元阪大のアイドル、渚 水帆です★

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1渚 水帆(小説家)
こんにちは!
元阪大のアイドルで「森の妖精」とも呼ばれたことがある
大阪在住の小説家、渚 水帆です♪
大手スーパーのオー●ワで品出しのパートもしています!

先日は小学館のセカチューを担当した名編集者が
渚のデビュー作「ガラスの鼓動」(彩図社ぶんりき文庫)を読んで
芥川賞レベルと褒めてくれました!!

渚の画像(斉藤由貴さん似と30人以上に言われました)は
渚ファンサイトの「小さな Photo記念館」コーナーや
とっても熱狂的な私のファンであるponさんの掲示板に
いっぱいUPしていますのでぜひ遊びに来てくださいね★

PROFILE
大阪生まれ
高石市立東羽衣小学校卒業
四天王寺中学校卒業時「立学の精神」の賞を授与
大阪大学工学部卒業 在学時「阪大のアイドル」と呼ばれる
一時期劇団に所属し、芸能活動を行う
製薬会社研究職、化粧品アドバイザー、自動車会社、クレジット会社、生命保険営業
などで勤務の後執筆活動に入る

渚のHP
http://www5.ocn.ne.jp/~nagisa-m/
渚のファンサイト
http://www.geocities.jp/umibenokai/
渚のファンが集う掲示板(私も書き込みます♪)
http://hp.jpdo.com/cgi36/170/joyful.cgi?
2渚 水帆(小説家):2006/10/27(金) 11:06:26 ID:RA0LF/a+
エッセイ「阪大のアイドル」               

私は大学時代、本当に異常な体験をした。
思い返せば短い間だったかもしれないが、その期間まるで芸能人のように騒がれてしまったのである。
事件の発端はいつぐらいまで遡るのだろうか。
幼稚園の時はキリストの生誕劇で天使の役をするくらいの可愛らしい容姿で、毎日違う男の子を家に連れて帰ってくることから、家族の間で「カルメン」と呼ばれていたこともあった。
とはいえ、その後小学校の頃にはぷっくら太っており、賢い子とは言われるもののたいして可愛いとも言われず平凡で平和な学生生活を送っていたのだったが、それが高校3年生になってメガネからコンタクトに変えた途端なんだか周りの様子が変わってきた!
こちらは大学受験のことで頭がいっぱいだというのに、ある日いきなり大阪教育大の学生という男の人から実家に電話が掛かってきたのだ!
「毎朝、通学の電車であなたのことを見ています。付き合って下さい!」
どっひゃーん★私ってあなだの電車の中のマドンナ的存在なの??!これって嬉しい!!
しかも私は中高6年間一貫の女子校の女子高校生だったのだ。
一体どこで電話番号を調べたのかと少々気持ち悪く思いながら、
「私のどこが気にいったんですか?」
と、言葉尻に喜びのニュアンスが出ることを必死で抑えながらも思い切って聞いてみた。
ところが・・・・・・。

「自分なぁ、胸が大きいやろ。そこがすごくいいねん」
「・・・。」
いやぁ、君。期待していた答えと全然違うぞ。しかも、こてこての大阪弁。
これではやらしい中年のおじさんと全く変わらないではないか!!当時、私は花も恥じらう女子高生だったのだ。
すぐさま受話器が置かれ、その教育大エロ学生とはそれっきりになったのは言うまでもないが、
内心いつも電車の中で読書している横顔が素敵だとか、笑顔が好きだとか、もうちょっとマシなことを言ってくれていたら、会ってあげるくらい(えらく高飛車だが、世の中を知らない小娘だったと思って笑っておくれ)してもよかったかな、なんて思ったりもした。
3十六夜 ◆62uJsbtyCs :2006/10/27(金) 11:06:43 ID:???
十六夜が2get
本人ですか?
4渚 水帆(小説家):2006/10/27(金) 11:08:35 ID:RA0LF/a+
そうこうしているうちに、今度は朝の通学途中。
大阪環状線の電車の中で、学ラン姿の男子高校生3人組のうちの一人が私を見て奇声をあげた!
「あの子むっちゃ可愛い!!」
顔をあげたら、前のおじさんとばっちり目が合った。
何か言いたげにじーっと私を見ていた。その男の子の3人組が更に声を張り上げた。
「制服が絵に描いたように似合っている!」

その制服は別名「歩く墓石」と呼ばれるすごく地味なものだったので、本当にビミョーであった。
その時私はよほどひきつった顔をしていたに違いない。その男子高校生に、
「でも、なんだか怖そう」 と一言言われて終わりだった。

そんなことをしているうちに受験シーズンを迎え、私は阪大を受験することになった。
5渚 水帆(小説家):2006/10/27(金) 11:10:29 ID:RA0LF/a+
そんなことをしているうちに受験シーズンを迎え、私は阪大を受験することになった。
無事、受験を終えて帰ろうとしていると一人の学生らしい男性が近づいてきた。
「北千里の駅まで一緒に帰りませんか」
と真面目に言うので承知した。
すると、いきなり阪大に合格したらぜひ僕と付き合って欲しいと言うのだ!!
びっくりした!!が、たぶん不合格でしょうと言葉を濁して逃げたが、
思えばこれらのことが前兆だったのかもしれない。

