とか言うなよ、馬鹿な茶!!
場所の若干のズレは仕方無いだろ、んじゃ『目的のアレ』を探しますかね。」
自己紹介町外れの森で一人の青年と中年が何やら言い合っていた。
「なぁ、まきひと・・・その前に腹減ったから、そこの町で飯食わね?^^これから先どうせ非常食ばっかなんだろ?。」
「はぁ?だからお前はデブなんだよ、まあ良いけど、食欲満たしたら性欲満たしたくなったって俺を襲わないでくれよ。
淀の写真で抜いてくれ」
88 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 22:08:40 ID:FyZR7/hS0
【 第五話 みおの戦う理由 悲しき瞳のイテ殺 】
89 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 22:16:06 ID:FyZR7/hS0
「へー・・・イテ殺ちゃんって言うんだ・・・可愛い名前だね・・・ぼ、僕は30・・・よろしくね」
30はふぅたんの自宅への道案内の最中、デレデレしながらイテ殺と談話している。
「うん、漏れ・・・本当の名前は分からないんだけどね・・・」
「えっ?」
30が不思議そうな顔で返して来た。
90 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 22:19:06 ID:FyZR7/hS0
「イテ・・・そんな奴に余計な事はベラベラと喋るな!!」
みおが慌ててそう言った。
「えっ、別に良いじゃん?駄目なの・・・?もしかして嫉妬してるの?w」
「あ、アホォか、そんな屑にベラベラ教える必要は無いって事だ。
お前も、それ以上追求するなよ・・・?」
みおは物凄い形相で30にそう言った。
「は、はい・・・(な、なんかこの人怖い・・・)」
30はアッサリと引き下がった。
「さ、30さん・・・情け無いっす・・・」
91 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 22:24:40 ID:FyZR7/hS0
「さてと、食堂は何処かな〜?^^」
浮かれながら町を歩く中年。
その時、中年の身体に何か異変が起こった。
「・・・ま、まきひと・・・!?」
魚茶は急に叫んだ。
「ん?」
まきひとはキョトンとした顔で返した。
「向こうから、美少女の匂いがする・・・間違い無い!!俺様の美少女センサーがそう告げてる!!」
「・・・あっそ・・・で?
(帰ったら淀に報告してやる・・・ククク・・・」
92 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 22:29:16 ID:FyZR7/hS0
ムクッと寝ていたはずのふぅたんが目を覚まして起き上がった。
「あっふぅたん!目が覚めたんだね?」
はちぞうはベットの横まで歩いてふぅたんに異常がないか確かめた。
「大丈夫そうだね・・・良かった・・・。」
はちぞうは寝ぼけ眼のふぅたんに冷たい水を飲ませた。
「はちぞう、ありがとう・・・。」
ふぅたんは、眠そうな声でお礼を言った。
93 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 22:31:31 ID:FyZR7/hS0
〔・・・どうやら、姉弟の団欒は終わりの様だな・・・〕
ハイヤーがそう呟いた・・・
「えっ、ハイヤー・・・どうしたの?」
はちぞうが不思議そうな顔で尋ねる。
〔客人の様だ・・・それも、招かざるな・・・〕
94 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 22:34:27 ID:FyZR7/hS0
「おぃテメェ等、滞納してる借金何時返すんだよ?あ?」
それは、金融会社「何時もニコニコ名無し潜伏」の社員「ぇり」だった。
「ほ、本当に招かざる客だ・・・ハイヤー、どうしたら良い?」
はちぞうは困惑し、 ハイヤーに泣き付いた。
「こればっかりは・・・私にもどうしようも無い・・・」
95 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 22:37:37 ID:FyZR7/hS0
「ねぇねぇ、こっちもこの家に用が在るんだけど、後にしてくれないかなー?」
入り口前にやって来たイテ殺がぇりにそう言った。
「あ?ふざけんなよ小娘?こっちは生活が掛かってるんだぞ?それとも、お前が身体で〜」
最後まで言う前に、ぇりはこの世から亡き者となった
97 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 23:07:18 ID:FyZR7/hS0
「イテ殺に薄汚い手で触るなよ、雑魚が」
みおが隠し持っていた武器でぇりを抹消したのだ。
「みお!!殺す事・・・無かったじゃん・・・」
イテ殺は少し悲しそうにみおにそう言い諭した。
「ひ、ひぃぃぃ・・・」
30は腰が抜けている。部下の信長は「お、俺には関係ねぇ!!」と猛スピードで逃走した。
98 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 23:10:13 ID:FyZR7/hS0
「ごめんね・・・30・・・」
イテ殺は腰が抜けている30を見下ろしそう言い、みおと共に家の中に入った。
「ふぅたんさん・・・ですね・・・お命頂戴しに参りました。
そっちの男の子は、関係ないので、何処かに行ってくれると助かるのですが?」
イテ殺は淡々とそう伝えた。
99 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 23:14:01 ID:FyZR7/hS0
「なんだお前等!?ふざけんなよ!!ふぅたんは俺が守るんだよ!!」
はちぞうは慌てて剣を取り、構えた
〔まずいな・・・武将クラスが二人か・・・
おい、はちぞう、この二人は機械とは段違いだぞ?〕
ハイヤーは冷静にそう伝えた。
「ああ、見りゃなんとなく分かるよ・・・だけど、負けると分かってても戦わなきゃいけない時があるだろ?
それが男ってものだ!!」
はちぞうは全く物ともせず、そう豪語した。
〔ふ・・・そうだな・・・ふぅたんには私が最後の力を振り絞って防衛の魔法をを掛けて置く・・・
はちぞう、死ぬなよ・・・〕
100 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 23:19:31 ID:FyZR7/hS0
それから何分が経過しただろうか・・・もはや、はちぞうはそんな些細な事も考える余裕も無かった・・・
「ゲホッ・・・」
はちぞうは血反吐を吐いている・・・
「おいおい、もう降参しなよ?なんか俺等悪者みたいじゃん?ぎゃははw」
みおはニヤニヤしながら甚振り、あえて殺さず攻撃を続けている。
「みお、もう・・・楽にしてあげなよ・・・」
イテは「俺に一騎打ちでやらせてよ」と言って来たみおの気持ちを汲んで見届けている。
101 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 23:24:44 ID:FyZR7/hS0
「こっちだ・・・!!間違いないぞまきひと!!こっちから美少女臭がぁぁ!!」
魚茶は率先してまきひとを誘導している
「・・・お前、飯は・・・?」
その時、猛スピードで走って来た少年が魚茶に衝突した。
「なんだお前?殺すぞ、この世に男はいらんしな。」
魚茶は少年に対してそう睨んだが、反応する間もなく少年は物凄い形相で去って行った。
「なんだあの無礼な少年は・・・全く・・・最近の若い者は・・・」
魚茶はそう嘆いた。
「・・・つか、最近も何もここ未来だぞ・・・(ボソ」
102 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 23:30:48 ID:FyZR7/hS0
「もう辞めて!!!!ハイヤー・・・!!!早くこの防壁の魔法を解いてよ・・・
はちぞうが、はちぞうが・・・・っ!!!」
〔駄目だ・・・今防壁の魔法を解いても、向こうの女にお前が殺されて終わりだ・・・
いずれにしろ、はちぞうが殺されたら終わりだが・・・信じろ、お前の愛する弟は・・・
アイツの眼は、まだ諦めていない・・・『神固定』の眼だ・・・〕
「そんな・・・いや・・・はちぞう・・・はちぞう・・・!!」
イテ殺はそのやり取り(と言ってもハイヤーの声はイテ殺とみおには聞こえていないので実際には独り言)
を少し申し訳なさそうに見ている・・・
103 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 23:36:48 ID:FyZR7/hS0
「ねえねえ・・・素直に『僕の命だけは助けて下さい』って言いなよ?
