ほとりAUnReal_24

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724特厨非FAN ◆AntiT24WoA
さてさて。
一般論の形での、つまり個別の事象を想定しない上での基本原則が事前に必要だという見解のは、述べた。
そこから、僕は次の段階に話を進めたい。それは、複数の基本原則をどう一緒に扱うか、という課題だ。

パターンMをもう一度見て欲しい。パターンMの場合の、H氏の持つ基本原則はこうなる。


第一原則 ボランティアをすることは善である
第二原則 捏造をすることは悪である
第三原則 第一原則は第二原則より常に優先される

この考え方は、セム系一神教の「十戒」の考え方に近い。


「十戒」の場合も、各戒律はそれぞれ等価ではなく、優先順位がある。

つまり、第一戒>第二戒>第三戒>第四戒>第五戒>第六戒>第七戒>第八戒>第九戒>第十戒
というような順で優先される。
725特厨非FAN ◆AntiT24WoA :2005/10/11(火) 22:56:14 ID:???
1.ヤハウェが唯一の神であること
2.偶像を作ってはならないこと(偶像崇拝の禁止)
3.神の名をいたずらに取り上げてはならないこと
4.安息日を守ること
5.父母を敬うこと
6.殺人をしてはいけないこと
7.姦淫をしてはいけないこと
8.盗んではいけないこと
9.偽証してはいけないこと
10.隣人の家をむさぼってはいけないこと

具体的に言うと、
「ヤハウェが唯一の神であること」 は 「殺人をしてはいけないこと」 に優先される。
「殺人をしてはいけないこと」 という第六戒があるにも関わらず、セム系一神教の教徒がたびたび戦争で人を殺しているのは、
第一戒 「ヤハウェが唯一の神であること」 を優先しているからだ。

つまり、第一戒から第五戒を破る恐れがない限りにおいて、第六戒 「殺人をしてはいけないこと」 は守らなければならないが、
他教徒の侵略によって、別の神の信仰を強制される場合は、その征服者に抵抗して、場合によっては殺してしまっても構わない。
というのが、十戒の原理原則に忠実な解釈となる。ジ・ハードなんかもこの解釈に基づいている(と思う、多分)。

逆に、「姦淫をしてはいけないこと」 は第七戒であって、第六戒の 「殺人をしてはいけないこと」 より優先順位が低いので、
レイプされそうになった女性が防衛の為に相手を殺してしまうということは、十戒的にはNGになってしまう。
逆に第九戒は破っても構わない。農民の娘が「私をレイプしたら、私の父親の国王があなたを捕らえて処刑するわよ」と嘘を言って、
レイプを回避しようとしても構わない(むしろするべきだ)、ということになる。
726特厨非FAN ◆AntiT24WoA :2005/10/11(火) 22:58:04 ID:???
まぁこのようにして、
個人個人も、個別の議論に場当たり的に参加する前に、
自分なりの基本原則、十戒のようなものを明らかにしておくことが必要だと思われる。

ということで、>>707のほとりちゃんの意見、
「個人個人はイデオロギーを持つべきだ」というのは賛同する。
もっとも前提条件があって、「何らかの社会事象に関して、批判的な意見を含む広範な議論に参加する限りにおいて」という条件つきだけ

ど。
議論への参加を望まない人に対して、イデオロギーを強制することはできないだろう。
もっとも「社会的な事象に興味を持たないよ」というのも一つのイデオロギーかもしれない。
あるいは、「僕はダブルスタンダードやります、不当な偏向もバリバリやります、それを肯定しちゃいます」というのも一つのイデオロギ

ーかもしれない。