私が電車に乗るとよその大学生の間で「阪大のアイドルだ!!」とあちこちで囁かれるようになったのは阪大の2回生になってすぐのことだった。
私は工学部だったので、2回生になると豊中キャンパスと吹田キャンパスの二つのキャンパスを行き来しないといけなかった。
そして、吹田キャンパスの沿線には他にも関西大学やお嬢様大学の金蘭千里女子大や大阪外国語大学があった。
そのたくさんの学生達が行き来するエリア内で、私はいつのまにか「阪大のアイドル」
と奇妙な命名をされるようになったようなのだ!
6渚 水帆(小説家):2006/10/27(金) 11:12:01 ID:RA0LF/a+
当時、阪急電車の同じ車両に毎朝乗って一番早い時間帯の授業にもちゃんと出席していた私は関西大学の学生達の好奇な視線に晒され続けた。
同時に、金蘭千里のお嬢様女子大生からはとにかく服装のチェックが厳しくて、私が海のイメージが大好きでマリンルックなんかしていようものなら(今、考えるとマリンルックもすごいが。お前はモーニング娘。か!?とにかく可愛い服装が好きだったのだ!)
「セーラーちゃん」なんて呼ばれて大変ショックを受けた。
 そのうち、阪大内でも図書館で本を読んでいるところを数人にグループに尾行されたりして、一度大学内を散々あっちこっち行ったり来たりで冒険心満々で散策していたら、
その尾行グループが「(尾行は)楽しいけれど、今日は(一緒に歩き回って)疲れたなぁ」
などど根をあげられることもあった。これもまじな話ね。
7渚 水帆(小説家):2006/10/27(金) 11:14:39 ID:RA0LF/a+
そんなことが、どんどんエスカレートしてきて「阪大のアイドル」として認知されてきた私は、ある日大阪梅田の紀伊国屋書店で買い物をしていた。すると、
「おっ、阪大のアイドルだ!あの子、名古屋のやつと付き合ってるんだって」
 なんて声が聞こえてきた!!
彼らが言う名古屋のやつとは私のクラスメートで、最初の自己紹介の時に一目惚れしてこちらから一方的に住所や電話番号を聞き出した、
キムタクの初期のドラマ「あすなろ白書」の取手くんそっくりで、しかも声は織田裕二そっくりの男らしいところもあり少年の瞳を持ったナイスボーイだったのだが、
実は私はその当時すごい奥手で住所を聞き出すも全然それ以上一歩も踏み出せない純情乙女だったのだ!
一体どこで、そんな情報が行き交っているのか!?
とそこはかとなく不安になったのを覚えている。
8渚 水帆(小説家):2006/10/27(金) 11:15:50 ID:RA0LF/a+
それからしばらくして、豊中キャンパスからの帰り道。
両肩にごついサポーターをした巨体の見るからにアメフト部と分かる二人連れがなにやらぶつぶつ言いながら、私の後をつけて来るのだ!
 話している内容に耳をすますと・・・・・・。
「あんなやつのどこがいいねん。あんなやつの!!」
そのつぶやきは石橋駅に着くまで続けられ、はっきりいって怖かった!!
あんなごついアメフト部の学生二人がかりで来られたら・・・・ねぇ!!
それにしても私が確かに当時大好きだったクラスメートをあんなやつとは一体なんだろうか!?
まったく失礼なやつである。ちなみにそのクラスメートはその後、阪大サッカー部の主将になった。
当時、私と付き合っていると噂を立てられてあちら側も相当苦労しただろうと思うと今でも頭が下がる思いだ。(ごめんねMくん。いまさらだけど)
9渚 水帆(小説家):2006/10/27(金) 11:17:19 ID:RA0LF/a+
その他にも、今度は旭屋書店の前で私とすれ違うやいなや、猛スピードで私の後を追ってくる男がいた。
よくよく見ると、私を阪大入試の日にナンパした学生だった!!
その時は怖くて旭屋の狭いエスカレーターを屋上まで逃げた。
さすがに途中までしか追ってこなかったが本当に怖かった!!
そのうちに私を取り巻く状況は、ますますエスカレートしてきて、
金蘭千里の女学生達が電車の中で「今のうちにサインをもらっておこうか」と言い出したかと思うと、
阪大のキャンパスを普通に歩いていると体育会系の女学生がしげしげと私を見た後で、
「やっぱり他の子とはどこか違うなぁ。オーラが出ているよ!」などど嬉しすぎることを言ってくれた挙句に私は完全にスポイルされ、それこそ舞い上がってしまった!
(さてこれからがすごい)
10渚 水帆(小説家):2006/10/27(金) 11:18:57 ID:RA0LF/a+
大学のキャンパス内では「阪大のアイドル」と呼ばれて尾行される毎日。
電車に乗ってもよその大学の学生から「阪大のアイドルだ!」と名指しされる現状。
もう私はすっかり芸能人気分だった。
TVを点けても前なら売れっ子俳優と自分を重ねることなど全くなかったが、
もはや舞い上がってしまっている自分はどうしたら自分もTVに出てるようになるのだろう?
とそればかりが頭から離れなくなってしまった。
そんな時に、何気なく見た新聞に「あなたも明日のスターに!」 と大きく見出しの入った大学の通学途中にある、ある有名劇団の広告についつい引き込まれるように見入ってしまった後、
こんなに私は「阪大のアイドル」として有名なんだもの。
劇団を受けてみよう!!とその時決意した!
11渚 水帆(小説家)
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