僕等の目当てはふぅたんだから、君みたいな雑魚の生死はどうでも良いんだよ?」
みおは攻撃を緩め、そう挑発した。
「・・・だ・・・」
はちぞうは何かを呟いた
「はぁ???」
「俺は、昔から・・・『神固定』のふぅたんに対して劣等感を抱いてた・・・
ふぅたんが、機械を壊す時にごめんなさい言ってるのも知ってたし、
自分が神固定に選ばれて重荷を感じてる事も・・知ってた」
はちぞうは意識が残ってるのか無いのか謎だが、ぶつぶつ呟いてる。
「うん・・・で?」
みおは虚仮にした態度で返した。
104 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 23:40:52 ID:FyZR7/hS0
「だけど、俺はやっと気付いたんだ・・・
『神固定』ってのは選ばれて成るものじゃない・・・
大事な人を守りたいと思う気持ち・・・その心こそが、『神固定』なんだ・・・!!」
はちぞうはそう豪語した。
「ぎゃはははw何その三文芝居?くっさーw」
みおは嘲笑した。
その時だった・・・
「よく言ったぞ小僧、
『大事な人を守りたいと思う気持ち・・・その心が、神固定』俺もそう思うぜ?」
入り口から青年の声がした。
105 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 23:44:33 ID:FyZR7/hS0
【 第七話 魚茶とまきひと イテ殺と行殺 】
106 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/18(土) 23:45:51 ID:FyZR7/hS0
【 第六話 みおのプライド 魚茶とまきひと イテ殺と行殺 】
おーい。小説はちょっと小休止して、みさとスレいけよー
108 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 00:11:44 ID:w6McPf9O0
「うおぉぉぉぉ!!可愛子ちゃんが二人もいるぞ!!
やはり俺のセンサーに間違いは無かった・・・!!」
ふぅたんの家に上がり込んで来た中年は嬉々としてそう言った。
「何々、オッサン達、何?邪魔しないでくれる?」
みおは余裕全快でそう言った。
「おい、オッサンはこっちのアホだけだ、俺は『お兄さん』だ・・・馬鹿が!!」
魚茶と一括りにされたまきひとは激怒してそう言った。
「何・・・この人達・・・」
はちぞうは何が起こったのか、事態が把握出来ていない。
〔まきひと・・・!?何故、お前がここに・・・〕
ハイヤーは青年の姿を見て驚愕した。
はいはい
110 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 00:31:51 ID:w6McPf9O0
「ハイヤー・・・?おま、ハイヤーか・・・なんで鼬なんだよ?新たなプレイか」
まきひとはハイヤーの変わり果てた姿を見て嘲笑った。
〔だ、黙れ・・・それより、何故お前等がその姿でこの世界に・・・?〕
ハイヤーは少しあせって問いただした。
「ま、つもる話は後にして、弱い者虐めしてる奴等にお仕置きしなきゃな?^^」
魚茶はそう言った。
「弱い・・・だと?」
はちぞうはその台詞で気に障ったが、怒る気力も残っていなかった。
111 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 00:34:17 ID:w6McPf9O0
「何勝手に話進めてんの・・・?まあ、雑魚には飽きてたし、アンタ等が代わりに遊んでくれるんだね!!」
みおは嬉しそうに魚茶に飛び掛った。
「おうおう、若い子は元気だねー^^んじゃまきひと、そっちの美少女ちゃんは任せるけど、
くれぐれも遣りすぎるなよ?美少女は世界遺産だぞ!!」
魚茶はみおの攻撃を軽く捌き、まきひとにそう伝えた。
「ああはいはい・・・」
まきひとはめんどくさそうに答えた。
112 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 00:37:36 ID:w6McPf9O0
「えっ、嘘だろ・・・俺が・・・この俺の攻撃が・・・」
みおは魚茶に軽くあしらわれ、初めて感じた「恐怖」と言う感情に戸惑っていた。
「ふむふむ、太刀筋は中々だが・・・
君、まだ敗北経験が無いだろ・・・?それじゃ成長しないな〜^^
ここらで一回負けとくか?ん?」
魚茶は軽く手套でみおの武器を叩き落した。
「お、俺が・・・負ける・・・
母さん・・・なんで・・・俺は・・・負けられないんだよ・・・」
夢板で書け こら
小学生並のらくがきだなw
115 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 18:16:17 ID:w6McPf9O0
「(なんだ・・・この子の執念は・・・)」
まきひとは驚愕していた。
圧倒的な実力差でイテ殺を翻弄してはいるものの、全く衰えないその気迫に。
「も、漏れは負けられない・・・漏れが負けたら、兄貴が・・・ちゅうが・・・!!」
イテ殺はそう叫び、まきひとに攻撃を続けた。
「(何が、この子をここまで・・・)」
116 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 18:20:44 ID:w6McPf9O0
「うわぁぁぁ!!」
イテ殺は最後の力を振り絞り、まきひとに決死の攻撃を仕掛けた。
「ちっ・・・!!」
まきひとはイテ殺の短剣を手の平で受け止め、握り締めた。
まきひとの拳からは血がドクドク流れる。
「あ、あ・・・」
まきひとの、予想だにしない行動にイテ殺は恐怖を感じた。
「もう、やめろ・・・お前みたいな可憐な少女には、刃物より笑顔の方が似合うぞ。」
117 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 18:27:40 ID:w6McPf9O0
「『刃物より笑顔の方が似合うぞ』・・・プププ
帰ったらみさとちゃんに言い付けてやろうっと〜!!」
そのやり取りを黙って見物していた魚茶はまきひとを茶化して来た。
「アホか・・・とりあえず、これ以上続けても、もう無駄だって分かっただろ?
俺達に話してみろ・・・?お前等の悲しい眼の理由を・・・」
まきひとを魚茶の冷やかしを軽く一蹴し、冷静にみおとイテ殺にそう伝えた。
〔まきひと・・・そうか、この二人の何処か追い詰められている眼は昔のお前と・・・〕
ハイヤーが、そう言った。
118 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 18:37:12 ID:w6McPf9O0
「べ、別に何もありません・・・漏れ達の問題ですから・・・
負けは認めます・・・」
イテ殺は淡々とそう返した。
「そう言う事だな・・・勝者が敗者に同情してるんじゃねーぞ、オッサンども!!
御託並べずに早くトドメを刺しやがれ!!」
みおがそう続いた。
「可愛く無いガキどもだな〜・・・^^
ま、そっちの小僧は兎も角、女の子はもっと素直の方が可愛いぞ?ん?」
魚茶はイテ殺の頭をポンポン撫でてそう言った。
「素直になるつもりも、馴れ合うつもりもありません・・・
敗者には死を、それが行殺軍団のルールです…早くトドメを願います」
119 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 18:41:20 ID:w6McPf9O0
「勝者が敗者の命を奪う権利があるなら、敗者を生かす権利もあるんだな?
なら、俺も魚茶も、お前等を生かす様命令する。」
まきひとはそう伝えた。
「うわー・・・お前、良い所ばっか取るなよ^^」
魚茶がまたしても茶化して来た。
120 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 19:14:52 ID:w6McPf9O0
「アイツ等、強かったな・・・イテ殺・・・」
みおはふぅたんの自宅からの帰り道の最中、イテ殺にそう言った。
不思議と、悔しそうでは無く何処か満足気だ。
「うん・・・そうだね・・・〔お前みたいな可憐な少女には、刃物より笑顔の方が似合うぞ〕」
イテ殺は、まきひとの言葉を思い出し、ドキドキしていた。
「(も、漏れ・・・どうしちゃったんだろ・・・なんで、あの人の事がこんなに気になるの・・・)」
イテ殺は高鳴る胸の鼓動に戸惑いを感じていた。
「どうした、イテ?」
みおがイテの異変を察し心配そうに声を掛けて来た。
「な、な、なんでも無いよ!!」
イテ殺は慌ててそう答えた。
「(あの人、まきひとって呼ばれてたな・・・)」
121 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 19:17:59 ID:w6McPf9O0
その時だった・・・
「おっす、みお、イテちゃん♪失敗しちゃったんだね〜?」
行殺軍団の666とプリンスが目の前に現れた。
「666・・・プリンス!!なんでお前等がここに?」
みおがそう答えた。
122 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 19:21:04 ID:w6McPf9O0
【 第七話 炎の神固定 オタル 】
123 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 19:26:11 ID:w6McPf9O0
自己紹介町から遠く離れた町、vip町・・・
「も、もう駄目だ・・・行殺軍団からの年貢の取立てが厳し過ぎる・・・」
村長のジャッカルは頭を痛めていた。
「おい、ジジイ!!今期の分はどうした?紅茶きなこ様がお怒りだぞ!!」
この領土を治めている武将「紅茶きなこ」の手先、ステレオがやって来てそう言った。
「か、勘弁して下さい・・・これ以上取り立てられたら、我々の生活が・・・!!」
124 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 19:31:20 ID:w6McPf9O0
「なんだと?だったら物では無く者で勘弁してやろう!!
