【24】行殺、あるいはキノコ帝国の衰退ならびに滅亡46
男に生まれればケンカの強さとか稼ぎの多さとか、そういう安易なもので自分の価値を
示していくことができるけれど、女に生まれたものは生まれた直後から「愛されること」を
強いられ続け、それによって価値を判断される場合が多い。
多くの女性にとって、自分の価値とは「どれだけ愛されるか」である。
その呪縛から逃れるためのに髪の毛を五分刈りにしてしまい、ジェンダーフリーを訴える
女性もいるけれど、女性に生まれてしまったからには、どうしても宿業のようにそれが
のしかかり続ける。
そうしたとき、先天的な諸事情から愛される機会に乏しかった女性は、自分が必要とされる
ための安易な手段としてセックスに走ってしまう場合も多いんだ。
女性にとってのセックスとは気持ちが良いから好き、というだけでなく(もちろんそれも
含まれるだろうけど)、求められている感覚を感じるのが好き、という部分が男性のセックスに
比べ大きいように思う。
あるいはそういう切実な願いをもつちゅう氏には、「レイプされる自由」だってあるんじゃないかと
自分は思うんだ。それを卑しいだなんだって言うのは、女性の立場に立って考えられない男の、
全くのエゴだと思うんだ。
こんな衆人の目に自分の辱めを晒してセカンドレイプに晒されてまで、誰かの優しさを享受
したいという思いは、とても真摯で切実なものなんじゃないかと。