中卒 ◆znz.hXYdQM

救いの手が無い独りの部屋で、救いの無い人生を無駄にしている。
救いのない人生にしてくれたクラスメイト、ただ泣きたいが為に救いの手を拒んだ自分。
人間という生き物自体が嫌になってきました。
これでも、自分だけは否定しないように生きてきました。
でも、ソレも今日で終わりです。なぜなら死ぬからです。
首吊りは痛そうだけど、それ以外方法が浮かばないから仕方が無いです。

天井からロープを繋ぎ、まぁるくまぁるく円を作って
其処に自分の頭を通らせる。成功、下にある椅子を蹴ってしまえばもうこのまま死ぬだけでしょう。
迷惑ばかり掛けてしまった自分。一つも親孝行できなかった自分。この血を次代に受け継がせられなかった自分。
悔いは残りますが、それも消えうせるでしょう。何せ存在が消えるのです。感情を遺して死ぬのは有り得ない。
もうこれが最期の親不孝です。勘弁してもらいたい。

さよなら―――――――つらい日々。さよなら。

　　　　　もう、帰ってこない。