くくく・・・これは上玉だ・・・紅茶きなこ様もお喜びになるだろう・・・
その前に、毒が無いかどうか味見せねばな・・・」
そう言ってステレオは、奥に上がりこみ隠れていた娘を引っ張り出した。
「いや・・・お父さん・・・!!」
娘は父に助けを求めた。
「うう・・・千春・・・すまない・・・」
ジャッカルは何も出来ない無力な自分を悔やんだ。
125 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 19:35:18 ID:w6McPf9O0
「おっと、そこまでだ!!」
美少年風の男が上がり込んで来た。
「なんだ・・・!?てめ・・・邪魔すん・・・」
最後まで言う前に、ステレオの息は途絶えた。
126 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 19:38:17 ID:w6McPf9O0
「下品な男め・・・お嬢さん、お怪我はありませんか?」
そう言って美少年は千春に手を差し出した。
「は、はい・・・ありがとうございました・・・」
千春は少し赤面しながら、手を出した。
「あ、ありがとうございました・・・貴方は一体?」
ジャッカルがそう言った。
「僕はオタル・・・反行殺軍団組織『TEAM.S』の長、『炎の神固定』オタルです。」
127 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 19:42:49 ID:w6McPf9O0
「ほ、炎の神固定・・・?貴方様が・・・?
うう、ありがたやありがたや・・・」
ジャッカルはオタルを拝んでそう唱えた。
「ははは、大袈裟ですよ・・・僕は当然の事をしたまでです。」
オタルは謙虚にそう返した。
「な、何かお礼をさせて下さい・・・?少ないですが、水と食料を・・・」
ジャッカルは台所に向かおうとした。
「いえ、結構です。 もうお礼は既に頂いてます。」
オタルはそう答えた。
「は・・・?と申されますと・・・?」
ジャッカルは不思議そうな顔でそう返した。
「貴方達の笑顔が・・・僕にとっては最高のお礼ですから・・・」
128 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 19:48:44 ID:w6McPf9O0
「な、なんと立派なお方じゃ・・・で、では娘の千春を妻として娶って下され。」
ジャッカルは驚きの余り、そう答えた。
「ははは、そんなぁ・・・大袈裟ですよ・・・千春さんだって、僕見たいな冴えないガキんちょより他の男の方が良いんじゃないですか?」
オタルは少し照れながらそう答えた。
「い、いえ・・・私、オタルさんなら・・・身も心も捧げます・・・」
千春はそう恥ずかしそうに答えた。
「(くくく・・・馬鹿なジジイと娘だ・・・すっかり騙されて・・・)」
オタルは心の中でそう嘲笑っている。
「(このまま俺が本当の『炎の神固定』として成り済ましてやるさ・・・
俺がいれば、行殺軍団なんて全員倒せる・・・神固定なんていなくても・・・)」
129 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 19:54:48 ID:w6McPf9O0
【 第八話 土の神固定 城島 】
130 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/19(日) 20:00:28 ID:w6McPf9O0
「なまあし、止めても無駄だぞ・・・!!
俺はもう決めたんだ・・・!!これ以上アイツ等の言いなりに成って溜まるかよ!!」
同じ頃、vip町では一人の青年が何やら興奮していた。
「駄目よ城島・・・幾ら貴方が町一番の体術の使い手だからって・・・
行殺軍団に勝てる分け無いじゃない?」
「ん?この子とだよ。」
約20cmほどの体のハイヤーを見せてふぅたんは笑った。
「それと喋ってるの!?」
はちぞうは当然ビックリした、そして心の中で、
『ふぅたんの頭がやばい・・・』
と思った。
>>56 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[まきひと・・・?]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ [いや、私の勘違いだった・・・気にするな・・・]
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ● [しかし、何故だ・・・何故私はこの小僧を見てまきひとを思い出したのだ・・・まさか・・・]
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
/ 'ー/⌒ヽ, __.. | | __ r ⌒\ー、_っ. ヽ
. /r~ OOO (:::人:::) OOO:ー、、. .|
/(( ( ) i ・∵∴. j ∴∵. ノ、( ) ),) |
. / =、', ( 人___,..-ー~ー-...,,__ノ ヽ) /= ´ " :|i
j 'ーー´ニ 二二二二二二二二二 ニ'ーー'~ . l|
|ヽ。,,_ <介> <介> .<イト> <介> <介> <介> .,_,,。ィ|
| ~~"""''''''''ー―-―---゛-"-――-―'''''''"""~~ : :|
| ::|
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..,。-―| ::|ー。、
ヽ_ ヽ。,,_ _,,。ィ __ノ ノ
/ ~~"""''''''''ー―----―--―---――''''''''''"""~~ \
(_ イ へ .へ ト 、_ノ\ )
ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
 ̄ .ヽ、__./ . ̄
>>57 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[いいだろう。しかし、私の使い方は簡単だ。
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ きっと戦闘になったら無意識に使える事だろう。]
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
/ 'ー/⌒ヽ, __.. | | __ r ⌒\ー、_っ. ヽ
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j 'ーー´ニ 二二二二二二二二二 ニ'ーー'~ . l|
|ヽ。,,_ <介> <介> .<イト> <介> <介> <介> .,_,,。ィ|
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ヽ_ ヽ。,,_ _,,。ィ __ノ ノ
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ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
 ̄ .ヽ、__./ . ̄
>>62 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[考えているヒマはないぞ。
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ もう機械はこっちに向かって攻撃してきている。]
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
/ 'ー/⌒ヽ, __.. | | __ r ⌒\ー、_っ. ヽ
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ヽ_ ヽ。,,_ _,,。ィ __ノ ノ
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ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
 ̄ .ヽ、__./ . ̄
>>65 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi) <[早く分裂しろ。慣れない体で合体状態が続くのはキツイぞ]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
/ 'ー/⌒ヽ, __.. | | __ r ⌒\ー、_っ. ヽ
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j 'ーー´ニ 二二二二二二二二二 ニ'ーー'~ . l|
|ヽ。,,_ <介> <介> .<イト> <介> <介> <介> .,_,,。ィ|
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ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
 ̄ .ヽ、__./ . ̄
65 名前:まきひと ◆IuTqvUGzL. [] 投稿日:2007/08/17(金) 20:00:02 ID:XJeGEPmA0
「ごめんなさい。機械たち…。」
ふぅたんは謝って破片をたたずんで見続けた。
[早く分裂しろ。慣れない体で合体状態が続くのはキツイぞ]
ハイヤーは最初の頃に比べ、喋り方が現在のきつい喋り方に近づいた。
「あっわかったよ。分裂!!」
するとふぅたんが体からニュゥ〜っと形を変え元の形に戻った。
まで支援AA投下済み
まきひぴゅ
\ びゅぶぷぉぉぉぉおおう!! /
ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;){}(;;., illi )
「城島・・・俺の家はな、貧乏な家庭だったんだ・・・
欲しい本が遭っても買う事(レスする事)も出来なかった・・・」
工藤はちぞうは昔を語り始めた。
「ある日、立ち読み客が多過ぎる現状に業を煮やした店員が、
俺が愛読してた雑誌にビニール袋を掛けたんだ・・・でも俺はどうしても読みたかった・・・だから、破って読んじゃったんだ・・・」
はちぞうは少し虚ろになり、語りつづけている。
「その時店員にバレて、ボコボコにされて、殺されそうに成った時に来てくれたのが、
まきひとさんだったんだ・・・」
「本は、本は・・・読む人の為にあるんですよ。
だから立ち読みしても良いんですよ」
「こりゃあ、暫く給料上がりそうに無いわね・・・全く男って奴は・・・」
運子はその様子を微笑ましく見守っていた。
まきひんぴゅー
まきひんぴゅっぴゅっ!
まきひぴゅ?
まきひぴゅー!
ぴゅーっ!
ぴゅっ!ぴゅっ!
146 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 15:22:43 ID:EX53EVdl0
「止めるんじゃねー、なまあし!!」
城島はなまあしの制止を振り切り、
この領地の主「紅茶きなこ」の駐屯地まで向かいだして行った。
「城島・・・!!じょうしまぁぁ!!」
147 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 15:25:37 ID:EX53EVdl0
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・待ってろよ、紅茶きなこ・・・!!
俺がぶっ潰してやるからな!」
城島が向かう道中、「行殺軍団」の下っ端が数人、何やら不穏な動きをしていた。
「(ちっ・・・!!まあ、雑魚どもなら・・・何人いたって・・・にしても、アイツ等、何やってんだ?)」
下っ端達に近付き様子を確認すると、一匹の『猫』を虐待していた。
148 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 15:30:19 ID:EX53EVdl0
「おいおい、殺すなよ・・・!!折角の玩具なんだからな。」
兵隊の一人が嘲笑いながらそう言った。
「分かってますって、こちとら身体が鈍って仕方無いんですよ。
にしても、この奇声は何度聞いても溜まりませんなー。」
兵隊達は猫を甚振りストレス解消していた。
149 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 15:34:18 ID:EX53EVdl0
「貴様等ぁぁぁ!!!」
城島は激怒し、瞬時に兵隊達をボコボコにした。
兵隊達は「お、覚えとけよ!!紅茶きなこ様に言い付けてやる!!」とお決まりの捨て台詞を吐き、去って行った。
「ったく、猫ちゃん虐めやがって・・・大丈夫か?」
城島は猫を抱き抱え、そう呟いた。
[ふーん・・・結構強いみたいだけど、それじゃ紅茶きなことかって奴には勝てないと思うよ?]
