>>95 筋(肉)痙攣の種類から説明しましょう。筋肉は筋線維という細長い細胞からできています。
筋線維は数十本集まって筋線維束(きんせんいそく)という独立した束になっています。この
筋線維束が再び数十本集まって筋肉が成り立っています。これら筋肉の構成部分が単独で痙攣
することは稀です。筋線維が単独で痙攣すると筋線維攣縮(れんしゅく)と呼び、筋線維束が
単独で痙攣すると筋線維束攣縮と呼びます。総体である筋肉全体が痙攣すると筋痙攣と呼び、更
に複数の筋肉の痙攣を伴うものはミオクローヌス、てんかん性痙攣、熱性痙攣などの呼び名があ
ります。このうち肉眼で筋肉のピクピクが見えるものは筋線維束攣縮と筋痙攣です。筋痙攣の場合
多くは関節の曲げ伸ばしを伴う大きな痙攣です。筋肉が痙攣すると同時に関節までガクガク動くよ
うなら即神経内科を受診してください。
あなたの場合、おそらく筋線維束攣縮だと思います。(筋線維攣縮は筋電図でないとわかりません)
>>95 次に筋線維束攣縮はどんな時に起こるか説明しましょう。
1.神経質な人(チックも含め)や疲労からくる運動神経の爆発的な活動亢進に
よるもの。テレビやパソコンを長時間見た後に起こる目の周囲のピクピクは私達
が日常経験するものです。
2.筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの下位運動ニューロン(特に脊髄前角)障害
によるもの。
3.低マグネシウム血症などの電解質異常によるもの。
4.こむらがえりのように原因不明なもの。
5.妊娠、尿毒症、甲状腺機能低下症などの代謝異常によるもの。
6.著明な発汗、激しい下痢、人工透析、利尿剤の頻用などにより細胞外液が急激
に減少した場合。
などで起こります。