漏れもさ、じーさんが記者になる前からやりあったクチで
記者クビになったりなんだりのときは随分擁護もしたけど...。
だから白菊の気持ちもわかるんだよね。
なんつーか、じーさんは諸事にわたってスルーできなくて全部心に溜めて。
んでいびつなカタチで吐き出す、と。
よう厨とじいさんの似ているところはさ、記憶力がいいんだよな。
だけど、記憶力がいいっていうのは、悪いことも憶えてしまう。
そして、忘れられない。
人間のよいところは忘れられるところで
それができないと、ちとたいへんだったりするんだろうなと
このふたりを見ていると思う。
まぁ漏れも、忘れられない類の人間だったからよーわかるよ。
ずっと憤怒の業火に焼かれるのは、とてもつらいことだろうと思うよ。
白菊は、それを言っているんだと思う。
忘れられないなら、許すようにしようよ。
他人もじぶんも。
そうしないと、他人もじぶんも不幸にするだけさ。
許したり、忘れたり、水に流すってだいじだと思うんだ。