城島の脳裏に「誰か」の声が響く。
150 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 15:42:17 ID:EX53EVdl0
「だ、誰だ!?」
城島は辺りを見回す。
[クスクス、今抱えてるじゃん]
猫は爪で城島を叩き、合図した。
「お、お前が俺に語りかけてたのか・・・!?お前は一体?」
151 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 15:46:51 ID:EX53EVdl0
[私は運子。『最初の神固定』から受け継がれし。地の御神精。]
御神精とは、神が『神固定』に授けたと言われている妖精のことだ。
「ご、御神精・・・?そうなのか・・・とりあえずさ、俺先急ぐから、行ってもいい?」
城島は納得したのかして無いのか謎だが、当初の目的を思い出し、そう伝えた。
[クスクス、だから〜今のまま言っても返り討ちは目に見えてるってば、『地の神固定』君。]
152 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 15:51:43 ID:EX53EVdl0
「ち、地の神固定・・・?俺が・・・?」
城島は驚き、そう尋ねた。
[やっぱり、水の神固定の小便臭い娘と違って自覚無かったのね・・・]
運子は呆れ、そう言った。
「だけど、そんな事は今関係ねぇんだよ!!
俺が神固定だろうが、無かろうが、俺のやる事に違いはねえだろうが!!」
城島はそう豪語し、紅茶きなこの元に向かおうとしたが、運子に飛び掛れ、爪で引っ掛けられた。
>>66 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[わかった。しかし、ふぅたんの家に行ってから話そう。]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
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(_ イ へ .へ ト 、_ノ\ )
ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
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>>69 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノヽ(0) (0).ノ ヽ
● (illi ..;;)0(;;., illi ) <[そんなことをする暇があるならこいつを運んでやれ。]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
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|ヽ。,,_ <介> <介> .<イト> <介> <介> <介> .,_,,。ィ|
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(_ イ へ .へ ト 、_ノ\ )
ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
 ̄ .ヽ、__./ . ̄
155 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 15:57:31 ID:EX53EVdl0
「なんだよ、邪魔すんなよ!!」
城島は振り解き、そう叫んだ。
「血気盛んなのは良いけど、無駄死にするのを黙って見届ける分けには行かないわ。」
運子は冷静にそう伝えた。
「無駄死に・・・だと?」
腕に自身が遭った城島は無駄死にされると断言された事に腹を立てた。
「そうよ、暫くしたら『炎の神固定』と『水の神固定』がこの街に訪れるわ。
貴方はその二人と協力して紅茶きなこ、ひいては、行殺を倒すのよ。」
「ふざけんな!!待ってられるかよ・・・!!俺は一人でも行くぜ!!」
城島はそう叫び、向かおうとした。
「もっと、強くなりたくないの?」
>>77 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[はちぞう、君は私の声が聞こえているね?]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
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/ 'ー/⌒ヽ, __.. | | __ r ⌒\ー、_っ. ヽ
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ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
 ̄ .ヽ、__./ . ̄
>>78 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[大きな声を出すとふぅたんが目を覚ましてしまう。静かにしろ!]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
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>>78 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[それは、御神精との合体のしすぎだな。]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
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>>78 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[そうだ。慣れていない体で合体時間が長時間続いたため
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ 体力と精神力をつかいすぎたのであろう。]
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
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160 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 16:00:47 ID:EX53EVdl0
「・・・どう言う事だ?」
城島は『強くなりたくないの?』と言う言葉に反応し、振り向かずに尋ねた。
「今のままじゃ貴方が他の神固定たちの足手まといに成るのは目に見えてるし、
私が鍛えてあげる。三日で良いから、私に預けてみない?貴方の全てを・・・」
運子は城島にそう伝えた。
「・・・三日で・・・良いんだな?それ以上は待たないからな!?」
暫くの沈黙の後、城島はそう答えた。
>>79 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[ そう、長時間の戦いは使用者に多大な疲労を齎すのだ。
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ ふぅたんが息をしていなかったのは生命が消えたのではない。
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ● 呼吸する体力すら残っていなかったのだろう。]
. __{ イ、_ ,( ,人) 、 ^~三)__
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 ̄ .ヽ、__./ . ̄
>>79 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi) <[その通りだ]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
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>>83 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[今度は私からの質問だ。はちぞう、君はこの剣を何故使っているのだ?
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ これは、ふぅたんが使う物のはずだが?]
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
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 ̄ .ヽ、__./ . ̄
164 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 16:04:48 ID:EX53EVdl0
「そうと決まったら、もうこの姿にも飽きたわ・・・」
運子の声は二重に重なり低く重く城島の脳裏に響いた。
「な、なんだ・・・?」
光は徐々に強さを弱めていった。
『ゴォォォ』っと音を立てて城島の前に現れたのは
美しい姿をした絶世の美女であった。
「お、お前が・・・さっきの猫・・・?」
城島は驚きを隠せず、そう尋ねた。
「そうよ、詳しい話は貴方の家に着いてからにしましょう。」
運子はそう答え、城島の自宅へと向かった。
>>84 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi) <[そうか、剣に選ばれたのは、はちぞうの方であったか。
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ もう1つ剣が刺さっていたであろう?
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ● 刀みたいなやつが・・・、あれはどうした?]
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166 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 16:07:35 ID:EX53EVdl0
「あ、城島・・・帰って来てくれたのね・・・!!」
自宅に入って来た城島と運子を嬉々として出迎えたなまあし。
「いや、実はな。なまあし・・・」
最後まで言う前に、なまあしは運子の姿を視覚した。
「な、何よその女・・・!!城島の馬鹿!!!!」
なまあしは城島に平手打ちし、泣きながら家から出て行った。
>>84 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi) <[なっ!]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
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\ びゅぶぽっ!?びゅぶぷぉぉおおう!! /
ノ ⌒ ⌒ ヽ
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>>85 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi) <[それは、本当なのか?剣の持ち主が2つとも違うというのは!!]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
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>>85 ノ ⌒ ⌒ ヽ
ノ ヽ(0) (0).ノ ヽ
● ( illi ..;;)0(;;., illi ) <[そうか、それは不思議なことだ・・・。]
{ ヲQ_,r⌒`ー-,,;;;;;;,,,-ー―^⌒ヽ
r".II.´ .シ 。 /"lヽ 。 ミ. \ ●
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|ヽ。,,_ <介> <介> .<イト> <介> <介> <介> .,_,,。ィ|
| ~~"""''''''''ー―-―---゛-"-――-―'''''''"""~~ : :|
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ヽ_ ヽ。,,_ _,,。ィ __ノ ノ
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(_ イ へ .へ ト 、_ノ\ )
ヽ。 _/ .\ ./ \_ _ノ ヽ__./
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171 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 16:11:33 ID:EX53EVdl0
「な、なんだアイツぅ・・・?何怒ってるんだ?」
城島はキョトンと、その様子を見送った。
「(こ、コイツ・・・まきちゃん以上に鈍感なのね・・・
可愛いわ、食べちゃおうかな・・・クスクス)」
「(ああ、まきちゃん、私がこの城島をふぅたんとか言う小娘以上にものにして鍛えるから、褒めてね・・・)」
>>85 [それは、本当なのか?剣の持ち主が2つとも違うというのは!!]
ハイヤーは慌てた表情で言った。
「違うよ?これは俺ので、刀はふぅたんのだ。」
はちぞうはキョトンとしている。
[そうか、それは不思議なことだ・・・。]
ハイヤーはかなり困っているみたいだ。
支援AA投下済み
173 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 16:13:09 ID:EX53EVdl0
「・・・うっ・・・」
ふぅたんの自宅で、イテ殺とみおとの戦後処理として掃除をしているまきひとは身震いをした。
「ど、どうしたまきひと?^^;」
ウォッチャーはまきひとの異変を察知し、声をかけた。
「い、いや・・・急に悪寒が・・・」
174 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 16:14:58 ID:EX53EVdl0
【 第九話 イテ殺への愛 神固定みお 】
175 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 16:17:58 ID:EX53EVdl0
自己紹介街から離れた崖の上。
「それで、なんでお前等が態々お出迎えに?」
みおは皮肉を交ぜ、666とプリンスに尋ねた。
「分かってる癖に、みおちゃんったら♪」
666は嬉しそうに返した。
「(やっぱりか・・・しかし、将軍クラスを二人も差し向けるとは・・・)」
みおは何かを決意した。
「(だけど、イテ殺だけは俺が守る・・・!!)」
176 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 16:31:02 ID:EX53EVdl0
〜王都クソコテガルド〜
「蝶騎士団 御帰還です!!」
兵士の声が宮廷に鳴り響く。
「蝶よ、娘は・・・リズリサは・・・まだ見付からんか?」
国王が騎士団長の蝶に飛びつき、そう訪ねた。
177 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 16:33:16 ID:EX53EVdl0
「(王…痩せられたな…)はい、ひとでの隊も導入し、捜索の手を広げていますが、いまだ手掛りの一つも見付かりません・・・」
蝶は国王にそう答えた。
「ぅう・・・リズリサ・・・」
国王は落胆し、娘の名を呟いている。
178 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 16:37:57 ID:EX53EVdl0
「全く、、、毎日毎日小娘の捜索で、これって騎士団の仕事なんですか?」
兵士の一人が食堂でぼやいている。
「迂闊な事は言うな、国王の勅命だぞ?」
騎士のひとでが部下を諭した。
「ひとで、ご苦労だったな・・・私は暫くしたら再び指揮に戻る。」
蝶は部下達の労を労いながら、ひとでの隣の椅子に腰掛けた。
179 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 17:20:00 ID:EX53EVdl0
「蝶様、リズリサ姫の行方が気にかかるのは分かりますけど、暫く休息されては?」
ひとでが心配そうに声を掛ける。
「私なら大丈夫だ・・・ひとで、お前の方こそ、しばし休暇をとれ、これは命令だ。」
蝶はそう返した。
「そんな・・・!!自分ばかり休む分けには行けません・・・
蝶様、婚約者のリズ姫が心配なのは分かりますけど、御自分の御身体を大事にして下さい!!」
ひとでは蝶にそう言い諭した。
「(いや、寧ろ私が心配しているのは、姫の魔力の暴発だ・・・)」
180 :
◆vN.GA73K1g :2007/08/27(月) 17:24:13 ID:ZucOPjyE0
まきひとの小説楽しみにしてるよ。
まきひと、頑張って!
181 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 18:38:24 ID:EX53EVdl0
「はははW血がドクドク出てる、たまんねぇW」
666は身を挺してイテ殺を庇い続けてるみおを痛め付け、みおの血を舐めている。
「666、遊び過ぎだぞ、そろそろ片付けろ。」
その様子を黙って見物しているプリンスが告げる。
「みお・・・漏れは大丈夫だから、もう退いて!!二人で掛かれば、勝ち目だって・・・」
182 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 18:41:39 ID:EX53EVdl0
「駄目だ・・・惚れた女一人守れなきゃ、男として、格好付かないだろ・・・」
みおはそう呟き、イテ殺をギュッと抱きしめた。
「えっ・・・みお・・・」
イテ殺は少し赤面し、そう答えた。
「イテ、俺・・・前からお前の事好きだったんだ・・・
お前は・・・ゲホッ、俺の事、どう思ってた・・・」
みおは血反吐吐きながら、イテ殺に尋ねた。
183 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 18:44:33 ID:EX53EVdl0
「も、漏れは・・・」
[もう、やめろ・・・お前みたいな可憐な少女には、刃物より笑顔の方が似合うぞ]
イテ殺の脳裏に、まきひとの言葉が浮かぶ。
「ぅん・・・漏れも・・・好きだったよ・・・」
暫く沈黙が続いた後、そう答えた。
「ははは・・・嘘が・・・下手だな・・・でも、ありがとな・・・」
みおは微笑んで、そう返した。
「みお・・・ごめん、漏れ・・・」
184 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 18:49:42 ID:EX53EVdl0
「おいおい、何ラヴシーン展開させてんだよ?キメェんだよ・・・続きは天国で気が済むまでやりな!!」
666は緩めていた攻撃を止め、本腰を入れて攻撃して来た。
「(ははは・・・この展開、何処かで見た事あるな・・・)」
みおは観念し、何かを思い出していた。
「(そうだ、はちぞうとか言う奴を、俺が同じ様に痛め付けたんだっけ・・・)」
みおは、工藤はちぞうとの決戦を思い出していた。
「(その後、変なオッサンが来て・・・俺、ボロ負けしたんだよな・・・
俺が『神固定』だったらこんな事には成らなかったのかな・・・)」
185 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 18:53:15 ID:EX53EVdl0
[ だけど、俺はやっと気付いたんだ・・・
『神固定』ってのは選ばれて成るものじゃない・・・
大事な人を守りたいと思う気持ち・・・その心こそが、『神固定』なんだ・・・!!]
工藤はちぞうの言葉が、みおの脳裏を過ぎる。
「ははは・・・はっははははははははは!!!!!!!!!」
みおは急に笑い出した。
「観念して狂ったかw死ねよ・・・ゴミが・・・!!」
666はとどめの一撃と言わんばかりに、武器を振り下ろした。
186 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 19:00:54 ID:EX53EVdl0
すると、666の目の前からみおとイテ殺の姿が消えた。
「なっ、・・・!?何処だ!?」
みおは666の背後に立っていた。
さっきまで目の前に立っていたみおが、何故俺の隣に!?
666は反応する間も無く、みおの槍によって突かれた。
「お、お母ちゃん・・・」
666はそう呟き、絶命した。
187 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 19:04:40 ID:EX53EVdl0
「666〜!!!!」
プリンスが駆け寄る。
が、666の死体に付いた時には、プリンスも絶命した、プリンスも、目にも見えない速さでみおに攻撃されていたのだ。
「み、みお・・・?」
イテ殺は驚愕し、事態を把握出来ていない。
「イテ殺、大丈夫だ・・・お前は俺が守る・・・風が、力をくれたんだ・・・」
イテ殺には風の防壁が施されている。
188 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 19:07:43 ID:EX53EVdl0
「『風の神固定みお』か・・・ふふふ、役者が揃って来たな・・・」
その様子を遠巻きに見物し、謎の人物は嘲笑っていた。
189 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 19:09:04 ID:EX53EVdl0
【 第十話 最初の神固定 ぼうし 】
190 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/27(月) 19:11:12 ID:EX53EVdl0
【 第十話 まきひと ハイヤー その絆 】
191 :
みお ◆KneVFqWzh. :2007/08/27(月) 19:20:02
株 ID:???0 BE:716527139-2BP(311) 株優プチ(intro)
死ねよ!
192 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/08/30(木) 03:54:59 ID:rivTFIYj0
【 第十話 まきひと ハイヤー その絆 】
193 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/01(土) 08:38:22 ID:aQf2x0ob0
【 第十話 まきひと ハイヤー その絆 】
194 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/02(日) 09:07:24 ID:voU5tTei0
【 第十話 まきひと ハイヤー その絆 】
196 :
◆vN.GA73K1g :2007/09/03(月) 20:07:53 ID:zvShm14o0
♪ヽ(*・ω・)-oo-(*・ω・)/♪
199 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/10(月) 00:39:05 ID:pN1hk24E0
200 :
はじめまして名無しさん:2007/09/10(月) 14:41:48 ID:otYtF+6G0
201 :
工藤:2007/09/11(火) 00:06:01 ID:???O
保守
202 :
はじめまして名無しさん:2007/09/12(水) 06:50:27 ID:cAPOoZHt0
203 :
◆vN.GA73K1g :2007/09/13(木) 19:50:40 ID:lEbbdEFS0
ああ・・・・
204 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 00:00:56 ID:dgYMDxIw0
「そうか・・・みおが、風の神固定・・・」
小麦はちぇすたーからの報告書を見て、難しい顔をしていた。
「はい、そう見たいですね・・・どうします・・・?」
ちぇすたーは何時もの如く、気楽に尋ねた。
205 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 00:02:32 ID:dgYMDxIw0
「行殺とちゅうがこちらにいる以上は、迂闊に手は出せないだろうが・・・
神固定には神固定をぶつけるしかなかろう?
『木の神固定』さつきを呼び出せ。」
小麦は部下の葵にそう命じた。
206 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 00:05:40 ID:dgYMDxIw0
「さて・・・それじゃ、そろそろ行くかまきひと?ふぅたんちゃん、またね〜^^」
ふぅたんの自宅の清掃を終えた魚茶はまきひとにそう言った。
「おい、待て・・・お前達、なんでこの時代にいるのか、説明しろ?
事と次第によっては・・・」
ハイヤーが遮るようにそう言った。
207 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 00:14:44 ID:RUs3Nb/q0
「うん、『用』があって来たんだよ。『禁忌』を犯してまで、未来観光しに来ると思うか?」
まきひとはそう答えた。
「だから、その『用』とやらを聞いているのだ!!」
ハイヤーは少し怒りながらそう答えた。
208 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 00:19:31 ID:RUs3Nb/q0
「だから・・・『用』があって来たんだよ、ハイヤー・・・」
まきひとはハイヤーの眼を直視し、そう連呼した。
「・・・そうか・・・分かった・・・くれぐれも気をつけてな」
暫くの沈黙の後、ハイヤーはまきひとにそう告げた。
「こ、この二人・・・言葉なんて交わさなくても疎通出来てるのか・・・すげー・・・」
ハイヤーとまきひとの信頼関係を見て、はちぞうは驚嘆した。
209 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 00:20:28 ID:RUs3Nb/q0
【 第11話 最初の神固定ぼうし はちぞう出生の秘密 】
210 :
はじめまして名無しさん:2007/09/14(金) 13:46:17 ID:SbYp0i130
211 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 23:11:20 ID:RUs3Nb/q0
「それで・・・りぉはどうした?一緒じゃないのか?」
ハイヤーは、ふぅたんの家から出て行こうとするまきひとと魚茶にそう尋ねた。
「ああ、りぉの奴、『お前等と組むぐらいなら俺一人で行動した方が効率的だ』
とか言って単独行動しやがってるんだよ^^;」
魚茶はそう答えた。
「ふっ、相変わらず・・・と言うのも可笑しいが、協調性の無い奴だな。」
ハイヤーは少し嬉しそうにそう返した。
212 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 23:12:32 ID:RUs3Nb/q0
「それじゃ、行くぜ・・・じゃあな・・・」
「あ、あの・・・」
はちぞうはまきひとに声を掛けた。
「ん?」
まきひとは振り向いて答えた。
「また・・・会えますか?」
はちぞうはまきひとにそう尋ねた。
「ああ・・・運命の導きが在れば、きっとまた会えるさ・・・」
まきひとはそう答え、魚茶と共にこの場を後にした。
213 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 23:20:08 ID:RUs3Nb/q0
[さて、ではここで本題に入ろうか。]
ハイヤーはいきなり切り出した。
「本題?」
はちぞうはなにそれ?っという感じでハイヤーを見つめている。
[そうだ、まず2つの剣の話をしよう。]
ハイヤーはそう言って語りだした。
214 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 23:22:19 ID:RUs3Nb/q0
[最初の『神固定』は、いくつかの武器を持っていた。
その中の2つが君たちが所有している剣だ。
各武器はそれぞれ所有者を選ぶ、
と言ってもその剣の能力と一致する神固定しか選ばない。]
その言葉にはちぞうが反応した。
「ちょっと待って?それじゃぁ俺は神固定でもないのに、 なんで剣を使えてるんだ?」
はちぞうは早く答えを言ってほしげに聞いた。
[そう、それが問題なんだ。]
ハイヤーは話を続けた。
215 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 23:27:02 ID:RUs3Nb/q0
[はちぞうがその剣を使えているという事は、
『水の神固定』の素質があるということ。
ふぅたんがもう一本の剣を使えているのはもちろん神固定だから。
ここまでは、簡単であろう?]
時々素の喋り方に戻ったりしながらハイヤーは話を続ける。
[君たちは、自分の先祖が誰だか分かるか?]
「いや、3代前のおじいちゃんの所までしかわからない。」
はちぞうは考えながら答えた。
[だろうな。それじゃぁ最初の神固定の名前は知っているかな?]
ハイヤーは、ちょっとめんどくさそうに言った。
「それも知らない・・・。」
ふぅたんは、何も知らない自分にちょっとショックを受けていた。
216 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 23:46:34 ID:RUs3Nb/q0
[そうか。最初の神固定の名は、『工藤ぼうし』。
君たち工藤一族の者だ。]
ハイヤーの言ったことにふぅたんもはちぞうも、とてもビックリしていた。
「そっそんな!!」
「ハハハまさか、皆の憧れの最初の神固定が俺たちの一族だなんて・・・。」
217 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 23:50:08 ID:RUs3Nb/q0
[驚くのも無理はないだろうな。
御神精が工藤家から生まれた神固定に教えるのが決まりだからな。]
ハイヤーはふぅたんに水をくれるように頼んで言った。
[そして、私がこれを2人に言ったのは2人とも神固定の素質を持っているからだ。
ふぅたんは神固定だし、はちぞうはこの剣を使える。]
ハイヤーは水を飲みながら続けた。
218 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 23:56:23 ID:RUs3Nb/q0
[君たちは私がこんないたちの姿をしているのに、疑問を抱かないのかな?]
ハイヤーはちょっと怖い笑みで言った。
「抱くに決まってるでしょ?だって変だもん!」
ふぅたんがそう言うとハイヤーが鋭い爪でザシュッと顔を引っかいた。
[もう一回言ったらもっと酷い目にあわすからな?]
ハイヤーは爪を光らせながら言った。
「は、ハイ・・・。」
ふぅたんは震えて答えた。
219 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/14(金) 23:59:51 ID:RUs3Nb/q0
[君たちは私がこんないたちの姿をしているのに、疑問を抱かないのかな?]
ハイヤーはちょっと怖い笑みで言った。
「抱くに決まってるでしょ?だって変だもん!」
ふぅたんがそう言うとハイヤーが鋭い爪でザシュッと顔を引っかいた。
[もう一回言ったらもっと酷い目にあわすからな?]
ハイヤーは爪を光らせながら言った。
「は、ハイ・・・。」
ふぅたんは震えて答えた。
220 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 00:00:53 ID:m3ABkU+i0
[そもそも御神精は精霊だが、元は生き物の形だ。
このような姿は偽りの姿でしかないのだ。
我ら御神精は、とても力が強力なためこのように体を小さくして力を抑えているのだ。]
「へぇ、大変なんだ。」
はちぞうはふぅたんと顔を見合わせて言った。
[まぁそういうことだ。そして御神精は、
龍・獅子・熊・鷲・蛇・狼で構成されている。
各御神精は、神固定と同じ能力を持っていて
自分と同じ力を持った神固定の御神精となるのだ。]
221 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 00:04:04 ID:m3ABkU+i0
ハイヤーがそう言うとハイヤーの首についている、 宝石が光りだした。『イィィィィ』光は音を放って
ハイヤーを包み込んでいった。
[ウォォォォ]
ハイヤーは唸りを上げる。光は帯を成し蒼く眩しく光を強めた。
「何?変身するのか?」
はちぞうは大人しく座っているふぅたんと違って状況を判断するのが苦手みたいだ。
222 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 00:15:47 ID:m3ABkU+i0
[『はちぞう、そう騒ぐな。座っていろ。』]
ハイヤーの声は二重に重なり低く重く部屋中に響いた。
光は徐々に強さを弱めていった。
『ゴォォォ』っと音を立てて2人の前に現れたのは
美しい深い蒼い姿をした龍であった。
「かっ、カッコいい・・・。」
はちぞうはその姿に惚れ惚れとしていた。
223 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 00:19:04 ID:m3ABkU+i0
一方ふぅたんは声も出ないほどに
何か凄いものを見たときのような顔になっている。
[二人ともそう驚くな。これが私の真の姿。]
ハイヤーは前と違って低く重いが
その中に美しさと優しさを秘めた声で言った。
「は、ハイヤー・・・。あなたは・・・。」
ふぅたんは口をパクパクさせて何かを言いたそうに口を開いていた。
[私の正式な名は、ハイヤー・ブルーフォース・工藤ドラゴン。
長いであろう?]
ハイヤーは、長い体をとぐろを巻きながらクスクス笑って言った。
224 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 00:20:25 ID:m3ABkU+i0
「工藤・・・。私たちの名字と、同じ・・・。」
[そう、答えは簡単だ。最初の神固定、お前たちの祖先がくれた名だ。]
ふぅたんの言葉に反応してハイヤーは答えた。
[私たち御神精は、最初の神固定ぼうしの手により誕生した。
誕生してから今まで神固定に仕え、そして神固定の最後を見届けてきた。
ぼうしは、私たちを愛しそして大切な仲間として育ててくれたが、
ぼうしがこの世を去ってから仲間たちはそれぞれの祠に封印されてきたのだ。]
ハイヤーは悲しそうな表情で下を向いて喋った。
225 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 00:22:52 ID:m3ABkU+i0
「ハイヤー・・、貴方たちは神固定が現れるごとに 封印を解かれていたってこと?」
ふぅたんは、慎重に聞いていった。
[そうだ、神固定が祠に入ると封印は解かれるが、
神固定が私たちを見つけてくれるまでその場を動けないのだ。
いつ探し出してくれるのか私達はいつも希望を持って待っていた。]
ハイヤーはいきなり嬉しそうになって話を続けた。
226 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 00:25:25 ID:m3ABkU+i0
[そして、君が来てくれたんだよ、ふぅたん!
君は懐かしい香をしていた。まるで千年前の頃のような香りがした。
その時私は、ぼうしが生き返って迎えに来てくれたのかと思った。
実際は違ったがぼうしの血縁のある同じ名字の者が来てくれた。
私はとても嬉しかった。
君の喋り方は何処となくぼうしに似ていて、昔を思い出させてくれる・・・。]
ハイヤーの顔は、涙を流しながら笑っているように見えた。
227 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 00:30:16 ID:m3ABkU+i0
「龍・・・。ハイヤーはこの町の像の龍神だったの?」
やっと言えたかのようにふぅたんは聞いた。
[あぁ、祠が出来てから、行殺軍団からこの町を守ってきた]
ハイヤーは遠くを見ながら答えた。
「皆が崇め尊敬してきた龍神様がハイヤー・・・。
そして今、私たちの前にいる・・・。」
ふぅたんはすごく感動しているようだ。
228 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 00:32:59 ID:m3ABkU+i0
[ふぅたん、今から水の祠に行ってくれないだろうか?
もちろん私も一緒に行くが・・・。]
ふぅたんはニコッと笑ってうなずき、出かける準備をした。
はちぞうも付いていくために出かける準備を済ませた。
[それでは、行こう。2人とも私に乗りなさい]
ハイヤーの言葉に従って2人はハイヤーに乗り、
ハイヤーは空高く飛んで水の祠へと向かった。
229 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 00:33:51 ID:m3ABkU+i0
【第12話 ふぅたんの試練 そして旅立ちへ】
230 :
はじめまして名無しさん:2007/09/15(土) 18:51:37 ID:McMMMP950
231 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 23:01:43 ID:m3ABkU+i0
・・・過去・・・
「ああ、夜式・・・離して!!やっぱり私も行く・・・!!
何か、何か・・・嫌な予感がするのよ!!」
一人の女性がなにやら興奮していた。
232 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 23:16:17 ID:m3ABkU+i0
「駄目だみさと・・・三人行くだけでも禁忌を犯してるのに、
この上お前まで行ったら未来世界が滅茶苦茶になってしまう・・・」
『夜式』と呼ばれた男はみさとを必至に静止している。
233 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 23:22:56 ID:m3ABkU+i0
その夜・・・
「淀ちゃん・・・」
みさとは魚茶の恋人の淀の寝室に来ていた。
「わ、わ、ど、どうしたんですかみさとさん・・・!?
女同士で駄目ですよぉ・・・幾らまきひとさん不在で欲求不満だからってぇ・・・」
淀は冗談交じりにそう言った。
234 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 23:35:00 ID:m3ABkU+i0
「淀ちゃん・・・何が嫌な予感がするの・・・
まきちゃんが心配で・・・お願い、私と一緒に未来に行って!!
淀ちゃんの剣術が在れば心強いし・・・」
みさとは淀にそう懇願した。
「ぇぇ〜!?駄目ですよ・・・てか、ウオさんもいるから大丈夫ですよ!!
第一、みさとさんがまきひとさんを信じてあげなくてどうするんですか!?」
淀を力強くみさとを励ました。
235 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 23:38:41 ID:m3ABkU+i0
「そうじゃないのよ・・・」
みさとは少し戸惑いながら答えた。
「ほぇ?」
淀は困惑しながら尋ねた。
236 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 23:44:06 ID:m3ABkU+i0
「私が不安なのは、『未来への用件』の成否じゃなくて・・・
まきちゃんが、未来の女と浮気しないかどうかなのよ!!」
みさとはそう豪語した。
「は、はは・・・そ、そうですか・・・」
淀は少し呆れながらそう答えた。
237 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 23:46:36 ID:m3ABkU+i0
「淀ちゃんは不安じゃ無いの・・・?
魚茶さんが浮気とかしないか・・・?」
みさとは淀にそう尋ねた。
「不安なんて無いですよ〜ウオさんは私一筋ですから^^」
淀は間髪入れずにそう返した。
238 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 23:49:03 ID:m3ABkU+i0
「でも・・・でも、あんなに魅力的な人を、
他の女の子がほっとくと思う!?きっと迫られてるわよ・・・!?」
みさとは淀にそう言った。
「あうー・・・いや、でも・・・」
・・・
「い、行きましょう・・・未来に!!」
淀はしばしの沈黙の後、そう答えた。
239 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 23:50:49 ID:m3ABkU+i0
[ついたぞ。さぁ付いて来てくれ]
ハイヤーは龍の姿からいたちの姿に戻り2人を誘導した。
2人が連れて来られたのは、水の扉の前・・・。
ここに一体何があるのか2人とも検討が付かなかった。
「ここに何があるって言うの?」
ふぅたんはハイヤーを肩に乗せながら聞いた。
240 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/15(土) 23:55:35 ID:m3ABkU+i0
[ふぅたん。この中に入れたことはあるか?]
ハイヤーは厳しい口調で聞いた。
「いや、ないよ。この先は何かに守られてる聖域だから・・・。」
ハイヤーはぴょんと肩から飛び降り、また元の龍に戻った
「何をする気なの?」
ふぅたんはおそるおそる聞いてみた。
241 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 00:12:47 ID:vBN8rzlm0
[ふぅたんよ、君はこの中に入る義務がある。
いや入らなければならないのだよ。]
「どういうこと?」
[君は選ばれし神固定だ!
それを他の御神精にも知ってもらわなければならない。
私は他の神固定を知っている。
だから今度は君を私が紹介する番なのだ。]
ハイヤーはそう言いながら蒼いの光を体にまとい言った。
242 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 00:14:38 ID:vBN8rzlm0
「紹介?どうして?」
[神固定は御神精の全員に会わない限り神固定として認められない。]
ハイヤーの光は増し目が開けていられないほど眩しい。
そして・・・。水のカーテンは消えそこには光に満ちた部屋があった。
[さぁ、入りたまえ]
ハイヤーは鼻でズイッと、
ふぅたんの背中を押して半ば強制的に部屋の中に入れた。
243 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 00:17:01 ID:vBN8rzlm0
はちぞうはそれに着いて行こうとしたが、
ハイヤーに 服を捕まって入ることを許されなかった。
[はちぞう。お前はここで待っていろ。
お前はあの中に入ることを許されていない。
扉の前で弾き飛ばされるぞ。]
そう言ってハイヤーははちぞうの服を離した。
「ちぇっ、神固定以外侵入禁止かよ・・・。」
はちぞうはボソッと悔しそうに言った。
244 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 00:17:51 ID:vBN8rzlm0
「ここは・・・」
中に入ったふぅたんは体を包むような光を浴びながら中へ中へと進んでいく。
[ふぅたん・・・。一番奥の水晶の所まで進んで行け。]
ハイヤーの声が何処からか部屋の中に木霊した。
ふぅたんはあたりを見渡しながら一番奥にある水晶の所までたどり着いた。
「この水晶・・・。」
またポツリとふぅたんは呟いた。
「水宝石で、出来ているのか・・・。」
245 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 00:19:26 ID:vBN8rzlm0
ふぅたんはその水宝石に触れてみた。
すると水宝石は光を発し、ふぅたんの持っている水宝石と一緒に輝き始めた。
「うわっ!私の水宝石まで光を帯びている・・・。」
眩しくて目がちかちかする中で光の中から声がした。
246 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 00:21:44 ID:vBN8rzlm0
『ハイヤーに選ばれし神固定ふぅたん・・・。』
〔この神固定に世界を救う力があるのか今試そう〕
≪しかし、彼女に出来ようか?≫
<女だからと言って手を緩めること無し・・・。>
《この者の実力はあのハイヤーが認めるもの・・・。
さぞ見ごたえがあるであろう》
5つの声は部屋に木霊し、
そしてふぅたんの後ろに5体の機械と思われる者が居た。
247 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 00:26:53 ID:vBN8rzlm0
機械たちはいきなりふぅたんに襲い掛かってきた。
〔若き神固定よ。御神精の力を借りずして
5体の機械たちを倒して見せよ。〕
≪機械を倒せたのなら真の神固定と認めよう≫
<さぁ戦え己の力を我らに見せよ>
3つの声はふぅたんに戦いをするよう告げた。
「まさか機械と戦うことになるなんてね・・・」
ふぅたんは攻撃をかわしながら剣を抜き戦闘の構えに入った。
248 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 00:28:18 ID:vBN8rzlm0
「水よ・・・。我が力となれ!」
左手を宙にふぅたんが翳すと、左手に水が集まり形を変え剣になった。
「水の剣:水龍・・・!」
そう言うと2つの剣を使って攻撃をかわしながら機械に向かって行く。
249 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 00:29:30 ID:vBN8rzlm0
「水の二刀流奥義:一次解放水煙斬!!」
そう言ってふぅたんが飛んで宙から宙を切ると、
剣から水が刃ごとく表れ煙のように周りを包んだ。
その水の煙の中では、機械たちが刃で切られているのがわかる。
250 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 00:34:15 ID:vBN8rzlm0
「二次解放水龍演舞・・・!!」
水の煙の中にふぅたんは飛び込み龍のごとく中に閉じ込められている機械を切った。
煙が消えると機械はバラバラになっていた。
コアも壊されもう動くことはなさそうだ。
251 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 23:23:01 ID:vBN8rzlm0
「ごめんなさい・・・機械たち・・・。」
そう言ってふぅたんは手を合わせ再び水晶の元に歩いていった。
252 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 23:24:02 ID:vBN8rzlm0
〔ほぉあの機械たちを意図も簡単に倒すとは・・・〕
<確かに・・・ほんの10分ほどで>
≪この神固定は、他の神固定以上の才能を秘めているのか?≫
《危ないな・・・。この者は自分の強さに気付いておらぬ様だ》
[そうだろうな。だが実力がこれほどあれば問題はなかろう?]
他の御神精たちの話に割って入ってきたのは紛れも無いハイヤーの声だった。
253 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 23:29:35 ID:vBN8rzlm0
[ふぅたんは、我らの創造主の血を同じとする者。
他の神固定より力があっておかしくはない。]
〔だがな、ハイヤーよ。他の神固定も創造主と同じ血の者なのだぞ?〕
[そうだな。しかしふぅたんは、創造主の直系の者。
この神固定を認めるべきであろう?神固定は強き者の方がいいであろう]
254 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 23:35:00 ID:vBN8rzlm0
≪それではこの神固定の賛否を取ろう。≫
御神精側は何やらもめている様だったが、
結果はふぅたんを真の神固定として認めることとなった。
255 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 23:53:21 ID:vBN8rzlm0
神固定として認められてから1週間が経った。
そろそろ神固定として旅に出ることにしたふぅたんは荷物をまとめていた。
はちぞうも着いて行くことにしたらしく荷物整理をしている。
≪神固定よ、これよりそなたを真の神固定と認定する。
そして1週間後、『月の祠』を目指して旅に出よ。≫
[もちろん私も動向するぞ、ふぅたんよ。]
こう言われてから一週間、ふぅたんはこの町にもう未練はなかった。
256 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/16(日) 23:56:07 ID:vBN8rzlm0
「お、おーい・・・!!待て・・・待ってくれ・・・」
町の入り口に旅支度をした、30が走って来た。
「30・・・?どうしたんだ・・・?」
はちぞうは尋ねた。
「俺も・・・俺も連れてってくれ!!」
30には以前の虐めっ子だった頃の面影は消えている。
「ええー・・・ど、どうする、ふぅたん?」
はちぞうは少し困惑しながら、ふぅたんに尋ねた。
257 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/17(月) 00:01:19 ID:vBN8rzlm0
「うーん・・・ハイヤー、どう思う?」
ふぅたんはハイヤーに尋ねた。
〔ふっ・・・この旅のリーダーはお前だぞ。
これから先、大事な選択はお前が決めるのだよ、ふぅたん・・・〕
ハイヤーはそう答えた。
「・・・わかった・・・でも30、これは遊びじゃないのよ・・・?
分かってる・・・?」
ふぅたんは30に向かってそう尋ねた。
「ああ・・・分かってる・・・!!」
30はそう豪語した。
「(あの子、イテ殺って言ったよな・・・はちぞう達に付いていけば、もう一度会えるかも・・・)」
258 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/17(月) 00:02:38 ID:w5xOj/Di0
「さぁ行くよ、はちぞう、30!」
「わかった!!」
こうして、ふぅたんとはちぞうの長き旅の物語が幕を開ける。
目的地は、月の祠のあるフローネルの森の中にある月光の湖・・・・。
〜第一部・完〜
259 :
はじめまして名無しさん:2007/09/17(月) 18:54:34 ID:awu7FaXS0
260 :
はじめまして名無しさん:2007/09/18(火) 11:01:49 ID:12QLHy7E0
261 :
はじめまして名無しさん:2007/09/19(水) 06:55:27 ID:1fVmwgx30
262 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/19(水) 23:16:54 ID:amtgz9OM0
【神固定たち】
@ふぅたん
この物語の主人公(?)。
女ながらに「水の神固定」に選ばれたことが、自己紹介町の男集の怒りを買ってよく虐められり、辛い「悪戯」をされたりした。
また、命を非常に重んじり、相手が機械だろうが壊す事には躊躇する。
A工藤はちぞう
この物語の主人公(?)。
剣術を自由自在に扱い、「ふぅたんは僕が守る」と使命感を燃やす少年。
また「シスコン」と言う揶揄に非常に敏感で、言われたら暴走する。
姉のふぅたんが「神固定」で自身はただの剣士で在る事をもどかしく感じてる節も垣間見えるが、
higher曰く実は彼も「神固定(炎)の資質を持っている」らしいのだが、
みおとの決戦時に、ふぅたんを守りたい一心で勝ち目の無いみおを相手にした際の本人をして
「大事な人を守りたいと思う心が神固定なんだ・・・!!」と、本当の意味での神固定と成った。
263 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/19(水) 23:18:37 ID:amtgz9OM0
Bみお
小麦により「ふぅたん討伐」を命じられるのだが、「俺一人で十分ですよ」と豪語する程の自信家。
しかしそれは、愛するイテ殺を危険な目に合わせたくない配慮でもあった。
軍団内でもかなりの実力者で、その槍術は工藤はちぞうを圧倒した。
しかしウォッチャーには完敗し、自信家の彼の中で何かが変わろうとしていた・・・。
その後、ふぅたん討伐作戦失敗の責任を取らせる為に遣って来た666とプリンスと交戦するが、防戦一方で苦戦を強いられる。
工藤の言葉を思い出し自身も「大事なイテ殺を守りたい」と決意し、
その思いが彼を「風の神固定」へと覚醒させた(何故急に彼が風の神固定になったのか、現時点では謎)。
Cオタル
反行殺組織のリーダー。
本人曰く「炎の神固定」らしいのだが、実はその正体は英雄願望の強い一介の腕自慢の剣士。
騒ぎに応じ、「炎の神固定」に成り済まし、
自身の才能に微塵の疑いも持たずに過信し、自分さえいれば行殺軍を倒せると思い込んでいる。
264 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/19(水) 23:29:08 ID:amtgz9OM0
D城島
「土の神固定」。行殺軍団の圧政に対して単独で反旗を翻そうとするが、
紅茶きなこの駐屯地に向かう最中に出会った「御神精」の運子に「今のままじゃ勝てない」と戒められ、
運子に師事し、稽古を付けて貰う事に。
Eさつき
「木の神固定」。
小麦の手中により「植物状態」にされ監禁されていたが、
みおが風の神固定と言う事実に手を打つ為、刺客として送り込まれる事に。
265 :
はじめまして名無しさん:2007/09/20(木) 18:35:28 ID:dZekIkvH0
266 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/21(金) 16:25:26 ID:/+0euByh0
【神固定】
270 :
まきひと ◆IuTqvUGzL. :2007/09/26(水) 12:31:41 ID:8N5uwDa+0
ふぅたん「あ、はちぞう・・・駄目よ・・・私たち姉弟よ・・・」
工藤はちぞう「ふぅたん、俺が神固定として覚醒するにはふぅたんとエッチするしかないんだ、そうだよね、ハイヤー!?」
ハイヤー「うむ・・・」
271 :
はじめまして名無しさん:2007/09/27(木) 18:30:54 ID:iRy1Mu4W0
272 :
はじめまして名無しさん:2007/09/28(金) 09:15:22 ID:3sOKMI7P0
275 :
◆vN.GA73K1g :2007/10/03(水) 03:47:51 ID:SeZkJrzx0
(ノД`)
296 :
はじめまして名無しさん:
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